第7話:パスポートをとろう
( ^〜^)「ふう、とりあえず、一通りVIPはまわったな。」
( ^ω^)「結局、三軒しか家は残っていなかったお。」
( ・∀・)「中に誰も居なかったしね・・・」
( ^〜^)「次は、パワプロでも見に行きたいが、ここからは遠すぎて、泳ぎきれない・・・」
( ^ω^)「シベリア経由で行けばいいお。」
( ^〜^)「そうか、追放されたVIP人がパワプロに流れるために、シベリアではパワプロ行きの飛行機が多かったんだ。じゃあ、シベリアまで泳いで、そっから飛行機にのろう。」
( ・∀・)「また泳ぐのかよ。」
( ^ω^)「当たり前だお。文句言うなら金はあげないお。」
( ・∀・)「ちぇ、仕方がない。」
( ^ω^)「じゃあ、ブーンが先に飛び込むお。」
ブーンが海に飛び込んだ。フェンリルも後に続く。
( ・∀・)「・・・」
モララーも飛び込んだ。
( ^ω^)「ぷはあ、シベリアに戻ってきたお。」
( ^〜^)「パスポートもチケットもないから、とりあえずパスポートを取りに行こう。でも、何日もかかっちゃうな。」
( ^ω^)「ええ、面倒くさいお。それに、何日もかかったら・・・」
( ^〜^)「シベリアホテルに泊まればいいさ。」
( ^ω^)「おおホテル!いいねえロマンチックだね、あんたロマンチストだね」
( ・∀・)「何を言ってんだか・・・パスポートを取る前に、ホテルに行こうぜ。」
( ゜ω゜)「オテル!」
( ・∀・)「あいつ、ホテルに向かって『オテル』なんて言っているぜ。意味がわかんねえ」
( ^ω^)「フランス語では、『h』は抜いてしゃべるんだお。だから、『HOTEL』から『H』を抜いて、『OTEL』・・・つまりオテルになるんだお。だから、あの人は多分フランス人なんだお。」
( ・∀・)「物知りだねえ、ヒューヒュー」
( ^〜^)「早く入ろうよ。」
( ・∀・)「そだなあ、んだなあ」
( ^ω^)「超高級特別ロイヤルスイートルームでお願いします」
( ゜ー゜)「超高級特別ロイヤルスイートは、一室しかないのですが・・・」
( ^ω^)「泊まるのは漏れだけ。こいつらは普通のロイヤルスイートでいいお」
( ^〜^)「ちょ、ちょっとおい!」
( ・∀・)「フェンリルのお金で泊まるんだろ!」
( ^ω^)「伝説の勇者だぞ、漏れは。言葉を慎みたまえ!」
( ^〜^)「伝説じゃなくて選ばれしなんだけれど・・・まあ、たまにはこんな贅沢もいいか。」
( ^ω^)「じゃあ、漏れは五十階へ。」
( ^〜^)「私は四十九階」
( ・∀・)「俺は四十八階だな。」
( ^〜^)「一時間程したら、ロビーまで降りてきてくれ。」
( ^ω^)「オウケイ」
( ・∀・)「把握。じゃあまたあとで。」
( ^ω^)「さて、五十階についたお。ひとっこ一人いない、すごく広い廊下だお!」
部屋の前に、何者かが居る。
( ^ω^)「ん?泥棒か?ていや!」
ブーンのキックが何者かに炸裂!だが、全く効くようすはない。」
???「いった・・・うっとうしいな、なんだお前は」
( ^ω^)「ぎ、ギコ猫・・・」
( ゜Д゜)「謝れゴルァ!」
( ^ω^)「こてんぱんにしてやる」
ブーンはギコ猫に殴り蹴りの暴力をあたえた。そして、エレベーターの中に放り込み、一階のボタンを押す。
( ^ω^)「二度とくんなお」
ブーンは部屋の中に入った。まるで一戸建てのように広く、上に通じる階段がある。
( ^ω^)「なんだろこの階段、ちょっと上ってみよう・・・」
かなり長い階段である。完全に上りきると、扉があった。
( ^ω^)「開けてみよう。・・・おお!」
そこは、このルーム専用の展望台だった。十五畳程はある。
( ^ω^)「す、すばらしいお!床と天井以外、前面ガラス張りだお!で、でも、ちょっと怖いお。戻るお。」
ブーンは部屋に戻ってテレビを見始めた。