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彼女の詩  作者: 秋葉竹
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彼女の、綺麗事ではない大切なもの

やっぱり人柄が全てだと思うんだ。


人柄最悪の私が言うなよっていうのもあるんだけど

人に好かれようとする気持ちも大事だと思うんだ。

小さな頃に綺麗事のように教わったので

逆にそんなものいらないよと思ってしまったけど。

大人になって、それを綺麗事として

私はずるがしこく生きてやろうとして

そんなさもしい心根が、

みんなにばればれで、

思いっきり嫌われている

私もいたりします。

そんな私に、

なりたい人などいないでしょう?


やっぱり仲間に囲まれて

温かみを感じられる人の方がいいよね?

怜悧な才人より愚鈍な凡人が好かれるの?

それとはちょっと意味が違うけど、

人を騙してうまくやっても

そのあと人から恨まれるだけという

あたりまえの真実は存在する。

それでもそれによって得た力で

他人を黙らせるから良いという

考え方もあるとは思うが。


でも、疲れそうで私は嫌だな。


一番いいのは、努力せずに好かれること。


それは、ないかな?

でも、その努力を自然にできる人もいて、

あの、人柄のいい彼女こそ

まさしくそんな人なんだ。


もし、この世の中に、人に好かれる才能

というものが、ほんとうに存在するのなら、

その、天才も、いるでしょう?


彼女が、そうなんだと思う。

私でさえ、好きにならずにいられないって

どんな、魅力?

私だけが、彼女の心の奥を知ってる気になる?

うん、私だけが、彼女の寂しさを

知ってる気になる。

だから、そばに私がいてあげなければ。

てね?


みぃ〜んな、そうなのなら、彼女こそ

その、天才でしょ?


べつになりたいわけでは、ないよ。

いや、負け惜しみじゃなくってさ。

それは、そんな彼女のそばで

いつも彼女を見守っていることができるなら、

そっちの方が、絶対、幸せだと思うから。


やっぱり私だって、幸せには

なりたいので。

とりあえずでも、ね?



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