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焦り
4年前。
この会社に入社して2年が過ぎた25歳の時、
学生の時の友達が結婚ラッシュで、
結婚式に招待されることが多かった。
ウエディングドレスを着た友達を始めた見た時は、
違和感があった、
学生の時はいつも一緒にふざけていた友達が、
結婚して家庭を築くなんて・・・
大人になったんだと実感した瞬間でもあった。
みんなキラキラした笑顔で幸せが溢れていた。
当時の私は彼氏もいなく、
自分だけ取り残されたような感覚だった、
独身でいることが悪い事のように思えて、
落ち込んでいた時期だった。
女の幸せは結婚なの?
結婚した人は勝ちなの?
人生に勝ち負けってあるの?
私は複雑な気持ちを抱えていた。
週末は家で1人でいると、
ネガティブなことをぐるぐると考えてしまうので、
映画を見たり、
買い物に出かけるようにしていた。
その日も私は1人で買い物に出かけた、
まだ9月なのに少し肌寒い日だった。
夏休みも終わり、夏も終わり、
人が少なく感じた。
私は秋の風を感じながら、
歩いていると、
「海月じゃない?」と声をかけたられ。
振り向くとそこには高校の同級生だったるみが立っていた。
つづく