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痛いのかよ

難しいですね


どのくらいの長さで書いたら読みやすいんでしょうか...

イロイロ試してみたいと思います


 え? 今こいつ何処から現れたんだ? と言うより俺の邪魔してんじゃねぇよ、お前こそ誰だよ。

 ローブで顔を隠したままの男を睨みつける。


「ん? 貴様無黒か面白いなぜ気付いた?」


「何処が骸だよ、立派に生きてんだろうが」


 なんだコイツは、急に人のこと骸呼ばわりしやがってこの立派に反り返る息子が見えないのか?

 頭おかしいんじゃないだろか?






 いや俺人のこと言える状況じゃなかった。


「まぁいい気付いてしまったのならしょうがない、死んでもらおう、集まりし光よ、より濃く闇を照らし出せ、聖死乱舞」



「な、何をしておるのじゃ早く逃げんか!!」


 何か白ローブが中2発言したかと思ったら、逃げろとかマジ意味がわからん。

 しかも精子乱舞?? 卑猥にも程があるだろう、もっとマシな名前にしろよ、堂々と人前で下ネタぶち込んできやがって、大人として恥ずかしくないのか?

 ふと全裸だった事を思い出す。





 俺はまだ子供だと言い張りたい……



 可哀想な人を見る目で、ローブの野郎を見つめていると手を上に掲げ下ろした。

 自分も同じような時期あったなぁ、と黒歴史が蘇ってくる。


「はっ? はぁぁ?」


 その手の動きに合わせて、綺麗に輝く光が落ちてきた。

 あんまりにもまん丸で、綺麗なその光は、今まで見てきた人工的な光とは異質なモノだった。

 慌てて飛んで避けるが、間に合いそうにない、思わず亀のように丸まりうずくまる。



「集まり我に癒しと共に力を与えよっ! アクアフィールド!」


 状況が飲み込めずパニックになるが、少女の中2発言はしっかりと耳に入った。

 そして自分の周りを取り巻く青い膜、あの男が放ったであろう攻撃後を見て確信してしまった。



 これは夢か!!



 初体験に緊張してしまって気絶でもしたんだろう。

 恥ずかしい……

 いつもだったらモノクロの夢も、今日はカラーだったんで気づくのが遅くなっちまった。

 夢と分かったらこっちのもんだ、まぁ起きるまで楽しませてもらうか。


「そんな攻撃俺にはきかんよ、見逃してやる出直してこいっ!!」


「いや、お主丸まってビビっておったじゃないか……」


 いちいちうるさい幼女だな、俺の夢なんだから融通きかせろよ。

 不満に思いながらも、ローブの男を睨む。

 俺の夢で俺に勝つなど不可能なのだよ……夢だと気づいた俺は最強だ!! ハッハッハ!


「まぁ、俺も少しはやらせてもらうかな」


 今日の夢は魔法の世界かな?楽しめそうだな。

 そう思いながら魔力を放出しようとする。

 この部屋中に俺の魔力が瞬時に行き渡るような感覚がわかる。


「妙にリアルだな……」


 魔力の感覚もそうだが、微かに感じる身体を流れる魔力の熱? 心地いいくらいの熱に疑問に思うが、気持ちいい温度でさらに反り返る息子がこれは夢だと言っている。


 むしろ夢じゃないといけない!


「凄まじい……魔力……なのか? なぜ?」


 ローブ野郎が始めて狼狽えるように言葉にするが、俺には関係ない。

 こいつを始末して、適当に時間潰した後目覚めたら続きをしないと。

 どんな風に倒そっかな、ちょっと楽しくなってきたな。


「無黒と思って舐めていた、集えひか、なっ!?」


「遅い、フッ」


 取り敢えずなんかまた技だしそうだったんで魔力の塊をぶつけて吹っ飛ばした。

 もちろん、決め顔をしながら。

 思ったより飛んだなぁ、これが現実だったら確実にお陀仏だな。

 フラフラと起き上がるローブを見て、やっぱり夢だったと確信する。

 さて何て言おうかな? カッコよく決めたいな。

 ゆっくりローブの男に近づいて行く、男もなんとか立ち上がるが、フラフラで今にも倒れそうだ。


「おきらめろよ、諦めろよ……」


 起き上がるな、諦めろが混ざってしまった、クッソカッコつけようとまだセリフ考えてたのに、でも自分の夢とわかっていたら恥ずかしく無いもんだな。


「やられる訳にはいかないんだ……」


 そういった男の手のひらに魔力が集まっていくのを、何故か俺は感じた気がする。

 これを止めて、今度こそカッコよく決めよう。


「ブロウオフ……」


 痺れるような決め顔、さらに技名、完璧だ! 完璧に決まった。

 そう静かに呟いた俺は、魔力を男の元に集まっていた魔力にぶつけて飛ばしてやった。

 瞬時に魔法名を考えて呟ける俺って……まぁかっこ良かったしありだろ。


「なっ!? 貴様何をしたっ!」


「お前に言う必要は無い……」


 クールだぜ、俺!

 そうカッコつけて、思いっきり男の顔を殴り飛ばす。

 殴った男が吹っ飛び壁にぶつかり、壁を少し壊して倒れたのを見て倒した喜びは感じれなかった。


「夢とはいえ人殺しは嫌だな……」


 自分で思ってたより吹っ飛んで引いてしまった。

 というより殴った時に歯が当たったのか少し切れて痛い。

 はぁ、魔法で決めればよかったなぁ……痛い??

 自分の拳を見つめ、切れたとこを少し押して見る。

 痛いような、痛く無いような?

 試しに、思いっきり頬をつねってみる。


「い、痛いだと!?」


 何度つねっても痛い。

 いやまさか……無い無い無い!!

 だって俺魔法使ったし、それに全裸だし!! これ一番重要! これで夢じゃなかったらなんだと……






 夢じゃなかったら俺終わりじゃね……






 嫌な汗が額を流れ、肛門がキュッと絞まるのを感じる。

 両手で頬にゆっくり手を当てつねってみる。


「わぁぁあああああ」


 痛みと同時に俺は、その場をダッシュで立ち去っていた。


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