2.つぎは婚約者なのだが婚約者の前には元がついていた
頭空っぽにして読む系の話みたいだぞ?
考えすぎるとすぐはげる
ちなみに俺ははげていない
サファエアの婚約者の地位にあるラヴァンスは何言われてるんだか一瞬でわからないみたいで
「え、いや、それは私の台詞だ……えっ?」
とか言った。
せっかくの赤髪のクールなメガネキャラが台無しとなっていた。
ラヴァンスは我が国の魔法使いの高ランク体で親の狙いで婚約が決められていた。
ラヴァンスの家はそれほど爵位的には格下の子爵のウェウェン家。
サファエアの実家ソラウィンケ家は代々からの侯爵のエリートでサファエアは子供のころから魔法が使えていた。
ウェウェン家は魔法使いの家系ではないのだがラヴァンスは潜在能力がすごいのかラヴァンス当人の実力は幼いころから魔力のオーラが見えそうになってるっぽいのがなかなか将来性あるみたいで婚約はあったんだがもう俺たち終わりだろ。
「おまえは婚約破棄されるんだから俺を婚約破棄できない」
「えっ? いや、あれ?」
「完全に破棄して終了したのでこの話題は終了
したがって返事不要です」
冷静に視点に立ってこの場を見たやつがもしいるとしたら俺が言ってることはむちゃくちゃだろうな。
生半可な正気ではつかえない発言で場を荒らしてたらギャラリーからの絶え間ない目が見つめられたが「普段は見たことないつよきだから覗きたかったのもわかるが今は俺であってサファエアは無関係」と伝えてやってもむ反応にたぶん信用されないからしない。
だがいまはそれでちょうどいいくらい。
だいいちに場の空気がむちゃくちゃなのだから場に空気に相応しい態度で挑む心構え。
何か俺がわるものとか言ってる奴はバカとしか思えないでアワレになる
「ラヴァンスさん早く謝ってください!
姉さんをこれ以上怒らせないでください!
謝れ! 謝れ!」
弟のブルーが必死な顔してラヴァンスを説得しようと援護に回ってくれていた。
「いま謝れば許す。早くしろ!」
「いま誤れば許してくれるそうです! はやく謝ったほうがいいです! はやくしてください!」
俺は弟と華麗な連係プレーをしているとあまりの剣幕に動揺してるっぽいラヴァンスをかばうするようにこの場のニーシャのとりまきの貴族の中でももっとも高等な地位にある大公の家柄を権力のバックに持つゲイルが立ちはだかった。
「落ち着きたまえ!
どうやら俺たちは、互いに冷静になる必要がある」
「は? 先にウソの誤情報で晒してきたのはそっちだろ?
それなのに反論されてぶじょく罪をうやむやにしようというのは都合がよすぎるだろ」
「落ち着けサファエア・ソラウィンケ!
そう、ブルーもだ。
ニーシャ、ラヴァンス、ディーク。
われわれは彼女を一方的に裁くのではなく弁解を聞き入れるべきだ」
ゲイルはしつように冷静に、冷静に、というのだが先に理性の正気がどうかしているのはおまえらが先というのが俺の意見。
しかしもし本当に冷静になって場が冷え込めば俺はサファエアのコントロール権を握っていられるとは限らなかった
あまりの感情のたかぶりとショックで封印に忘れられてた俺が出てきたと思ってるからな
相手は場の荒れからのギャラリーの視線が恐ろしくなってガード固めるのでさらに必殺の感情表現が敵の内面にめり込む
「普通に血の通った人間なら
いきなり覚えのない悪口言われて
傷心した少女の苦しみがどれほどのものかわかると思うんだが……
しかもサファエアはこの国でもナンバーワンに近い魔力を持つ少女
嫉妬もすごかったらしい
それでも健気に貴族の淑女頑張ってきた心を婚約破棄でコナゴナに砕かれたのに冷静でいられるわけがなかった
想像を絶する苦しみがサファエアを襲った」
これはメンタルにたったきつける荒技に隙が大きいのだが相手が恐怖に怯えてる時にはかなりきく
2016/9/6加筆と削り修正を複数個所に実施