オプションの多いマッサージ店の話
最近付き合った女からおすすめされた店を目指すが、なかなか見つからない。
SNSで出会ったけど、女は自称インフルエンサーを名乗るようなきもいやつだから、ウソかまされたんかなーˆ ˆ
電話したけど出なかったから文句だけ連絡入れといた。
知らない場所で1人ウロウロさせられたことに腹を立てて帰ろうとしたら、ポツンとマッサージ店が見えた。
「にゃんにゃんhouse」
これは。
こんな陰気臭くて何も無い所ですることないし、女にもイライラしてたからちょうどいいじゃん入ろ。
「いらっしゃいませ。こんなお若い方は久しぶりです。」
思ってたより普通にかわいい女が来た。
胸は正直褒められないが、背が低くて猫目の薄化粧。
愛想があまり無くて陰キャ臭はするが、まあいいだろう。
「さっそく全部脱いでください。
うちはオプションがいっぱいありますからね。」
つまらなさそうな見た目とは裏腹に、全裸になったら女の目付きが変わった。
クリクリの目で舐めるように俺の体を見ながら全身を弄り始めた。
オプションの1つなのか、塩を撒いてマッサージを始めた。
あれ、正直これはウザいから不要なんだが。
軽く布で体を拭かれたあと、クリームを塗りたくられた。
ケツの穴の際まで丁寧に塗る顔が真剣で、ちょっと笑けた。
「もうちょっとエロくてもいいんすよお姉さん笑」
「そうですか。
次はオイルマッサージに移りますね。」
「やけに凝ってますね。
あと、このクリームベタベタして好きじゃないっす。」
オイルを手に取って女は俺にまたがってきた。
ケツをこっちに向けながらせっせとオイルを塗りたくる。
ケツが一生懸命顔の前で上下にぽよんぽよんしてるから、スカートをめくってやったらノーパンだった。
その瞬間、女は全力で振り返りながら俺の顔を引っ掻いた。
「痛っ!」
冗談じゃないくらい冷たい顔をされて、ちょっと気が冷めた。
割と痛くて頬に手をやったら血がついててギョッとした。
いやこの女ちょっとおかしくね。
てかマッサージもさっきから塩とか塗りたくってるだけで全然上手くない。
手を鼻に持ってきてやっと気づいた。これバター塗られてる?
オイルもそうだ。ただの油だ。
「いろいろオプションが多くて大変だったでしょう。
お気の毒でした。
あとは油を全体に塗るだけです。」
「な、何言ってんだ?」
小さい部屋の壁の裏から声が聞こえてきた。
数人がガタガタとガサツに動いている音も聞こえる。
「だめだ。油を塗らせてくれないようだ。」
「もう皿も用意して野菜も洗ってあるんだ。」
「なんだどういうことだよ!」
体が言うことを聞かなくなってしまった男は、子鹿のような足取りでドアノブを掴みに行きました。
「ななななんで開かないんだよぉ」
「床がクリームで汚れるじゃありませんか。
早くこの台の上にもどってください。」
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部屋の隅に忘れられていた男のスマホが鳴った。
一目散にスマホを手に取り、電話に出た。
『たつき君ー?どこにいるの?
ゆきな仕事終わったから今そこまで来たんだよ。』
「た、助けてくれ!ここだ!!お願い助けて!はやく!」
「たつき君なの…?何してるの…」
「ゆきなぁ」
気づけば辺りは何も無い荒地だった。男はそこで1人全裸で這いずり回っていた。
「なに?こわいよ!何でそんな格好なの。」
「すまん、ゆきな。ほんとに助かった。ほんとに、ありがとう。
」
「いやああ!!近づかないで!!誰あなた」