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日本式お説教

難しい!!描写がの視点が統一出来ない

どうしたらいいんだ…


「黙れ!おめぇらの目的はマーシンさんだろうが!どこで知ったかしっかり吐いてもらうからな!」


「なんで「だまれっす」」


ミントと俺を挟むようにしていた一人の護衛が俺の言葉にかぶせる。


「いや…だから「リーダー早く片付けよう…こいつは危ない…」


「お前らちょっとは「早く馬車を出せアリス!!」


その時ブチッっと何かが切れる音がする。


「人の……話は最後まできけぇええええええ!!」


目にも止まらない速さで移動し、わざと身体強化をせずに思いっきり一人一人拳骨を落としていく。


「いたっ!」

「んぐ」


など拳骨を落とすたびに聞こえた苦痛の声のおかげで、馬車を動かしていた、アリスと呼ばれる女の子を最後に拳骨を落としたころには少しだけ溜飲が下がっていた。


「正座!!」


「え!?」


「そこに両ひざついて座れって言ってんだよ!!」


さっきの動きをみて時間稼ぎだけでもと考えていた護衛は、自分たちには無理だと理解してとりあえず言うことを今は聞くことにした。

その正座の列の中には何故か涙を流して怯えているマーシンと呼ばれていた男も混ざっていた。


「いいか?人の話は最後までちゃんとききましょう!」


それから、その正座の列の前を行ったり来たりしながらクドクドと説教をし始めた。


「ミントさん俺足が…」


「耐えろ何されるかわかったもんじゃねぇぞ」


正座で足がしびれてきたのか護衛の一人が顔をゆがませながらミントに助けを求めていた。


「そこ!!ちゃんと聞いてるのか!!?」


「「はい!!」」


「はぁー大体お前たちはな~以下略~」


三十分程の説教が終えたころには護衛達はすでにグロッキーになっていた。

途中護衛達は何とか逃げ出そうと隙をうかがっていたが、説教が始まって十分頃にゴブリンが一匹こちらを襲ってきた。

その時に説教しながら一撃でゴブリンの頭部を果物のように潰したのを見ておとなしく説教を受けるという選択肢しか選べなくなっていた。


「よしこの辺にしてやるか」


正座させられていた面々はホッと安心するような息を吐く。


「じゃあお前たちが俺を信用出来ないみたいだから、俺がここまでその盗賊連れてくるから、それまで正座しとけよ」


街道といえどたまに魔物が襲ってくるここでこの姿勢のままというのは、遠まわしの死刑宣告だった。


「いえいえ!全面的に信用してるよ!なぁおめぇら??」


ミントはすぐ阻止しないと判断し、正座のまま何とか取り付く。

ほかの正座をしている面々も首がちぎれるんじゃないかというぐらい、縦に首を振る。

そんなこととは知らない死刑宣告した本人は


「お前ら…俺の説教が通じてくれたのか……」


と言いながら涙ぐむあほさをさらしていた。


なら場所だけ教えるから、と言い洞窟の場所を教える。


「じゃあ俺用事あるから!必ず運んでくれよ~~!!」


と言いながら走り去って行った。

残された冒険者は


「どうするんっすか?」


「とりあえず、行ってみるかぁ」


「……危険やめたほうがいい」


ミントの言葉に男が否定するように言うと、それに同意のアリスが首を縦に振る。


「っつてもなぁ、もし俺たちというかマーシンさんに危害加えるつもりならさっき出来てたわけだろぉ?それに、さっきのゴブリン戦とか見てると本当じゃぁねぇかってな。それに…」


「「それに??」」


「行かなかった時の後がこえぇ…」


そう言うと全員、うっ!と固まってしまう。


「ということでマーシンさんいいですかね?」


「ええ!ええもちろん!!私はもう二度とあんな思いは嫌です!行きましょう!!」


雇主からも許可をもらい護衛達とマーシンは洞窟に足を進めた。













一方説教をして満足した馬鹿は


「おお!!ここが……俺のマイホームかぁー!!」


盗賊らしく奪ったものを誇らしげに見ていた。

小屋と言うには結構大きくどちらかと言えばボロボロの平屋と言ったほうが近いかもしれない。


「そうだ!飯があるって言ってたな!!」


上機嫌につぶやき中に入る。

中はボロボロの癖に何故か品のある家具が並んでいた、まさに盗賊のアジトにふさわしい内装だな!と思いながら食料を探す。


「おあった!しかも調理済みじゃん!でもあっためたほうがうまそうだな」


鍋のふたを開けると明らかに調理済みのスープがあり、その鍋の下にある調理器具を動かそうとするが、よく使い方がわからず四苦八苦する。


「えぇなんか火が出そうな調理器具なのにどうすんだ?魔力とかか?」


いろいろペタペタと触っていると、急に魔力が少しだけ抜けた感覚がありそれと同時に火が付いた。


「うわぁ!」


びっくりして手を離すと同時に火は自然と消える。


こうやって使うのか!と一人嬉しそうに先ほど魔力が持っていかれたところに手をやり、火でスープをあたためる。


「あーいい匂い!久々のあったかい飯だ!」


程よくあったまるとすぐそこにあった器に寄そう。

その器を持って適当なソファーに腰かける。


「いったっだきまー「ぐぅぅーーー」す?」


なんか後ろで変な音したなと思い振り向くとそこには、手と足を枷で繋げられて逃げないように首輪を鎖で繋がれている少女がいた。


「これなんてエロげー……?」


理解が追い付かず、少女を見つめてしまう。


「すみません!すみません!」


そういいながら少女は必死に枷の付いたままの両手で自分のおなかを何度も殴り続けていた。


「ちょ!!ストッ!!ストップ!」


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