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第3話:ニダタワー


( ^ω^)「鍵をしていないなんてニダーたちも馬鹿おね。」


( ^〜^)「自動ドアには鍵かけれないんじゃない?」


( ^ω^)「そんなことないお。余裕でかけられるお。」


( ^〜^)「そうなんだ・・・しかしこのタワー、シベリア国政府になんで見つからないんだろう。いくら弱すぎるからといって・・・」


( ^ω^)「ファビョリエルとやらが、やたらと強いのかもしれないおね。」


( ^〜^)「ニダーたちの作ったロボが、そんなに強いのかなあ。」


( ^ω^)「わかんないお。」


( ^〜^)「まあ、戦ってないのにわかるわけないよね。」


( ^ω^)「しかし、フェンリルも大分普通の言葉に慣れてきたおね。」


( ^〜^)「まあね。こう見えても僕、さまざまな状況に対応する能力はあるんだ。」


( ^ω^)(慣れるまで結構時間かかってたくせに。)


( ^ω^)「あー、そうなんだおか。ふーん。」


( ^〜^)「お、エレベーターがあるぞ。」


( ^ω^)「乗っていく?」


( ^〜^)「罠かもしれないよ。」


( ^ω^)「ニダーなんかにそんなの思いつくわけないお。」


( ^〜^)「でも・・・階数表示1階までしかないよ。」


( ^ω^)「・・・」


( ^〜^)「階段で行こう。」


 ブーンたちは螺旋階段をのぼって上へ上へと進み始めた。


<丶`∀´>「お!うまそうなめし発見!これでニダー中佐に昇格してやるニダー!」


( ^ω^)「またアホが来たよ・・・」


( ^〜^)「来たね・・・」


<丶`Д´>「何がアホだと?!ウリの力を見せ付けてやるニダ!」


 ニダーがブーンに殴りにかかった。だが、間抜けな音しか出ない。


( ^ω^)「ふん。弱すぎだお。ふざけんなお。ブーン」


 ブーンがニダーに突進すると、あっけなく倒れた。


( ^〜^)「呆れてものも言えんね。」



 もうひとまわり分くらい螺旋階段を上ると、もう最上階についた。


<丶`∀´>「ケケケケ。」


 ものすごい轟音が耳をつんざく。


( ^ω^)「う・・・なんだこの音は・・・いくらなんでもこのロボットボロすぎだお。」


<丶`∀´>「私の名前はファビョリエル。ニダーたちに作られたロボットである。ケケケケ!」


( ^〜^)「ヘボが作ったロボットなんて強いわけないだろ。ん?」


 フェンリルは剣のようなものを見つけた。


( ^〜^)「ふふーん、剣まで用意するなんて、ご親切にありがとう。じゃあ、倒させてもらいますね。」


 フェンリルが剣をファビョリエルめがけて刺した。だが、金属音がしただけで、ファビョリエルの様子に変化はなかった。


<丶`∀´>「ウリは普通のニダーたちとは違って特別ニダ!そんな剣なんてきかないニダ!いけ、掃除機!」


 その時、フェンリルがファビョリエルに吸い込まれた。


( ^〜^)「うわあああ!」


<丶`∀´>「ケケケケ。ごちそうさま。」


( ^ω^)「こやつ、できるお!」


<丶`∀´>「ふん。雑魚すけが。お前も吸い込んでやるニダ!」


( ^ω^)「ブーン」


 間一髪、ブーンはその長い手をのばして吸い込まれずにすんだ。


<丶`∀´>「くそう、その手がつっかえ棒になってるニダ。手を切ってやるニダ!」


 ファビョリエルの体からはえた、巨大なカッターがブーンに向かっていく。


( ^ω^)「お、おしまいだお・・・」


 そのとき、再び金属音がした。


<丶;∀´>「いってててて、ずれちゃったニダ。」


( ^ω^)「コントロール下手糞だおね。命中しなくてよかった・・・。」


<#`Д´>「う、うるさい!次はこのフォークで・・・」


 だが、これもまた命中しなかった。


( ^ω^)「下手糞すぎだお。お前のフォークとナイフでお前自身を食ってやるお!」


<;`Д´>「ば、ばかな。ウリは機械ニダぞ!」


 擦り切れるような音がして、ファビョリエルの掃除機がきりとられる。


<;`Д´>「や、やめろー!」


( ^ω^)「・・・」


 ファビョリエルの掃除機が完全に切断された。


<丶;Д´>「い、痛いニダ!」


( ^ω^)「ほうほう、機械のくせに痛いとは生意気だね。」


<;`Д´>「う、うるさい!これでもくらえ!」


 ファビョリエルはたくさんの剣とドリルをブーンめがけて刺そうとする。


( ^ω^)「うわあああ!もうだめぽ・・・。」


<;`∀´>「や、やったか・・・」


( ^ω^)「うううう・・・・」


 ブーンは血だらけで倒れていた。ファビョリエルのドリルは非常に汚れていたので、ばい菌が入って傷が悪化するかもしれない。


( ^ω^)「ひ、ひとまず、退散だ、お・・・。」


<丶`∀´>「おっと逃がさないニダ。とどめをさすニダ・・・!くらえ!」


( ^ω^)「・・・」


<丶`∀´>「・・・やったか・・・」


( ^ω^)「ん・・・?」


<;`Д´>「え?」


( ^ω^)「あれ?痛くないお」


<;`Д´>「えええ?!あ、間違えた・・・」


 ファビョリエルはハンマーと間違えて、とてもよく効く傷薬のついたはんこをブーンにあててしまったようだ。本来なら、ニダーに使うはずの・・・。


( ^ω^)「さすがファビョリエル。ニダーに負けずアホだお。やりかえしだ!」


 ブーンは、ファビョリエルを殴り、蹴り、最後に回転攻撃をお見舞いした。


<;`Д´>「ぐ・・・まだ耐えられ・・・」


 ファビョリエルは、そう言いながら、爆発した。


( ^ω^)「おっおっおー!」


 タワーが崩れ、ブーンと破壊したファビョリエルから脱出したフェンリルが落ちていく。


( ^〜^)「やっと出られた。ぎゃあ落ちるうう!」


( ^ω^)「雪がクッションの役割を果たしてくれるはずだお。」


 しかし、雪はアイスバーン状態になっていて、硬かった。


( ^〜^)「いってえ!はあはあ、死ぬとこやったわ。」


( ^ω^)「痛いお・・・でも骨折してないっぽくてよかったお。」


( ^〜^)「ちょっとブーン!足折れてる!折れてる!」


( ^ω^)「ん?ぎゃああ!!!そういうフェンリルも折れてる!!!」


( ^〜^)「ぎゃあああ!!!・・・ひとまず、ブーン診療所に行こうよ。」


( ^ω^)「でもこの足では歩けないお・・・」


( ^〜^)「大丈夫。ブーン診療所はハイテクでね・・・」


( ^ω^)「助けにまいりました!」


( ^ω^)「大丈夫ですか?!」


 フェンリルが担架にのせられながら言う。


( ^〜^)「ほらね?居場所を突き止めてくれるんだ。」


( ^ω^)「これなら安心だお。」


 二人は救急車にのせられ、ブーン診療所まで運ばれていった。



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