終わりに添えて (※あとがき※)
小説も完成し、今回は全体を振り返り『今、思っている事』をまとめてみました。
~終わりに添えて~
この小説を書き始めたのは2024年の1月の終わり、中野の某総合病院に入院して一ヶ月が過ぎた頃の事でした。
左足の大腿骨頚部がバッキリと二つに折れ、おまけに顔面部(鼻骨周辺)の粉砕骨折という結構な重症を負い、ヒーヒー泣きながら懸命にリハビリをやっていた最中にふと思いつき、勢いで書き始めたというスタートでした。
そもそも『自分の経験を元に〝自伝的〟な作品を書いてみたいな』という思いは以前からあったのですが、手術直後、どう考えても完治までには相当なリハビリ期間が必要になるのが明らかな悲惨な容態でしたから、
『今のうちに何かをまとめておきたい』
という焦りの気持ちが生まれたのかもしれません。
今回の小説が完成するまでにかかった期間は丁度1年ほど。
ただ、退院後も、やれ「自宅立ち退きだ」やれ「事務所移転だ」と、次々に災難に見舞われ、4~5ヶ月はクリエイティブな作業が全くできないほど精神的に追い詰められていたので、実質は半年位で書き上げた事になります。
去年の夏には職場に復帰して仕事の合間の執筆となっていた事を考えますと、我ながらこのスピード感に少し感心したりもしています。
(やはり人間、追い詰められた方が力を発揮するのかもしれませんね…)
さて、
内容に関してのお話をしたい所ではございますが、やっぱりそれは野暮なので、今回、執筆を進めるにあたり自分が大事にしていた点だけを簡潔にお伝えして締めくくろうと思います。
当作品のテーマはズバリ「不屈の精神」と、不遇なるモノへの「弔い」の二点。
さらに言うと、このお話は『過酷な状況下で虐げられている人たちに贈る〝エール〟』のつもりで書き進めておりました。
物語が進む「昭和」という時代は、色々な物事が本当に激しく移り変わっていく激動の時代でした。
現在では当り前になっている理屈が当時は当り前ではなく、物の良し悪しの判断も今の時代とは驚くほど違っておりました。
また、良くも悪くも〝精神性を尊ぶ〟時代であり、その一点さえ合致すれば
『白と黒が互いに〝灰色〟に寄り添い、絶妙なバランスで共存できる』
そういう柔軟な時代でもありました。
この小説では、そんな時代の渦中で、もがき、苦しみながら消えていった小さな存在や、当時は「必要悪」として重宝されていたのに、今ではゴミの様に扱われている裏社会の人たちにも敢えて焦点を当ててみましたが、皆さんはどのような感想を抱かれましたでしょうか?
操作された情報が渦巻く今の時代、〝真実〟を見つける事は本当に難しくなってきています。
矛盾した表現になってしまいますが、この小説のように
『自分の感覚を捻じ曲げていく』
という事でもしないと、とても正気ではいられないご時世です。
ならば、これを楽しむような気持ちで
『あえてちょっと狂ってみる』のも、また一興かもしれません。
2025年3月2日 羽夢屋敷
◆あとがきのあとがき◆
2月の頭に執筆を終え、一月かけて自分の知り合いに宣伝したり、飲み屋にフライヤーをまいたりもしたのですが、それで増えた読者数はわずか20~30人…厳しい現実に肩を落としている今日この頃です。
全体をみれば
本日の時点で、『発狂』のアクセス回数は4000、ユニークユーザー(読んでくれた人の数)は1900人超えとなっていますが、以前仕上げた『手まりの森』には数的に到底及ばず、やはりエンタメに寄らない内容は需要が薄いんだな~と痛切に感じております。
そして今回、一番残念だったのは「感想」に入るコメントが『0件』だった事。
コメントしずらい内容ではあるだろうと思いつつも、さすがに『0』はショックが大きかったです。。
(これでは書籍化など夢のまた夢ですね…(笑))
ただ、こんな作品にも2000人近くの人が触れてくれた事は確かな事実。読者の皆様には本当に深く感謝をしております。
また、制作を進めるに当たり力添えをしてくれた周囲の人達にも感謝の意を述べ、最後のあとがきとさせていただきます。
皆様、本当にありがとうございました。
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