本当に世界が変わるとは聞いてない
初めての作品なので,おかしな点やアドバイスなどいただけましたら幸いです
描写が難しいですね,コツなどもありましたら教えて下さい。
「桐谷君……」
「美香こんな時ぐらい勇人って下の名前で呼んでくれよ」
「は、勇人君……」
「好きだよ美香」
俺は美香と口付けを交わす、次第に身体中が火照ってき、自然と舌も激しくなる。
「美香、俺もう……」
「うん……いいよ」
自分の身体で1番火照っているモノを彼女に近づける、前戯を忘れてたが俺の熱くなったモノは抑えきれない。
お互い初めてだし今日はもういいよな、と勝手に自分で自分に言い訳をしながらゆっくりと近づける。
「ハァハァ」
もう自分の呼吸も上手く出来ない、荒々しく運動の後のように心臓が脈打つ。
俺は彼女を覆いかぶさる様に抱き寄せた。
抱き寄せ強く眼を瞑り、
「好きだよ」
そう一言溢し、いざ彼女と交わそうと抱き寄せた瞬間、彼女がスッと軽くなるような錯覚を感じる。
むしろ消えて無くなったような感覚だ。
不思議に思ってゆっくりと眼を開ける。
「え!? どうゆうこと??」
視界の先には、真っ赤に拡がる絨毯。
確かに俺は自分の家で美香といたはずだ、この日のためにベットもシーツも買って来たんだ、清潔感が溢れ出てる真っ白いやつを、こんな真っ赤じゃなかったはず……
そういえば、女の子の初めては血が出るって聞いたことあるな、それかな?
自分にそういい聞かせて顔を上げ、辺りを見渡す。
「そんなわけ無いですよねぇー…………」
目に入って来たのは、先ほどと同じ真っ赤な絨毯が敷き詰められた大きなホールだった。
何処かの学校の体育館か?っと一瞬トリップしてしまった。
「そういえば、童貞卒業したら世界が変わるって先輩が言ってたな……本当世界が変わったみたいだハハ……」
四つん這いの状態のまま、俺は頭を動かす。
そもそも俺は童貞卒業したのか? まだあれじゃ卒業では無いだろう。
車の免許で言えば仮免ぐらいだろう、あのまま交わっていれば教習所卒業で、最後までいったら初めて卒業だろう。
「何か馬鹿こと考えてたら落ち着いたな」
ここで大事なことを見落としていた。
美香は何処だ、辺りを見渡すが美香らしい人物は見当たらない。
「美香っ! いるか? 美香!!」
呼びかけるが返事が無い、美香は何処だ、と言うよりここは何処だ?
冷静に自分が置かれた状況を考える。
「まさか本当に違う世界に…ハハまさかな……」
さっきまでと違う感じで心臓が脈打ち始める。
静まり返った部屋の中で自分の心音のみが聞こえる。
「戻れ! 戻れ! もどれ、もどぉれぇ、もぉおおおどおおおおれえええええええええ!!!!」
俺は叫びながら一心不乱に腰を振り続ける。
「お主は何をやっておるのじゃ…」
絶句とはこういうことを言うのだろう、そう表したくなる顔で少女がこちらを見ていた。