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彼女の詩  作者: 秋葉竹
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《新》君 まるで百花王だね

茜にふるあめ いっきに上がり

夜露に濡れてる 百花王


秋のよながに 寒牡丹

かずある花から なぜだろう


牡丹の花を

王とよぶ


すきなことだけ

やっている


おもしろ おかしく

やっている


ちいさな やさしさ かりそめの

ことばでよいです こころはなくても




しばらくまえに 新御堂筋しんみは江坂の

東急ハンズ の ざっかうりばで


遊びに来ていた 君に会い

世界の光を ひとりで浴びて


まるで濡れてる 百花王

買いものしている 陰気なぼくに


ねぇ、だいじょぶ?って

うでをくみ


私はここに いるから、と

わらってご覧?と いってくれ


それまでひとりで

良かったくせに


君とのふたりが手放せなくなる

ぼくは君だけ 大好きになる


それから そのあと泣かされる

春歌秋月 日はめぐり


なんどやっても負けちまう

星に祈って 月にすがって


君こそ僕を好きになれよと

祈って すがって 叶わない


だから僕はただただ希う

君はいつでも笑っていてね


君の笑顔が たえないせかいへ

君の笑顔よ くもるな かがやけ


2017/10/10


はつたいけん。

きょうはじめて百花王ということばをきいた。

牡丹の花を実際にみたけどイメージがわかない。

おそらく、青空ににあわない。

にあうのは、雨でしとどに濡れてるしどけなさ。

あおじろい月のかなしみとほほえみ。

あたしの想像する夜空を自由気儘に

あらゆるせかいへ羽ばたく翼のかろやかな音、

それをしろねこがきいている。

とおくに描かれた日付け変更線から

ドラムのようなあめの降る音がきこえる。

なんか家にこもってたらぶちもとれ

ましろになってきているんだ、

このあがりこんだノラねこ。



百花王

きらめく玉の 水 震え

ただ白猫の 写真を 焼き捨て


百花王

世界をナイフで切り裂く夢から

抜け出した朝、枕も濡れてた


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