表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/37

素材集め

ぜひブックマーク登録をお願いいたします!

 バートンに連れられて最初に訪れたのは、鍛冶場だった。

 そこはバートンの仕事場でもあるらしく、ここでつくられた武器や防具を売ることで生計を立てているのだ。

 売り物用につくられたものが、数々置かれている。

 そのどれもが一級品。

 武具について詳しくないリョウマが見ても、それが立派なものと分かった。


「昔はここの特産品が武具だったんだ! 今じゃ若手がいないから、すっかり廃れちまったがな」

「ここにあるのも全部バートンさんが?」

「もちろんだ!・・・そういえば、武器は持ってないのか?」

「持っていません」

「壊れたのか?」

「まあそんなところです」

「うーん、どうせなら新しい武器を作ってやろうか!」

「ありがたい申し出ですが、支払えるものを持っていません。だから今回は遠慮させてください」

「それはもったいねえな。・・・じゃあ、何か魔物の素材を持ってきてくれよ! そしたらタダでつくってやる!」

「本当ですか!?」

「漢に二言はねぇ!」

「ありがたいですが、どうして初めて会った俺にそんなに優しくしてくれるんですか?」

「まあ、成り行きだな。こんな田舎の村だからこそ、つながりを大切にしていきたいんだ」

「つながりですか・・・」


 リョウマはそのつながりがあったからこそ、裏切られ恨みを持つようになった。

 前世ではバートンの言葉を疑わずに信じただろうが、今のリョウマには出来ない。

 信じられないからこそ、世界を征服するという夢を持っているのだから。


 今回手に入れる魔物の素材は、ホーンラビットの角10本。

 村近辺の魔物の素材の中で最も固く、加工もしやすい。

 リョウマはバートンから魔物のいる場所を聞き、向かう事にした。

 その時、一本の鉄剣を貸し与えてもらっている。


「ここら辺かな」


 リョウマがたどり着いたのは、少し開けた草原。

 足首くらいの草しか生えていないため、視界は良好だ。

 だからすぐにホーンラピットを見つけることが出来た。


「ホーンラビットはゴブリンと同じくらいの強さだ。だけど油断せずに行こう」


 リョウマに背を向け、食事に夢中になっているホーンラビットに狙いを定める。

 足音を立てないよう慎重に近づき、バートンから借りた鉄剣で刺した。


「ラビッ!!」


 リョウマの一刺しでホーンラビットの目から光が消え、討伐に成功した。


「まずは一体。・・・それにしても切れ味が良すぎる。なんの抵抗もなく刺さったぞ」


 リョウマは鉄剣の切れ味の良さに感心している。

 店にあった他の剣も見ていたから、どれも逸品であろうとは思っていた。

 使ってみたことで、その職人技の凄さを身をもって体感することが出来たのだ。

読んでいただきありがとうございます!

★★★★★をつけていただけると、とても嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ