思考補助魔法の力
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「かなり数は増えたけど、ドラゴンには対抗できないよな・・・」
「あのブレスが脅威ですからね。おそらく一瞬で倒されてしまうでしょう」
「だよな・・・。となると俺とダレスで倒しきるしかないか」
「それが一番現実的です。幸い外に出て他の魔物を倒しているアンデットもいるので、時間が経てば経つほどリョウマさまは強くなれますし」
「ダレスは頑張るしかないな」
「そうですね」
—————死霊魔法でアンデットにした配下のステータスを表示できます。表示しますか?
思考補助魔法は精神にかけられた魔法。
だから自分のことについて、自分よりの詳しい情報を知っている。
今の死霊魔法にできることも正確に把握しているのだ。
「そんなことできたのか」
「どうかされました?」
「あ、いや。こっちの話」
思考補助魔法の女性の声は、リョウマにしか聞こえない。
ダレスからしたら独り言を言っているように見えたのだ。
「死霊魔法で配下にしたら、簡易的なステータスを見ることが出来るみたいなんだ」
「そんなこともできたのですね。ではオレのもわかると?」
「ああ、そうだ。だから今見てみる」
リョウマはダレスなど、一部配下のステータスを見ることにした。
名前:ダレス
種族:メガスケルトン
レベル:13
スキル:
名前:-
種族:スケルトン
レベル:19
スキル:棒術Ⅰ
名前:-
種族:ボーンバット
レベル:18
スキル:高速飛行Ⅰ
「どうでしたか?」
「レベルは13。スキルは持っていなかった」
「そうなんですか・・・」
スキルは先天的に持っているものと、後天的に獲得できるものが存在している。
リョウマの死霊魔法は先天的ということだ。
スキルを獲得するためには修行などが必要になる。
「まあダレスはもとから生命力がすごいからな。それだけでも強みだろ」
「そうですね。そう言っていただけてうれしいです」
「ただスキルがあったほうがいいのは間違いない。だからドラゴンと戦うまでに、スキルを身につけてもらうぞ」
「そうは言っても、どうすればいいのかわかりません」
「俺を誰だと思っている。前世では大魔導士として名をはせたリョウマだぞ。ダレスが身につけられそうなものの練習をしよう」
「リョウマさまから直々に教えていただけるとは・・・。光栄です」
「ついでに俺も魔法の修行をするか」
こうしてリョウマとダレスの特訓の日々が始まった。
他のアンデットたちは地下牢ダンジョンの中で出現する魔物の討伐。
もしくはリョウマたちと同じように、スキル発現のための特訓に参加した。
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