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第26話 久しぶりの2人きりだし

「駄目だし。建宮っち! ウチ、初めてなんだから優しくしてし~!」


「……あん? 男子の脱ぎ立て制服を強制的に脱がせて、自分で着たことがか? そりゃあ、初めてだろうな!」


「ちょ、ちょ、ちょう~! なんで本当にウチのズボンを脱がせるし? しかも無表情でぇ!」


 俺七宮は赤面しながら抗議してくれる。そして、七宮の今日の下着の色は純白だった……そんで七宮の太ももから素足をジーッと見つめる。綺麗な足してるな。


 おっと! 心を明鏡止水しろ。俺よ!


 それにしても七宮よ。俺が履いていたズボンを脱がしただけなのに何を恥ずかしがっているんだろうか?


 恥ずかしいのはメイド服を無理矢理着させられて廊下を走り回された俺の方なんだが?


 俺は無心のまま自身が身に付けているメイド服のスカートを脱いで、ズボンを脱がせた七宮に渡した。


「ほれ、等価交換だ七宮。何かを得るには何かを犠牲にしなくてはならないんだぞ。ハガレンで教えられたろう?」


「く、くふぅ/// ウチのパンツガン見すんなし……この脱がせま建宮っち。恥ずかしいっての~!」


 両手で赤面する顔を必死に隠す七宮。普通はパンツを隠すものじゃないんだろうか?


 これぞ。"頭隠して尻隠さず"と言うことわざそのものだな。


「悪ふざけして、さんざん着るのを嫌がってた俺にメイド服を着せた罰だろうが。つうか。いつも所構わずモニュモニュやる奴が、今更パンツ見られたぐらいで恥ずかしいがるなし」


「あ、あれは皆が居る前だから出来る事だし。2人きりの時は恥ずかしいくて出来るわけないっしょ! デ、デリカシー無さすぎだし。建宮っちは~!」


 とか言いながら。俺が渡したメイド服のスカートをき始める。


 まさに等価交換だな。俺は七宮にメイド服を着させられ写真と動画を撮られた。七宮はパンツを俺に見られ脳内に保管された。


 ……あれ? 俺だけなんで永久保存される証拠が残ってんだ? 可笑しくないか? この等価交換。なんで七宮の方はパンツを俺に見られただけですんでんだ?


「……スカート。生暖かいし。建宮っちのぬくもり~!」


「おい! キモイ発言はするな。変態ギャル」


「へ、変態なのはそっちだし。ウチが履いてたズボンを無理矢理脱がしていてるし! 建宮っちこそ、本物の変態だし!」


「アホか! このズボンは元々俺のズボンだっつうの……七宮の温もりが残ってはいるけどな」


「うはぁ/// 何、気持ち悪い発言してるし建宮っちは~! そんな発言しまくってるから藍ちゃんにツボ押されまくりの日々なんしょ?」


「なんでそんな事まで七宮が知ってんだ?」


「内緒だし~!」


「……この野郎。ほれ! 次は俺のYシャツやらブレザー返せ。後ろ向いててやるからさ」


 なんで俺が毎日の様に藍にツボを押されてるの知ってるんだよ。藍の奴、まさか俺のプライベートまで七宮に報告してるのか?


「Yシャツとかブレザーとか……ウチを襲う気まんまんなん? 建宮っち」


「誰も襲わねえよ。早く、俺はメイド服を脱ぎたいだけたっての。いいから早く脱げよ。後ろ向いてるからさ」


「わ、分かったし……建宮っちは本当にウチには強引だし……(そこが堪らんし~!)」


「……なんか言ったか?」


「なんで聞こえてるし? な、なんにも言ってないし言ってないし!」


 ……廊下側から辺な気配もするし。早くこの小さい空き教室から出て行きたいしな。


「………」


 シュルシュルと七宮が俺から奪った上着を脱いでいる。そして、1分位して上着を脱ぐ音がんだ。七宮が上着を脱いでいる間に俺もメイド服の上着を脱いだ。


「脱ぎ終わったか? 終わったんなら……うん?」


 モニュモニュと布生地に包まれた2つの膨らみが俺の背中に当たる。


「建宮っち~! 捕まえたし~! 素肌同士だと寒寒さむさむじゃね?」


 なんて事を言いながら、七宮が俺の背中に引っ付いていた。


「お、お前……まさか俺がズボンを無理矢理脱がせた腹いせか?」


「ん~? それも含まれるかもしれないけど……最近、建宮っちとコミュニケーション取れなかった埋め合わせ的な展開だし?」


 うん意味が分からんし。


「アホ! こんな場面を誰かに見られたら。また新たな誤解を生むだろうが」


「ん~? なら高校卒業と同時にウチと挙式上げるし?」


「上げるかアホ! 藍と同じ大学進むわ」


「うわ! 何それだし?! なら、ウチも建宮っちと藍ちゃんが行く大学行くし!」


「いい! そんなのいい! 追いかけて来るなアホ」


「アホちゃうし。一生追いかけてやるし~! 建宮っち~!」


 こ、こいつ。毎回毎回、モニュモニュと……ハレンチ娘か? 俺と一緒に居ると恥ずかしいんじゃなかったのか?


ガタンッ!


「「ヒィ!」」


 突然、閉まっている筈の扉から音が響き。


「ウフフフ!! ゆー君。七宮さ~ん! 2人で居なくなったと思ったら。そんな事をしていたんだね~! 怒らないからここを大人しく開けようね? 2人共~!」


 そして、廊下側にはニコニコ笑顔の俺の幼馴染み。藍さんがぶちギレて立っていた。



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