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第2話:シベリアにて(2)


 ホテルのチェックアウトもすみ、外にでると、雪がしんしんと降っていた。


( ^ω^)「雪かお。寒いお。」


( ^〜^)「このコートをはおってくだ、いいや、はおってみてくれ。」


( ^ω^)「ありがとお。それより、まだ完全に敬語は抜けてないね。」


( ^〜^)「はあ、物心ついたときから、敬語しか喋ってないもので。親が教育熱心すぎたのです・・ああ、また、敬語を使ってしまった。」


( ^ω^)「いっぺん日本語学校にでも行って習ってみたらどうだお?暫く通っていれば、大分矯正されると思うお。」


( ^〜^)「ですが、じゃなかった、だけれど、今はブンファーを倒しにいくのが先だし。それに、お金がもったいないよ。シベリアにある日本語学校は、みんなぼったくりで有名なんだ。ああ、喋りにくい。」


( ^ω^)「ま、いいか。それより、これからどうするお?」


( ^〜^)「水晶が残っていれば、どこで暴れているのかわかるのだけれど、ブリザードでやられてしまって・・・」


( ^ω^)「シベリアに来るのを待つおか?」


( ^〜^)「こんな過疎国にはおそらく来ないだろう。おそらく、VIPやパワプロ板を狙っているはずだ。」


( ^ω^)「VIPに行くおか。」


( ^〜^)「行ってみるか。だけれど、ここからVIP行きの飛行機や船は少ないんだよね。」


( ^ω^)「泳いで行くお。」


( ^〜^)「えええ?!!泳いでえ?!!いや、無理やろ!!」


( ^ω^)「なんで大阪弁?」


( ^〜^)「大阪国出身だからね・・・すぐにシベリアに越してきたから今はあんまり使わないけどね。親が東京国出身だったからほとんど友達関係のために覚えたようなもんだよ。」


( ^ω^)「とりあえず、港目指すお。」


( ^〜^)「本気かよー。」


 こうしてブーンたちは本当に泳いでVIP国まで行く事になった。



 歩いて三十分もすれば、もう港が見えてきた。しかし・・・


( ^〜^)「なんじゃこりゃ・・・」


<丶`∀´> 「お前らは何ニダ!ここはウリらの領地だから入ってくるなニダ!」


 なんと、港まではすぐそこだというのにそこに繋がる細い道に巨大なタワーが立っていたのだ。真っ黒で、最上階にニダーの顔がある。


( ^ω^)「趣味悪すぎだお。笑わせんなお。」


<#`Д´> 「なんだとニダ!ウリらのニダタワーを侮辱する者には謝罪と賠償を請求するニダ!」


( ^〜^)「勝手にしとけば。こんなところに許可もなくこんなタワーをたてる奴にそんなことできっこないさ。」


<丶`∀´> 「ハハハ。許可をもらっていないわけないニダ。嘘ばっかりつくんじゃないニダ。」


( ^〜^)「なんで?ここシベリア国所有の、絶対に売買しないことになっている土地なんだけど。」


<丶`Д´> 「・・・。」


( ^ω^)「こんなタワーぶっ壊すお。」


<丶`∀´> 「ふん。そんなことお前らにできっこないニダ。なにしろ、このニダタワーを壊すには最上階にいる巨大ロボット『ファビョリエル』を倒さないと駄目ニダもんね。」


( ^ω^)「自分で言っちゃってるおね。馬鹿だお。」


<丶`Д´> 「・・・」


( ^〜^)「倒すとタワーが壊れるような設計にする意味がわからんね。」


<;`Д´> 「・・・ニ、ニダタワーが壊しやすいようニダ!」


( ^ω^)「もうこいつ鬱陶しいから倒しちゃうお。」


<;`Д´> 「く、くるな!」


 ブーンとフェンリル対、ニダーの戦いが始まった。ニダーは、そばにある石ころをブーンめがけて投げまくるが、全く当たらない。」


( ^ω^)「君、かなりのへなちょこだね。」


( ^〜^)「一発キックかませば倒せるんじゃね?」


<;`∀´> 「キ、キックだって?笑わせるなニダ。お前らのへたくそキックなんて、あたるわけ・・・」


 ニダーがそこまで言ったとき、フェンリルのキックがニダーにあたった。


<;`Д´> 「い、いたいニダ・・・謝罪と賠償を・・・」


 ニダーは涎を垂らしながら倒れた。


( ^ω^)「弱いなこいつ。」


( ^〜^)「そういえば、タワーの横の茂みから向こう側に行けるような気がするんだが。」


( ^ω^)「ちょっと行ってみるお。」


 ブーンが、茂みまで走って戻ってきた。


( ^ω^)「駄目だお。金網のバリケードが空高くはってあるお。」


( ^〜^)「バリケードなんて、見えないんだけどなあ。」


( ^ω^)「多分雪が降ったからまわりの草や木と同化してるんだお。まったく、ニダーもアホのくせにこういうことだけは細かいんだお。」


( ^〜^)「じゃあ、この悪趣味タワーに入るとするか。」


 ブーンとフェンリルは、ニダタワーの自動ドアから、中に入っていった。


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