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第38話 七宮と文化祭本格デート?

《旧校舎 外》


 午前中、演劇と朗読会も無事に終わり。昼過ぎになった。


 藍は生徒会で、ちょっとしたトラブルが起こったという事で、生徒会に行き。


 白鳥さんは、俺のメイド服を着たことで鼻から鼻血を吹き出し気絶したので、文芸部のソファーに寝かせている。


 秋月部長は旧校舎が正常に戻ったとかよく分からない事を告げて、旧校舎の怪しい教室へと向かって行った。


 2人は忙しく。1人は鼻血を出して動ける状態ではない為、文芸部用の昼飯を買いに行くがてら七宮と一緒に外に並ぶ出し物を見て回っている。


「さあ! さあ! 寄って行くが良い!

マダム達よ! 五月女さおとめ温泉の元を半額で販売していぞぉ!!」

「「「きゃああ!! 五月女さおとめく~ん!」」」


「かき氷~! かき氷~! 季節外れのアナスタシアかき氷はいかがですか~! 七宮グループが総力を結集させてた極上のお味となっております」

「雪乃さんみずからメイド服を着て販売しておりますわ」

「素敵です~!」


「光を~求めて! バキュン!バキュン! 未来を撃ち抜くの~! 貴方を~!」

「「「キャーー!! 可憐ちゃん~!」」」


「現役無敵アイドル有栖川ありすがわ 可憐かれんが生出演とか。無敵か黎明高校」

「いや、現役で在籍中らしいぞ」

「……マジ?!」


 あっちこっち黎明高校の変わり者……ではなくスーパースター達が、出店やステージをそこら中で行っている。


「凄い混んでるな。流石、歴史古き良き黎明高校。卒業したOBなんかも沢山来てんだろうな」


 黎明高校は、創設から歴史も古くお金持ちが通う結構な由緒正しき高校だ。


 まぁ、そのせいで偏差値も高い為、俺みたいに中途半端に学力がある存在に取っては在籍しづらい高校でもある。


 この黎明高校はキラキラし過ぎているんだ。金持ち、芸能人、超高校級が関東から集まって毎日どんちゃん騒ぎの学校。


 光が濃ければ闇も濃くなる……みたいな中二病みたいな表現をしてみるが。実際、この黎明期高校にも色々な問題はある。


 前に退学していた不良の先輩達みたいに学校生活がグレる生徒も少なくない。そういったグレる生徒達を放置し、救済しない負の側面が。


「まぁ、俺も藍に勉強を教わっていなかった。入学と同時に学校の勉強に付いていけなくなって、グレてただろうな」


 そう考えると。中学生になってから。俺の部屋の押し入れと藍の部屋の壁を破壊して、俺と半強制的に共同生活をいてくれてるのは助かっているのかもな。


 俺の着替えを、よだれたらしながら押し入れからのぞくのは止めてほしいがな。

 

「あのさぁ……建宮っち」


「どうした? ビッチ」


「はぁ?! なんで私がビッチなんだし?!」


「いや、冗談だし」


「うわぁー、建宮っち。最低だし~! せっかくウチが最近に建宮っちに対しての無礼を謝ろうとしてあげてたのに。台無しだし!」


 ……なんだ。七宮のヤツ。ちゃんと俺に対する日頃の無礼を謝ろうとしてくれていたのかよ。


 参ったな。いつもみたいに七宮のことに対して冗談で返しちまったよ。


「悪い。今のは俺が悪かったわ。なんか出店で、七宮が好きな食べ物買ってやろうか?」


「いや、逆っしょ! ウチが迷惑かけたんだから。建宮っちに何かおごってあげるし。藍ちゃんから聞いたけど。建宮っちは、いつも金欠なんしょ?」


 ……なんで、そんな話になってんだ? 俺は別に稼いでるわ。とか言いそうになったが藍や七宮に秘密のマッサージバイトの事を聞かれると色々と面倒くさい事になりそうだから言うのは止めよう。


 そして、女の子に奢らせるのもあれだしな。


「いや。いいよ。逆に何か買ってやるって、何か食べ物あるか? 七宮」


「……何か建宮っち。午前の朗読会時よりも良くなったん?」


「良くなった? 何がだ?」


「ん〜?……イケメン度が急上昇したみたいな?」


「七宮が何を言っているのか普段から分からないが。今の七宮が言った意味が全然分からん」


「…………建宮っちの顔がスッキリしたと言うか。き物が落ちた様な感じだし?」


「なんだよそれ。それよりも早く何か食って食べようぜ! 追い込まれお好み焼き食おうぜ。追い込まれお好み焼き!」


「あ! 待ってし! 建宮っち。先に行かないでつうの〜!……旧校舎も何か……空気がクリーンになたん? よう分からんし」


 昼飯時の七宮は何か上の空だったが。出店に売られている食べ物を食べ始めるとそれもなくなっていった。


 俺と七宮は文芸部用の昼飯を買いながら、文化祭で出展されている出し物などで遊びながら、昼時の文化祭を楽しんだ。


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