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運命と私  作者: 田中らら
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落ち込み

「もうこんな時間行かなきゃ!」


るみがカバンから財布を出した。

その財布はエルメスの財布だった。


「私ね去年独立して、

今は自分で会社経営してるんだ。

明日はニューヨークに行かないと行けなくて、

これから明日持って行く物を買いに行くのよ!」


「えっ!?独立?会社経営?社長ってこと?」


私は頭が混乱した。


「うん、小さな会社で従業員は6人だけどね。」


「すごい!社長なんて・・・

ニューヨークまで遠くて大変だね!」


「ニューヨークまではファーストクラスで行くから、

疲れないのよ!

じゃバタバタしてごめんね、また今度ゆっくり会おうね。」


そう言ってお金を置いてカフェから出て行った。

るみ・・・私と同じだと思ったのに、

全然勝ち組だったのね・・・


私は勝手に同じだと思い込んでいた自分が恥ずかしくなった。

私は会社から逃げて、

今は小さな会社で働き、

結婚どころか彼氏もいない。


私はどこかで道を間違えたのかな?

私は1人残されたカフェで、

るみに裏切られたような複雑な気持ちになった。

るみは結婚する必要がない、

彼氏もいらない。

仕事が充実しているなら、

それで十分、

それに比べて私は・・・


結婚・・・仕事・・・

私の人生ってなんだろう?


私の気分は落ち込んでいた。


つづく

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