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第50話 ヨハネス・ヒルシュフェルト

早馬が王都エルバドールに到着したのは、翌朝のことであった。


国王陛下からの呼び出しを受け、急ぎ玉座の間に参上した男こそ、ルクセレ王国の騎士団長にして、国内最強の騎士、ヒルデブラント・フリードリヒである。


身長は160cmほどしかなく、男性としては小柄である。体つきは程よい筋肉に覆われているが、筋肉質すぎるということはない。自然体である。

年齢は30代前半なのだが、童顔のためか20代にも見える。

一見すると、この男が国内最強の騎士などと、誰が思うであろうか。むしろ新兵のような外見であった。


「陛下、お呼びでしょうか?」

臣下の礼を取り、国王に向かう。


玉座に座る男は、このルクセレ王国の国王、ツェーザル・アーリンゲ・フォン・ルクセレである。

細かい刺繍の施された豪華な服で着飾っているが、恰幅がよくお腹周りがにがかなり膨らんでおり、だらしない印象をうける。

年齢は40代前半で、丸顔。やや口かが小さく尖っている。

残念ながら、民衆の受けは悪い。

傲慢でいて臆病で、さほど賢くもなく、貴族達の傀儡と化していることは、誰もが知っていることである。


「うむ、今朝早く、ヒルシュフェルト伯より早馬が到着したそうじゃ」

オクターブ高い声で話しだす。


「カルシ砦が、一昨晩に何者かに落とされたとのことじゃ。大臣達と相談したのじゃが、ヒルシュフェルト伯を更迭し、ハーコート伯爵を派遣することにした。おぬしはハーコート伯爵に従い、カルシ砦を奪還せよ」

「なんと‥」

ヒルデブラントは二重に驚く。

キルシュ公国との国境にある重要拠点であるカルシ砦が攻め落とされたという事実と、ヒルシュフェルト伯爵の更迭という命令に対してである。


まず、カルシ砦を落としたのがキルシュ公国の兵士であれば、大規模な戦争が始まるのは必至。

現在ルクセレ王国とキルシュ公国、カールスタッド王国がそれぞれにらみ合っているというバランスが大きく崩れかねない。


また、国内でも真っ当な意見を持つ(とヒルデブラントが思っている)ヒルシュフェルト伯爵の更迭による影響である。

ヒルシュフェルト伯爵は、国王にとって祖父の兄弟の孫にあたる重鎮である。

国内でも有数の領地を持ち、キルシュ公国との国境においての防衛責任者となっている。


現状、この国が大きく崩れていないのは、彼の手腕によるところが大きい。

これを更迭することによる影響は計り知れない。


さらに、その後釜に入れようとしているハーコート伯爵は、国王の正妻の父であり、現時点でヒルシュフェルト伯爵に対抗する派閥のトップである。国王を言いなりにし、ルクセレ王国内での地位を拡大している切れ者である。

しかし、派閥争いには長けていても、世情には疎く、カールスタッド王国やルクセレ公国に対し、戦争推進を唱えている人物でもある。


ヒルデブラントの読みでは、現時点でカールスタッド王国に勝てる見込みは少ないと見ている。

単純に国力の差である。カールスタッド王国のほうが1.3倍ほど多いと睨んでいた。


キルシュ公国に対しては、国力が上回り、単純な戦闘であれば勝つことは可能だ。

だが、その国境にはプロバンシー山脈が分岐した高い山を越えないとならず、その道は細く限られている。まず砦を落とし、拠点を確保し、そこに兵力を集めてからでないと、戦争は始められない。そのため、どうしても短期決戦は難しく、その間にカールスタッド王国により簡単に攻め込まれてしまうだろう。


そういう情勢をわかっていて戦争反対派の貴族の筆頭にヒルシュフェルト伯爵がおり、山脈プロバンシー南三国のパワーバランスが保たれているのである。

これが更迭されることにより、一気に戦争推進派の声が高まり、無謀な戦争を始めることが予測されたからであった。


「恐れながら‥カルシ砦は重要な拠点であることには間違いありませんが、ヒルシュフェルト伯爵殿下が、これに手をこまねいているとは考えられません。何らかの対応は取っているかと思います。まず、我が王国騎士団の精鋭を援軍として派遣し、これに合流して対応を図るべきかと考えます」


「黙れ!騎士団長風情が国王陛下に意見するなど無礼であろう」

その進言は、国王の左後ろに立っている初老の男性によって遮られる。

この人物が、国王の義理の父にあたり、戦争推進派の筆頭であるハーコート伯爵である。


「先月、ヒルシュフェルト伯爵は、国内の盗賊風情に敗れ、ちっぽけな村を占領され、あろうことか自治領を認めさせられたと聞く。さらに今回の失態じゃ。国境の大事な防衛を任せておけないと国王陛下が判断されたのは当然じゃ」

「恐れながら、国王陛下。私自ら、対処に当たり、カルシ砦を奪還して参ります」

と恭しくお辞儀をする。


「うむ、頼んだぞ。さて、フリードリヒ王国騎士団長。そなたにはハーコート伯爵の指揮下の元、至急カルシ砦へ向かい、砦の奪還を命じる。最低限の守備を残し、残りの王国騎士を連れて出陣せよ」

「はっ」

内心で「ちっ」と舌打ちしながら、一礼をし、玉座の間を出る。

悪い方向に向かっているのは間違いない。

しかし、砦を奪還しなければならないのは事実。

ひとまずは目の前の課題を確実にこなそうと思考を切り替えて、騎士団の詰所へと足を向けるのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


一方、その頃、ヒルシュフェルト伯爵は、ミライ達が戻ってきて、面会を求めているという報告を聞いたところであった。


昨晩は遅くまでカルシ砦に向かわせる兵の準備に忙殺されていたのである。

あのようなことがあった後である。騎士や兵士に動揺があり、当然のように誰も行くのを嫌がっていたのだ。しかし、キルシュ公国との重要な拠点である砦をそのままにしておくわけにもいかない為、信頼のおける騎士数名を選定し、さらに追加報酬を渡すことで納得させたのである。


それ以外にもやることは山のようにあった。

戦争の準備である。

仮にキルシュ公国の兵士に砦を通過され、王国内に侵入を許した場合、大失態となる。

死に物狂いで砦を奪還しなければならない。

そのためには常設の兵力では足りず、徴兵も含めた領内のすべての兵力を持って対応する可能性も視野に入れていたのである。

そのために武器、防具や兵糧の準備。各町や村への命令書の作成など、通常1-2週間ほどかかる大規模な戦争準備を急ピッチで進めていたのである。

そのお陰で、昨晩は4-5時間しか寝ていない。


ようやく今朝早くに砦の防衛に騎士と兵士を合わせて100人ほど、向かわせたところであった。


「すぐ行く」

そう言って、応接間へと急ぐ。


応接間には、ミライと、女性の従者が通されていた。茶髪のショートヘアで元気で活発な印象を受ける10代後半の女性の従者、ベスパである。


「ミライ殿、こんなに早く戻ってくるとは、何かあったのですか?」

まず第一声に、そのような疑問を口にしたのは当然であった。あれからまだ一晩しか経過していない。

この短時間で何かさらに悪い状況になってしまったのではないか?そう考え、難しい表情になる。


「ああ、ヒルシュフェルト伯爵。すべて片がついたぞ。不死王デミリッチーは倒した。これが証拠だ」

そう言って、黒い宝玉を机の上に置いた。

直径15cmほどの、禍々しい気配のする黒い水晶のような玉である。


「な‥?」

あ然とする他ない。

普通の武器が通用しない、冒険者に対してはSクラスの依頼クエストとなるのは間違いない魔物である。金板ゴールドの冒険者が3-4パーティが必要とされる可能性が高い。それを、一日も経たずに討伐してきたというのか、この男は?


ヒルシュフェルト伯爵は、理解が追いつかず、椅子に腰掛けようとした姿のまま固まる。


「カルシ砦を襲ったというのは、たまたま目的地に向かう途中にあって、邪魔だったんだろうな。実はその先に竜の亡骸があってな。それをアンデット化して蘇らせるのが目的だったみたいだ」

「だが、まぁ、アンデット化した竜の亡骸は俺の部下の二人が倒したし、ご覧の通り、不死王デミリッチーも倒して消滅させたから、もう大丈夫だろう。あとで、そいつが住み着いていたという古城にも行って、周辺の不死者アンデットはすべて倒して、浄化しておいたから、もう安心していいぞ」

「ところで‥」

何事も無かったかのように、次の話題に切り替えようとするミライを遮って、ヒルシュフェルトは絞り出すように声を上げる。


「ちょ、ちょっと待ってくれ」

不死王デミリッチーの住んでいた古城というのは、過去に凄惨な虐殺がおこり、呪われた地と呼ばれ、見捨てられた禁忌の地、ケスキリカの古城のことか?」

口にするのも憚れると言わんばかりの表情であった。


「確かそんな名前だったな。数は多かったが、強力な不死者アンデットはいなかったぞ」

大したことではないような口調でミライが言う。


腕の立つ冒険者が、すべて帰って来ることなく、王国の騎士団とて手出しのできない、何百年も放置されてきた土地なのである。

その支配者を意図も簡単に倒したと言い、さらにその土地の不死者アンデットをすべて倒し、浄化したという。


ヒルシュフェルトは、思考が停止してしまっているのを感じていた。

自分などの常識が通じる相手ではないのだと、改めて実感する。


敵に回してはいけない相手だと、本能的に悟ってはいた。わかっていたつもりであった‥。

しかし、それが実はわかっていなかったことに気づいた。


敵にするとかしないとかではない。初めから相手になると考えることすら愚かしいと思える圧倒的な存在。

目の前にいるのは、人間の姿をした神そのものではないか?そう思わずにはいられない。


「ミライ殿、いやミライ様。あなたの正体は、いったい‥」

ただの人間ではないですよね?

そう言いたげな目で、ミライを見る。


「ん?あぁ、なかばバレてるなら隠す必要はない。正体を明かそう‥俺は人の姿に化けてはいるが、中身はドラゴンだ」

デーン村に引き続きのカミングアウトである。

ヒルシュフェルト伯爵の呼吸が止まった。


ミライとしては、特に隠す必要性を感じていなかった。恐れられることは問題ない。敵対されれば迎え撃つだけである。

街を歩いていて、悲鳴を上げて逃げられるような事態は勘弁願いたいと思っている位である。


この世界に自分のような強者が他にいる可能性も捨ててはいないが、あまり慎重になりすぎて、やりたいことに制限をかけられるのはもっと嫌だったのである。


また、仮にヒルシュフェルト伯爵が自分の部下になることを受けた後に竜であることを知るよりも、知った上でどうするか、反応を試したかったというのも大きかった。


ドラゴン‥」

ありえないという気持ちもありながら、一方でなるほどというように納得している。

通常の人間が及ぶ域ではない次元の奇跡を聞かされているのだから。


ヒルシュフェルトにとって、竜という存在は、魔物の一種である。天使や悪魔と同列の存在だとは考えていない。


実のところ、天使や悪魔については、伝説に現れる程度の話でしか存在せず、実在するのかはよくわからない。低級の魔族は稀に姿を表すこともあり、人に憑依することもあるようだが、どこまでが真実なのかわからないのである。

しかし、竜は確かに存在し、人里を襲うこともある。

ほんの一握りではあるが、稀に竜すらも倒すことのできる英雄と呼ばれる人間が現れる場合もあるが、ほとんどの場合では、絶対的強者に対する対抗策がなく、天変地異と同様に嵐が過ぎるのを待つしかないのである。


その竜が、目の前にいる。

最強の魔物であり、人間にとっては最大の敵。

しかし、ヒルシュフェルトは、不思議と恐ろしさを感じていなかった。


「ミライ様。あなたがただの人間でないというのは、初めてあなたのお姿を拝見してから、直感はありました」

「そして今、お話を聞いて納得しております」


そして、一拍の間を挟む。


「私ごときただの人間に対し部下になれというお話は、非常にありがたいお話です。そうしたい思いもあります。しかし私も王国に仕える伯爵家の人間。今、私がこの国を独立した場合、キルシュ公国の時のように、国を二分した戦争となるでしょう。そしてその争いを見て、カールスタッド王国とキルシュ公国はどう考えるでしょうか?」

「内乱で傷ついた国土を、占領するチャンスと思うはずです。場合によっては両国が同盟を結び、この国を二分することも考えられます」

ミライは黙って聞いている。


「父から家督をついで15年。家の名に恥じないよう、この国の重鎮としての役目を果たしてきました。西のキルシュ公国に対し、防衛の責任を持つ一方で、欲にまみれ、自分の利益しか考えない貴族達と派閥争いをしながら、何とか国の舵を取ってきたのです」

「残念ながら仕えるべき国王陛下は、無能で、欲深な貴族達の甘言に騙され、傀儡と化しており、すでに個人的な忠義は感じておりません」

「ただ、祖国を隣国に蹂躙されることだけは認められないのです」

ハッキリとした口調で言い切る。

国王を無能呼ばわりし、忠義を感じていないと言い切っていたその発言は本心なのであろう。

軽々しく口にできない言葉をもって、本気度を感じることができる。


「なるほど。お前の考えていることはわかった。では、国王軍と戦争している間に、カールスタッド王国やキルシュ公国に横やりを入れられなければ問題ないわけだな?」

「それは、そうですが‥そんなことが可能なのですか?」

「可能だろう。大したことじゃない。それぞれの国境に俺の部下を配置する。ちょっかいを出してきたら威嚇すれば良いだけだろう?」

「そんな‥あいては数万人、もしかしたら10万人を超えるような兵力を投入するかもしれないんですよ?それを足止めできるはずが‥」

「できるさ、俺の部下にのバハムートとリヴァイアサンも竜だからな。飛竜ワイバーンにもサポートさせるが、それぞれ一人で国を落とすことも可能だろうな」

「ああ、そういえば、このベスパも飛竜ワイバーンだ」


どうも‥と、ベスパが頭を下げる。


「国王軍と戦争するなら、俺がサポートしてやるぞ。なんならこのルクセレ王国を国取りするか?

そして、お前が国王になれば良い」

「そうすれば、派閥争いなんてくだらないことに頭を使わなくて良くなって、その分、国力を上げ、民衆が幸せに暮らせるような国を作れるんじゃないか?お前なら出来るだろ?」

ミライがさらなる追い討ちをかける。

部下に竜が2匹もいる?そして、数万人の兵士を足止めすることが、造作もないことだと言い切る。とうに自分の理解を超えているが、この人が言うならそうなのだろう。


自分には跡を継がせる子供もいない。

そして、国王に対する忠義は十分に尽くしたし、くだらない派閥争いにも疲れていた。

自分の願いはただ、この祖国を守ること。それだけである。

それが可能であるなら、この方に残りの人生を捧げてもいいだろうか。


そう考えると、ヒルシュフェルトは自然とミライに対し片ひざをつき、頭を垂れて、臣下の礼を取っていた。

「ミライ様。我が主よ。先ほどのお誘い、お受けいたします。この忠誠はたった今より貴方様ただ一人のものです」


「ん?良いのか?」

「はい。国王に対する忠義は尽くしました。ただ、私は国王の器ではございません。ミライ様の補佐役として、お仕えさせていただきたいと思います」

「わかった。じゃあよろしく頼む。なに、後悔はさせないさ」

そう言って、差し出された剣を受け取る。


「臣下の儀式を‥剣を持ち、両肩を叩きください。そして、こう言うのです‥汝、ヨハネス・ヒルシュフェルト、我にその命と忠誠を差し出すか?と」

「こうでいいのか?」

そう言いながら言われたようにする。

「あっております」

「汝、ヨハネス・ヒルシュフェルト、我にその命と忠誠を差し出すか?」

「命を賭けて絶対なる忠誠を誓います」

そう宣言して、剣を受け取り、鞘に戻した。


「これにて正式に、私はミライ様の臣下となりました。以後、何なりとご命令を」

そう言って、対面の応接椅子から降り、斜め前に直立する。もう対等の立場ではないということなのであろう。


「ああ、わかった。では、デーン自治領とこの伯爵領が、俺の領地というわけだな?」

「それで、独立を宣言した場合、攻めてくるであろう王国の兵力はどれほどだ?」


「はい、王国騎士団は総勢500名からなるエリート集団です。戦争になるとそれぞれに20騎前後の従者を率いていますので、約10,000名の軍になります」

「中でも王国騎士団長であるヒルデブラント・フリードリヒは、化け物です。漆黒の魔剣シュヴェルツェを操り、竜殺しの称号を持っております。

容姿は若い新兵のように見えますが、中身は人間の域を超えています」

「現在、彼に勝てる者は山脈プロバンシー南三国の中でおりません。カールスタッド王国の兵力に対し、数でやや劣る我が軍が均衡を保てているのは、ひとえにこの男の存在があることに他なりません」

「他にも王国騎士団のメンバーも凄腕揃いです。名ばかりのエリートではありません。確かな腕を持っております」

ヒルシュフェルトが説明する。


「国王直轄の騎士団が10,000人。傭兵を雇って3,000人程度。ほかの貴族にも召集をかければ、最大30,000程度までは召集可能となります。

農民の徴兵にまで及ぶと、100,000人まで召集可能でしょう。ただし、働き手のいなくなった土地は収穫量がガクッと下がるので、国力を弱めてしまいます」

「ただし、戦争反対派の一部を取り込むことが可能かもしれません。そうすれば4割ほどは我らが陣営に取り込めるかと」


「そうか、では頼む。ただし、ゴマスリが上手いだけの馬鹿は要らないからな。お前が信頼のおける使える奴だけ交渉して、味方に引き入れてくれ。そいつらを中心に国を再編する」

「兵士の数は、俺にとっては意味がないからな。ただし、その後のことを考えると、被害は少ない方が良いだろう。各部隊の大将格をピンポイントで撃破することにするよ」

「だから、兵力は気にしなくて良い。人材で選べ、いいな?」

「はっ、賜りました」


「よし、独立宣言と戦争布告のタイミングは任せる。戦争の準備を急いでくれ」

「俺は一度、デーンに戻る。このベスパを置いていくから、何かあったら伝言を伝えるように」

「ベスパ、よろしく頼むな。一応、イグニとのチャンネルは開いておくから。念話で呼びかければ応答できるはずだ」

「はい」


そうして、ヒルシュフェルトを臣下に加えたことによる起こるであろう戦争の準備を始めたのである。

この戦いは、後に伝説として語り継がれることになる、竜王ミライグニ・リンドブルムが初めて歴史の表舞台に立つ戦いとなるのであった。

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