表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/37

エンカウント

ぜひブックマーク登録をお願いいたします!

 村から出て、ボーンラビットと合流する。

 そして地下牢に向かって歩き始めた。


「なかなか面白い出会いだったな」


 その時、すぐ近くから聞きたくなかった声が聞こえた。


「GYAAAH!」


「姿は見えないけど、これは近いな! 急ごう!」


 リョウマはボーンラビットと共に、走り始めた。

 村を出たときよりも雨が強くなり、さらに視界が悪くなる。

 足元も悪いため、あまり速さは出ていない。


「気づかれる前に戻らないと」


 20分ほど走り抜け、地下牢の入り口が見えてきた。

 しかし、何事もなくたどり着くことは出来なかったのだ。。


「・・・最悪だ」

「GYAAAAH!!!!」


 リョウマの目の前に現れたのは、真っ赤な体のドラゴンだった。

 大きさは成竜クラス。

 リョウマの前世であれば余裕で倒せたはずだが、今の力ではかなり厳しい。

 死霊魔法によってアンデット化させた魔物からマナを分けてもらっているが、ドラゴンを倒せるほどではない。


「どうするか・・・」



名前:リョウマ

種族:リッチ

レベル:21

スキル:死霊魔法Ⅰ



 対峙したドラゴンと戦うのは悪手だ。

 ここでリョウマが選択するのは逃げの一択。

 地下牢に入ってしまえば増援も見込める。

 特にダレスの力は必要不可欠だった。


「雨で視界が悪いのはドラゴンも同じ。まずは隠れてからだ」


 ボーンラビットにも指示を出し、木々に隠れて視界から外れた。

 そして完全に見失わせるためにドラゴンから離れながら移動する。


「さすがに見つけられないだろ」


「GYAAAAH!」


「おいおい、マジか!」


 なんとドラゴンは、木を燃やし尽くすために炎のブレスを放ったのだ。

 木は雨で燃えにくいはずだが、炎の勢いが強いためすぐに火が付いた。


「見境なしかよ」


 炎のブレスによって何体かのボーンラビットが犠牲になっている。

 ドラゴンは何度もブレスを放ち、一体を燃やし尽くそうとしていた。

 地下牢の扉へも炎が届いているが、頑丈すぎて変化なし。

 数千年もの間、開かずに残っていただけある。


「強行突破で地下牢に行くしかないか・・・」


 すでに周囲は炎の海となっており、隠れられる木も少なくなっていた。

 今はドラゴンに見つかっていないが、時間の問題と言える。

 そこで、無理にでも地下牢に入ることを決めた。


「まずは俺が囮になっている間に、ボーンラビットたちが扉の中に入って異常を知らせて来い! 俺が走るより素早く移動できるはずだ。その後は何とかする」


 リョウマはボーンラビットに指示を出し、囮となるべく動き出した。

読んでいただきありがとうございます!

★★★★★をつけていただけると、とても嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ