表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収拾つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~  作者: ひだまりのねこ
第六章 西への旅路 

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

75/508

閑話 勇者のモテ期到来?

 私は勇者美琴。元トップアイドルの美少女よ。世界を救うため、日々魔物と戦いを繰り広げているの。


「勇者美琴、どうか私の妻になって欲しい!」


 戦いには慣れたが、こちらは無理。連日連夜のプロポーズの嵐とか。最初は嬉しかったけど、だんだん面倒になってきた。


 そこらの有象無象なら聞き流すことも出来たんだけど、最近は、各地から避難してきた王族が参戦するようになってきたからね。


 例えば、今夜は――


「こんな気持ちになったのは、初めてなんです美琴姫」 


 そう愛をささやくのは、クロード=アルゴノート第2王子。この人クロエのお兄様だよね……白銀に輝く銀髪の超美形。


 もふもふの狼耳とフサフサの尻尾がたまらない。あ〜、触りたい、もふもふしたい!


「そう。こんな嫌な気持ちになったのは、初めて」


 崩れ落ちるクロード王子。


 み、ミコトさん、もう少し言い方ってものがあるのでは? 


(変に期待を持たせては駄目……)


 はぁ……もふもふが……


 

 次の晩――


「貴方が他の男と話しているのが耐えられないんだ、どうか俺のものになってください」


 美しい青髪に、優しい紺色の瞳。クリストハルト=クリスタリア、クラウディアのお兄さん。


「私をもの扱いする貴方の価値観が耐えられない。どうか永遠に目の前から消えて」


 崩れ落ちるクリストハルト王子。


 クラウディアと顔を会わせ辛くなるから止めてあげて!?


 その翌晩――


「……必ず手に入れる、国も貴方も!」


 力強く宣言するのは、大国アストレアの第1王子セレスティノ=アストレア。つまりセレスティーナのお兄様。プラチナブロンドに、ブルートパーズの瞳、まさに理想的な王子様。



「貴方の手に落ちるぐらいなら、私は世界を滅ぼす、国も、貴方も」


 崩れ落ちるセレスティノ王子。


 えっ、なにコレ? これが噂の乙女ゲーってやつ? どうしよう……全員本物の王子様、超絶イケメンたちが、私を巡って争うなんて。なんだか、かぐや姫になった気分だわ――なんて酔いしれる間も無く、私のモテ期は終わった。


 そして今夜も――


「諦めなさい。私は路傍の石ころほどにも興味が無い」


 ……ミコトさん、容赦無いですね……なんか、ほら、勿体無い気が……いえ、何でもありません。


 ふぇ〜ん、カケルさん、早く私を迎えに来てよ。早く来てくれないと、淋しくて死んじゃうかも知れないよ? それに、ほら、私モテモテだし? ひょっとしたら、他の男に――って、痛い、痛い! ミコトさん、冗談ですって。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i566029
(作/秋の桜子さま)
― 新着の感想 ―
[一言] 早くカケルンに会いに行った方がええぞこれ(;゜Д゜)
[一言] 1度ヒロイン紹介に行かないとこの回はカオスですねw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ