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異能力犯罪対策課  作者: みるく苺
第1章 汚れた魂と煙の異端児
8/23

消えない過去

今から遡ること2年前


ある姉妹が黒いもやに呑まれた

姉の名は黒川 夜魅(よみ)

妹の名は黒川 美夜(みや)


姉の夜魅は大人しく妖艶な女性

妹の美夜は明るく活発な女性

夜魅は12歳離れた美夜を愛し

美夜は12歳離れた夜魅を慕った


そんな理想の姉妹はあの悪夢によって引き裂かれた。


最初はほんの些細な事だった、

もやに呑まれてから1年が経とうとしあれだけ広く感じた洋館の捜索も半分以上進んだ、

最初姉妹でここに飛ばされた時は恐怖で動けなかった、

しかし、段々と戦闘にも慣れ、

祓士の寧庵と降霊術師の(さとし)という心強い味方も出来て

4人でならなんだって出来ると思った、

思っていた


だけど、私、美夜の心にはずっと暗雲が立ち込めていた、

ずっと私の一番はおねぇちゃんだった、

優しく、思慮深く、美しい私の自慢、


だけどこの世界で暮らすようになってから

おねぇちゃんは私だけの一番じゃなくなった、

一目見ればおねぇちゃんに惹かれ

一言話せばおねぇちゃんを認め

一度共闘すれば皆おねぇちゃんの虜になった


最初は誇らしげだった、私の好きなおねぇちゃんが皆に認められるのが

だけど、だんだんとおねぇちゃんが私より他の人を気にかけるのが許せなくなってきた、

私を見て、

私を見て、

私だけを見てよ、


なんで私だけ見てくれないの?

どうして?

何がいけないの?

何がいけない、何がいけない、何がいけないの?


そこで私は気づいたんだ、

そうか、、、

おねぇちゃん以外皆いなくなればいいんだ、、




わたくし夜魅には最愛の妹がおります、

いつも明るく頼りないわたくしを励ましてくれますわ

だけど、最近妹の様子がおかしいようで、

皆さんで談笑などしているとふらりと何処かへ消えてしまいますの

やはり例え妹といえど、この状況では疲れも出るでしょう、

一つ姉としてわたくしが相談にのってあげますわ


今日も1人で何処かへ言ってしまったようで、

でも友人の1人が妹を見かけたようなのでそちらへ向かってみますわ


あぁ、おりました、

「美夜、こんなところでなにを…」


その時わたくしの目に飛び込んできたのは、

赤、黒く濁ったたくさんの赤とその中心で佇む最愛の…





ついに死霊使い(ネクロマンサー)を見つけましたわ、

死霊使いさえ倒せば私達は元の世界へ、

そして、願いを叶えますわ

もう1度、美夜と、皆と、




あと一撃で、あと一撃で倒せますわ!

「夜魅さん!ソウルイーターを私に!」

その時わたくし達のリーダー聡の声が後ろから、


わたくしは迷わずソウルイーターを聡に渡そうと

振り向きましたわ

するとそこには、


「美…夜?」

美夜はわたくしから受け取ったソウルイーターで、死霊使いを倒すとそのまま振り向きざまに

聡を、、


願いを一つ言うが良い


「私に死霊使いの力を」

美夜は一言そういうとわたくし達の方を振り向こうともしません、

そんな中、寧庵は

「拙僧の願いは、もう1度、もう1度昔の美夜殿に戻って下され!!」


寧庵に続いてわたくしも

「わたくしももう1度あの頃のように…」


「ははっ、やっぱりそうなんだ、」

美夜はそう笑いながらこちらを向いてくれました


「拙僧の願いが…」


「叶ってないよ、

私は私のまま、

だってそうでしょ?

沢山の仲間を殺した私をあなた達に許せるの?

そんな事本気で願えるの?」

そういうとわたくし達は黒いもやに呑まれました

黒川(くろかわ) 美夜(みや)

転移先 洋館

ジャンル ホラーアクション

能力 死霊使い《ネクロマンサー》

夜魅の妹にして、ホラーファンタジーのクリア者

クリア後にはネクロマンサーの能力を奪った

その後元の世界へ戻ったようだが、現在消息不明

能力の死霊使い《ネクロマンサー》は複数の霊魂を操り汚す、

祓士と対極に位置する能力

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