表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/11

1.まずは準備運動に弟を論破

 むしゃくしゃしてやった。

 今は反芻している

「サファエアはしんだ結局サファエアの悩みは解決されないままサファエアは死んだ。

 これって間接的とはいえ殺人罪と同等だろ……

 おまえら残酷すぎる」


 静かな怒りをこめてそう言うと俺を壁際に追い込んでとりかこんでる自分をオヒメサマと勘違いしてるっぽい女とそのシモベ化した我が国の栄えある貴族の取り巻きどもがびっくりしていた。

 まるで追い詰められて頭がおかしくなった奴を見る目だったがここまで追い込んだのはおまえらという事実。


 こいつらは国の将来の一角をになる若者どもなんだが一妻多夫制みたいに一人の女(平民)に男が群がってる

 うちの一人がこのボディの本来の正当な持ち主サファエアと将来を約束した婚約者なのによその女に靡いた浮気者。

 先に言っておくが我が国で重婚は犯罪だぞ!

 その女はニーシャだったかな……一人だけクラスで浮いてるメイトだったんだが今日はめでたい卒業式だというにダンスパーティタイムになにやらサファエアがどんな悪いことしたかウソついてまで公衆の面前で晒し、しかもどうやって誘惑したのか婚約者の口から婚約破棄を切り出させていた。

 サファエアは重度のショックで精神的にしんだみたいに息してない状態。

 ではいまサファエアをコントロールしている俺は何者だというにサファエアが幼い小さな頃に想像した最後の幻想の脳内騎士であった。

 絵本の中の物語のかっこいい理想をかきあつめてできた英雄のていなのだがサファエアが成長するに現実に目を向けるとやがて忘れられた存在のはずなのに今、こうしてリアルのサファエアを借りて口を開いているのはなんでだかはわからないがひとつ、たったひとつ確定的に明らかなことはあった。


(この女に陥れられたんだ!

 どうして、何故、私が!

 誰か、誰か助けて!)

 

 俺はいつだってサファエアの味方だから助けを呼ぶ声に助けに来たということだけ。

 サファエアは時既に致命的な致命傷を与えられたトラウマ状態の異常になっているみたいだけど

 だからといって時間切れということにはならない。

 ここまでの遅れを取り戻すことは俺ならチョロイ事

 サファエアの脳内派生という事はサファエアの一部分という事だから状況はいやほど理解していた。


「汚いな流石ニーシャきたない

 俺はこれでニーシャが嫌いになったなあまりにもヒキョウすぎるでしょう?」


 俺がくろまくの女に目を向けるとなんかよくわからんが今がチャンスみたいに目は涙目もどきなんだが顔はぐにゃっと心の狭さが顔に出ている笑みだった。

 ニーシャは黒髪黒目というこの国では考えられないカラーなんだがドレスも自分は好きだよとか思ってそうな流行はずれも痛々しいもうダメ見てられない。

 

「ついに本性を現したわね!」


 なんかニーシャは突然変異した俺の現状にそくしたそれっぽいこと言うと取り巻くはハッと我にかえったのかびっくりから俺を睨む目に変えてきたけど、魅了の状態異常は解けてないから正気とは程遠かった。


「こっちが礼儀正しい大人の対応してればつけあがりやがってよ」


 俺はしりもちついた姿勢から立ち上がるとまずは四人の取り巻きの一員と化している恥知らずな弟をターゲットにして近づいた。

 弟のブルーは金髪青目の甘いマスクを持ち主なのだが心根がヘタレで甘い顔をするとすぐ調子にのるからニーシャは下からおだてて操縦桿ゲットしたのでしょう。

 単純だから四対一の異常にも仕方がないとか思いしてるみたいだしバカ丸出しなんだが我が弟ながら呆れる。

 ゆくゆくはこの国のナイトの上級職の地位にたつというに精神的にみじゅくだからこんなつまらない女にひっかかったに違いなさそうだった。

 俺がカツンとヒールが音たてて石畳を打つと弟はびくっとしていた。

 その周りはなんか取り巻きがゴチャゴチャ偉そうなことを煩いから


「うるさい、気が散る。一瞬の油断が命取り」


 と言うと取り巻きは黙った。

 俺はアワレな弟に憐れみの表情を向けて言った。


「確かに人を好きなるのは勝手だがそれなりの付き合いかたがあるでしょう?

 お前はこのメンバーの中で一番みりょくに劣る雑魚。

 ただの貢ぎ役の地位なのがわかりませんか?

 このままではお前の人生財布係になって家が潰れることになる。

 いい加減お前らのバカみたいにヒットした頭を冷やせ!」


 最後だけどなると弟はまたビクッとしたみたいだが何か言いたいことがあるのか生意気にも反抗的に言い返してくる。


「そんなこと関係ない! 僕がニーシャを好きなんだ!

 姉さんこそ急にどうしたんだ! 姉さんは普段そんなこと言わない!

 姉さん、いや、おまえは一体なにものなんだ!」


「俺が誰だか忘れたかアワレなる弟よ。

 俺はお前のおねえちゃんなんだがこの中でもっとも付き合いの長い一人なのによ」


 そうして周囲をおいてけぼりに口論に話を進めていると弟はついに俺が誰だか思い出したみたいで


「こんな恐ろしいい敵を作りたくないので僕はあやまりますごめんなさい

 他の人も早く謝るべき死にたくないなら謝るべき

 ごめんなさい僕の頭がわるかったんです」


 とめでたく反省をしめした。


「ほうお前はなかなか解っている様だな

 命は助けてやる俺は優しいからな他のやつらにも伝えてやるべき」


「hai!! 他の人も早く謝ってください!! 今の姉さんには脅迫きかない!

 僕は絶望的な戦いはしたくないです!

 必死に逃げても追いつめられてお仕置きされたくないです! はやくあやまっテ!!」


「ブルー! 急にどうしたんだ!?」

「これが普段は礼儀正しく心優しいといわれるサファエアの本性だったのか!」

「やはりニーシャの言っていたことは正しかった! 許せない!」


 頭がハッピーセットの奴らはもう悪い娘とは改心した弟のようになれないのか敵対的ヘイト向けてきてるけど俺はサファエアの守護者だからもちろんぜいいんに反省を促すのはもちろんなのだがニーシャには痛い目をみせることが必須だった


 俺は次に論破してやる奴に目を向けると正正堂堂と正面から見据えてこういった。


「お前には失望したんだがもうお前の婚約者やめます」


 俺の目にはちょっと僅かに少し前に先に婚約破棄って言ってサファエアを殺した婚約者が立っていた。

2016/9/5修正。主に足りなかった状況説明の追加とナイト級名台詞を一部修正

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] さすがニーシャ汚いな ニーシャが一人 ニーシャが二人 ファイナル分身 [一言] 恥知らずのブロント語使い(ブロンティスト)がいた グラットンノベルすごいですね こんな物を悪役令嬢(つ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ