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新しい魔法使い?

み...短い...

読みにくくないですか?


どうしても区切りがいいところが短くなってしまう。


「グッ……ワシに盾突いて、無事でいられると思うなよ」


「おいおっさん、誰に口聞いてんだ?」


 魔力を展開させ、大量にゼネルに浴びせる。

 俺も1ヶ月この世界にいたんだ、何と無く魔力の使い方が分かってきたとこだ。

 大量の魔力を浴びせると、魔物は大体は怯えるんだよな、まぁ魔物にしかやったこと無いけど。


「ヒッ……ワ、ワシに手を出すと後で痛い目を見るぞ」


「ハハ、リアル死亡フラグ頂き」


 そう言い放って、身体を魔力で包む、そのまま強化した足で一瞬で近づく。

 その場で、カヤをゆっくり下ろす。


「彼女を苦しめてるのはお前の魔術か? それとも、奴隷として契約でなんかカヤの体に仕込んでんのか?」


「ワ、ワシは何も」


 こんな言い訳、カヤのギルティって奴の力が無くても嘘だと分かる。

 さて、どうしようか、魔力を屋敷中に展開する。

 執事と俺たちだけか、大方この取引を見られないように人払いでもしたんだろう。

 誰もいない方向に手を向け、大きな魔力の塊をぶつける。

 屋敷が大きく揺れ、轟音と共に大きく穴が空く。


「ごめん、聞こえなかった? もう一回言ってくれる?」


「ヒッ……カヤには、奴隷紋章を仕込んでいます……」


「外せ!今すぐ。

 出来ないなんていわないよな?」


 まぁ、専門の人間が必要なら、こいつをボコボコにして引きずって行けばいいし。


「はい、わかりました」


 ゼネルは、カヤのほうを向いて魔力を放出する。


「我契約に基づき、主の権を放棄する」


「カヤ、これでお前は自由か?」


「はい、ありがとうございます。でも……」


 心配そうに、俺の方を見つめてくる。

 貴族相手だしな、でも命の恩人だ。

 見捨てる訳にはいかない。


「ここで俺はパーティーの護衛の依頼を受けただけだよ、な?」


「はヒッ」


 そう返事したのを確認して、カヤを連れて屋敷の外に出る。


「大丈夫?」


「ありがとうございます。

 でも、ゼネル様にあんなことしたら、あなたが」


「俺は問題ないよ」


 多分だけど……正直冷静になって焦ってます。

 やべえ、これでギルド除名処分とかならないかな? なりそう。


「っで帰るとこある? 送って行くよ。

 また、あいつがちょっかいかけてくるかもしれないし」


「そんな、なんで私なんかを? 私は……その無黒ですよ?」


 なんでって決まってるじゃん。


「命の恩人だからだよ」


 その言葉を聞いて、余計にキョトンとした顔をする。

 か、可愛い!!


「私は、冒険者の命を救う力何てありません。

 それに、黒風の魔術師と二つ名までついてるような方に、助けて貰ったのは嬉しいです。

 でも、誰かとお間違いではないですか?」


「そっか、フード被ってるから分からないのか」


 久しぶりに人前でフードを外す気がする。


「あの時はありがとう、この黒いローブ見覚えない?」


「もしかして、あの時、道で座り込んでた……」


「そうだけど、あの時のことはあんまり思い出さないで」


 そうだよ良く考えたらこの子に裸見られたんだった。

 元気な今なら興奮しそう。


「あの時の方が? だって、その魔術を……」


 そう言って、一瞬俺の頭に視線を向ける。

 そういえば無黒って魔術使えないんだっけ。


「俺は魔術師じゃないよ、それに黒風の魔術師何て、かっこ悪い名前も今日聞いたし」


「嘘では無いみたいですけど、でも私は実際にこの目で!!」


「んー、あれは魔法だよ」


「マホウ??」


 この言い訳すっごい便利になってきた。

 でも、そろそろ俺も魔術覚えたいな。

 手から炎とか出したいし。

 そんな妄想をしていたが、カヤによって中断させられる。


「わ、私も使えますか? マホウ」


 使える、のかなぁ? 正直、俺魔力の塊の形変えたりぶつけたりしてるだけだし。

 むしろ、他の人は魔力使ってるのになんで出来ないの? って感じだからなぁ。

 一応魔力を調べてみるか。

 そう思ってカヤの周りに魔力を展開させる。

 んー魔力あるみたいだし、ってか他の無黒村で展開させた時、ちゃんとみんな魔力持ってたんだよな。

 みんなそこそこ大きな魔力。

 なんで、無黒には魔術が使えないんだろう?


「使えると思うよ。多分……」


「本当ですかぁ!?」


 パァと顔を明るくする。


「私にマホウ、教えてくれないですか? なんでもします、お願いします」


 もちろん!ってついいいそうになったけど、教えるって感覚でやってるし、無理そう。

 でも、すっごい頭下げたまんまなんですけど。


「う、うんいいよ」


「ありがとうございます。

 やったぁ!」


 そう言って、抱きついてきた。

 いやぁ、ありがとうございます。

 こっそりお尻触っても気づかないとか。

 ラッキーー!!


「とりあえずカヤの家? あるなら送るけど」


「私の家は、ミヤガワ領にありますけど、いいんですか?」


「うん、もちろん、じゃあそこに向かおうか、さっき貰ったお金もあるし」


「ん? ミヤガワ領は直ぐ近くですよ?」


 そう言って、かわいく首を傾げる


「だ、だよねぇー、じゃあ向かおうか」


 恥っず、知ったか全開だよ。


「そういえば、私は黒風の魔術師様を何て呼べば良いですか?」


「自己紹介忘れてた、俺の名前はキリガヤ ハヤトよろしく」


「キリガヤ様ですか、私の名前はミヤガワ カヤと申します」


「もっと気軽にしてよ、ハヤトとか……ミヤガワ? やっぱり、さっきの話の流れ的にもしかして」


「はい、ミヤガワ領 領主ミヤガワ ユウの妹です」


 貴族様でしたか、あのデブと全然違うな。

 それにしてもユウか、この子の姉ちゃんならすっごい美人なんだろうな。

 今からワクワクだよ。

 妹を守ってくれてありがとうチュ、何てあったりして、デヘ。

 楽しみだなぁ。


「さあ、カヤ早く行こう!! ユウさんの元へ」


「キリガヤ様なんか変なこと考えてません? ニマニマしてますよ」


 ジーっと顔を覗きこんでくる。


「変なこと? 全然そんなこと生まれて考えたことないよ」


「嘘ですね」


 ギルティ何て恐ろしい……男の下心を暴いてしまうだと。


「そ、そんなことより早く行こう、暗くなる前にっ!」


 無理矢理話を終わらせて、早足で出発する。

 ユウさん待っててねぇー。




 まぁ、道が分からないから、すぐ戻ってカヤの後ろを付いて行ったわけだが。

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