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第31話 黎明祭開催する


 白鳥さんに眠らされた後、白鳥さんのお母さん。


 桃子おばさんが直ぐに扉を蹴り破り俺を救出しに来てくたらしい。


 なんでも、白鳥さんの部屋の扉の向こう側で娘の晴れ舞台を見る為に、お茶菓子を用意して待機してとか。


 いや、どのみち娘の晴れ舞台を見る為に待機とか狂気しか感じないんだが。


 晴れ舞台いってそういう事だよな?


 まぁ、その後は家の親父がなんか助けに来てくれたらしく。白鳥さんは桃子おばさんにしめられ、お尻叩きの刑にあったらしい。


(うおおぉ!! 俺の息子は大丈夫なのかあぁ?! ゆーちゃん。大丈夫かぁぁ!!)


(うええん!! ごめんなさい。お母さん。出来心だったんです)

(それなら、確実に落としなさい! おこうなんて使って、火事になったらどうするの?)

(ごめんなさい!!)



「全く。毎日毎日、いろいろな事が起こり過ぎだろう。ギャグの登場人物かよ。俺の周りの人達は……」


 そして、今日は待ちに待った文化祭当日。現在、俺は体育館で生徒会長である雨宮雫さん。雫姉の開会の挨拶をボーッと聴いていた。



『今までの文化祭準備ご苦労様様でした。今日の日をむかえられたのも。優秀な君達のお陰です。今年は旧校舎での文化祭ですが……存分に楽しんで周りの人達を喜ばせてあげましょう! それでは文化祭……いや、黎明祭スタートしよう!!』


「「「わあああ!!」」」


 生徒会長のその一言で体育館内に居る全校生徒のテンションが上がる。


 そんな中、俺は雫姉が居る壇上を見つめる。


 俺の目線に気がついた藍が俺へと目線を合わせて来る。ニコニコ笑顔だ。


 幼馴染みアイコンタクトで会話してやるか。


(……文化祭の時にやり返すからな)

(ん~? 何がかな? ゆー君)

(俺のパンツも取り返す)

(本気でやったら倍返しだよ)

(良いぞ。そうしたら、藍が寝てる時にやり返すから)

(え?……私が寝ている時にやり返してくれるの? なら待ってるね。ゆー君)


 ……無敵か俺の幼馴染みは? なんでもありだな。


 そして、リアル五条こと汐崎先輩は涼し気な顔でかっこ良く……織姫先輩と見詰めあってるな。


 雫姉は、それを見てイライラして。残りの生徒会の人達はあわあわしてる。


 相変わらず。個性豊かな生徒会だな。


「ね~! ね~! 建宮っち。休憩時間の時、ウチと文化祭回ろうし」

「ん? おう。良いぞ。どうせ、真も蘭もモテモテで俺に構ってくれないしな。七宮が良いなら付き合うぜ」

「マジ~! やったし~! 言質げんち取ったかんね。建宮っち! 指切りしよう指切り~!」

「……いや、後でな。まだ、開会式中なんだから」

「うぃ~! 分かったし!」


 ……こんな七宮との些細な約束から。まさか、あんな藍との一波乱になるとは。この時の俺と七宮は予想だにしなかった。

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