生命の紅葉
青々としてた草木は太陽色に染め上げられる
そして、枯れる
太陽を取り込みすぎだ。
その報いなのだ。
葉は、われ先にと太陽を取り込む
生きたいのか、死にたいのか
調子に乗りすぎて、いるのだろう
蝋が溶けて、空から落ちたあの人のように…
太陽の炎に燃やされて、枝から落ちる貪欲な葉
欲深き者たちの墓場だ
生の執着と欲望は、抑まることを知らない。その先にあるのが死だとしても
生を望んで、本当は死を望んでいる
それが生命のあり方か
イカロスは、太陽に近づきすぎたため、空から落ちた。