二週間の成果
ぜひブックマーク登録をお願いいたします!
特訓を始めてから二週間が経過していた。
相変わらず扉の前にはドラゴンが居座っている。
対するリョウマたちは扉の前に集まり、心を高ぶらせていた。
「いよいよ決着をつける時だ」
「ここで勝てなくては一生地下牢で生活するのみです。そうならないよう、今日は必ず倒しましょう」
「もちろんだ! いくぞ!」
まずはリョウマが扉を開けて、一人で飛び出す。
「二週間ぶりだな、ドラゴン! 元気にしてたか?」
「GYAAAAH!」
リョウマは全力で走り、リョウマと扉の間にドラゴンを移動させる。
ドラゴンがリョウマにブレスをしようと予備動作に入った瞬間、ドアからダレスとスケルトンの精鋭が飛び出した。
「ブレスは吐かせません!」
ダレスはドラゴンの上あごと下あごを掴み、口内でブレスを暴発させた。
「GYAA!??」
煙によってドラゴンの視界が悪くなったところでダレスは一旦引き、次の攻撃に移る。
「スケルトンたち、今だ!」
周囲を囲んでいた8体のスケルトンが、両手をドラゴンに向けて力を溜めていた。
このスケルトンたちは、リョウマやダレスの特訓を見て練習しスキルを獲得したのだ。
スキルの名は闇魔法。
その中でもスケルトンたちが放とうとしているのは、ダークボールだった。
魔法ダメージ+デバフ効果があるものだ。
ドラゴンがそれに気づいていない間に、一斉に放つ。
「GYAAA・・・!」
「よくやった!」
「特訓の成果ですね」
攻撃をしっかりと受けたドラゴンは、初めてリョウマと対峙した時と同じように怒っている。
そして翼を使い、空に飛び立つ。
「ダレス、炎のブレスがくるぞ! 特訓の成果を見せてやれ!」
「もちろんです」
リョウマが言うように、ドラゴンはブレスの予備動作に入った。
先ほどよりも力を溜めており、一撃で倒そうとしているのが分かる。
そして渾身の炎のブレスが放たれた。
「ダレス!」
「土魔法、アースウォール!」
ダレスの魔法によって、ダレスの大きさとほぼ同じの10メートル級の大きな土の壁が出来上がった。
その壁とドラゴンのブレスが衝突する。
「ぐっ・・・・!」
「耐えろ! ダレス」
ダレスが必死に力を込めたことで、ぎりぎりブレスを抑えることに成功した。
「よくやったぞ!」
「・・・ありがとうございます。ですが魔法を使えるのはあと数発が限界です」
「わかった。それまでにドラゴンを倒そう」
読んでいただきありがとうございます!
★★★★★をつけていただけると、とても嬉しいです!




