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運命と私  作者: 田中らら
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旧友

「るみ?」


「海月だよね?久しぶり!昔と変わらないね!」


「るみも変わらないよ!ここで何してるの?」


「これから買い物に行こうと思ってて、

あっそうだ!今って時間ある?」


「今?大丈夫だよ、1人で買い物してただけだから。」


「お昼食べようと思ってて、

1人だとさみしいから一緒に食べない?」


「うん、いいよ!」


私は旧友に会えて嬉しかった。

変わってないと言うのは褒め言葉なの?

それとも子供っぽいってこと?


るみは昔と変わらず綺麗だった。


私たちは、

近くのおしゃれなカフェに入った。

2人ともおすすめのパスタランチを頼んだ。


「海月、元気してた?卒業以来だから、

7年振りだよね。今なにしてるの?」


「私?普通の会社員だよ。」


私は仕事のことはあまり話したく無かった。


「そーなんだ、最近さーみんな結婚してない?」


「うんうん、結婚する人多いよね。」


「私なんて彼氏もいないよ!」


「えっ?るみ彼氏いそうなのに?」


「海月は彼氏いるの?」


「いないよ~」


「一緒じゃん!彼氏なんていらないよね、

結婚なんて考えたことも無いよ、

結婚した人ってなんか上から目線で、

結婚はいいよ~とか、

早く結婚しなよ~とか言うけど、

結婚が勝ちじゃないのに、時々イラッとしない?」


「めっちゃわかる、

結婚したら勝ちって考え辞めて欲しいよね。

勝ち負けだと思ってる時点でレベルが低いよね。」


るみが私と同じようなことを考えていたなんて、

私は急に親近感を覚えた。


傍から見たら結婚出来ない女のひがみにしか聞こえないのかもしれない。

でも今の私は仲間がいることが嬉しかった。


私たちはパスタを食べて、

デザートまで食べても話しは尽きなかった。


結婚、恋愛、昔の同級生の近況、

高校の時の担任の話し。

7年の空白なんて少しも感じなかった。

るみが時計を見るまでは・・・


つづく

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