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第13話 ファミレスの美海ちゃん


 文芸部としての出し物は決まった。


 でっ!


 次にやる事といえば……


《ファミレス・ジョースター》


 部活も終わり。現在、ファミレスの一席に6人の男女が集まっている。


 藍、俺、蘭が隣通しで座り。その反対の席には、七宮、佐伯とその友達が座っていた。


「こちらがウチ等の親友の美海ちゃんだし」

「こちらが私達の親友の美海ミュウちゃんです」


「……どうも。初めまして。隣のクラスの高嶺たかみね美海です。メイドのコスプレイヤーさん」


「どうも。建宮裕次たてみやゆうじです。それとメイドのコスプレイヤーは違うけどな」


「そ、そうなんですか……すみません」


 ニコニコ笑顔のビッ……金髪ギャル2人に自己紹介される金髪ツインテール眼鏡ギャル少女か。属性盛りに持ったなをこの娘。


 さっきから、俺とは目線も合わせようとしないし。人見知りなのか?


「……ゆー君。キラキラだよ。陽キャの可愛い金髪ギャルさん達が3人も居るの。凄いよね~! 輝いてるよ~! これが別世界なんだね~!」


 俺の右隣に座る藍は、反対側の椅子に座るきんきらきんの金髪ギャル3人の陽キャオーラに当てられて目を回している。


「ねえ? 何で僕まで呼ばれてるの? 建宮君」


 そして、俺の左隣の美少年の蘭が困った顔で俺を見ている。


「裁判だ。裁判」


「裁判? 誰の?」


「目の前の高嶺たかみね美海みうさんに決まってるだろう」

「美海ちゃんが? そうなの? 何で美海ちゃん?」


 蘭が高嶺さんに話しかけると。高嶺さんは焦った顔になって七宮達に抱き付いた。


「ひぅ?!……静華ちゃん。美来ちゃん。私、あの人怖い!」

「ちょっ! ウチの親友泣かせるなし~! 建宮っち」

「そうですよ~! 女の子は繊細なんですから。強い怒気どきは止めてくれませんか? メイドのコスプレイヤーさ~ん!」


 コイツ等~! 悪乗りしやがって! この金髪ギャル達は自分達がなにをしたのか分かって言ってんのか? 


 言っておくが俺に泣きおどしなんて効かないぞ。


 高嶺さんがやった謎ハッキング技術についての真実は、七宮が全部吐いてくれたからな。


「いいか。蘭、この金髪ギャル三姉妹はな……」


「金髪ギャル三姉妹ってなんだし! ふざけんなし。建宮っち!」

「金髪ギャル三姉妹ってなんです! 全く」

「わ、私は2人みたいなビッチじゃないんですけど!」


 ……あー騒がしい。金髪ギャル達が騒がしい。俺も親父にこんな感じで言い返したいわ。さば折りされるけど。


「コイツ等は俺達の恥ずかしいメイドのコスプレを撮った後に動画を学校中に拡散したんだ。その動画を再生させると電子機器にウィルスが感染するようにしてたんだぞ」


「は?……え? 美海ちゃん達。そんな事したの?」


 蘭がドン引きした表情で高嶺さんに聞き始めた。よし、良いぞ。


 このまま高嶺さん本人に自覚させて、七宮が言っていた端末の修復プログラムとやらを学校関係者全員に送ってもらえば壊れた機械端末も元に戻る……


「ちょっと待って下さい! なんで、そんな事を機械音痴の建宮さんが知っているんですか? は! さては美来さん。私達を売りましたね~! 壊したデータを全部を修復するタイミングは、小春さんのエッチな姿を撮ってからって言いましたよね?」


 いつも余裕そうな佐伯が大慌てだな。やっぱり動画の犯人はコイツ等で確定か。


「………ウチ知らんし。ウチはただ。ウチが知っている事を全部話せば。建宮っちのお家に招待してくれるって言ってくれたから、全部話しただけだし……ウチにマッサージしてくれるって言ってくれたから。ついだし……ゴメンちょ。やっぱり悪い事はしちゃ駄目なんだし。静華っち。美海ちゃん」


 あぁ、招待してやろう建宮マッサージ店にはな。俺の親父のマッサージフルコースを味合わせてやる。


「な、なにしてくれているんですか。美来さん~! こ、この裏切り者~!」

「……裏切り者~!」


 ポニーテール金髪ギャルとツインテール金髪ギャルが七宮を非難している。そして、金髪ギャル達の仲間割れか……凄い光景だな。


「いや~! 七宮が全部喋ってくれたぞ。佐伯と高嶺さんに抜け駆けして、蘭と一之瀬いちのせがデートに行ったか知りたかったんだろう? それを確かめる為に高嶺が開発した謎技術ハッキングを仕掛けて蘭のスマホに色々と……」


 そんな暴露話を長々《ながなが》と続けようとしていたが。


 俺の暴露話に耐えきれなくなった佐伯と高嶺は椅子から立ち上がり蘭に向かって抱き付いた。


 そして、蘭の両耳を塞ぎ始めた。なんて羨ま……いや、けしからん光景なんだ。


「蘭々聞いちゃ駄目です~!」

「蘭君。ごめんなさい! 聞かないでぇ~!」

「うわぁ! 静華ちゃん。美海ちゃん! 何でいきなり僕に抱き付くのさ! ちょっと~!」


 蘭の奴、どんなラブコメ主人公だよ。羨まけしからん奴だな。


「ね、ねえ? ウチも建宮っちに抱き付いてあげようかだし?」


 七宮が俺に抱き付きたがっている。


「いらんはアホ! つうか反省しろし!」


 すかさず俺は七宮に軽い脳天チョップを喰らわせた。


「……キャウ! 酷いし建宮っち~!」


「ゆー君。きんきらきんだよ。皆青春してるよ~! 地味な私にはまぶし過ぎるよ~!」


 そして、藍は皆の陽キャオーラに目を回していた。


 いや。いつまで目を回してんの? 俺の幼馴染みは!


「お~い! 藍、しっかりしろ……あれ? ぼっち…白鳥さん?」


 店の外で白鳥さんが不良先輩手に手を捕まれて、路地裏へと連れてかれていた……




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