決闘前
「先生ですかぁ。」
「あぁ。そしてこれから始業式があるんだが、君たちのことを説明したい。」
「それは先生のことですか?それとも」
「両方だ。まぁ、ほとんどは信じないだろうがね。
そして、この学園では年に一回交流を考えている。
今年は勇者との交流だ。よろしく頼むよ。」
「勇者か。」
この男、レイクは元転生者だったのだ。
「なぁ、学園長つまらなかったら殺してもいいか?」
「やめてくれると助かる。」
「ちなみになぁ、この程度の魔法障壁じゃここにいる全員壊せるからな。覚えておけよ。んじゃ案内してくれ。」
〜始業式〜
「学園長からの話だ。」
司会者が言う。
「私がここの学園長だ。名前はハルバーグだ。よろしく頼む。早速だが紹介したい者達がいる。来てくれ。」
「早く終わりにしてくれないかなぁ?」
ぶつぶつとローズが言う。
「この者達は、5000年前、正体不明集団で有名だった者だ。嘘ではないからな。ちなみに彼らには君らの先生として雇った。よろしくね。」
会場が騒つく。
「学園長、勇者様たちです。」
「うむ。そして、この学園に来て貰った者たち、勇者だ。また、彼らもこの学園に交流として来て貰った。仲良くするように!」
また会場が騒つく。
「何か申したい者は?」
普通ならばいないだろう。しかし
「学園長、勇者様たちは良い。しかし、そこの者達が最強というのはおかしい!ただの見栄っ張り集団にしか見えない。是非、対戦願おう。勿論、このたびは三大貴族が一人、リーベット様がなっ!」
馬鹿がいた。
「ローズ、悪いが戦ってくれ。殺さないようにな。頼んだぞ。」
「レイク、いいのか?ローズなんかに戦わせて。ニークなんかがいいんじゃないのか。」
「いやいや、ローズを見てみろよ。怒ってるだろ?ああいうのは気晴らしというかなぁ、スッキリさせたいだろ。また爆発しても良いのか?分かったかリュー。」
こいつは冷静になると頭がいいんだが、普段がなぁ。
「うんっ。任せなさい。レイク。」
「もし死んじゃったら生き返させてやるんだぞ?」
「おいおい、お話しはもういいか?」
「ここじゃあれだ。マリア頼む。」
「えぇ、分かったわ。《空間転移》」
「大丈夫なのか?一応あれでも貴族なんだから。」
「学園長、マリアの魔術はこんな感じで様子を見ることが出来ます。《開示》」
一人一人の目の前に画面が映る。そこにはローズとリーベットがいた。
「殺さないように頼むぞ。」
「心配するな学園長。これはただの見せしめだ。」
「レイク始めるわ。」
「あぁ頼む。」
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