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運命と私  作者: 田中らら
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私について

会社に着いて私はまず自分の紅茶を入れた。

そして席に座って温かい紅茶を飲んだ。


私の名前は川崎海月みづき

海の月なんて暗い名前でしょ?

この会社に勤めてもう6年になる。

ここで働く前は雑誌の編集の仕事をしていた。

と言っても1年だけだけど・・・


私は大学を出て雑誌の編集の会社に入社した。

みんな意識の高い女性ばかりで、

私はみんなの輪に入ることが出来ず、

いつも疎外感を感じていた。


雑用ばかりの毎日で、

少しでもミスをすると、

みんなの視線はとても冷たく感じた。


今思えば気のせいだったのかもしれない、

でもあの時の私は疲れと、ストレスで過敏になっていたのだ。


自分の居場所は無く、信頼できる人も、

相談出来る人もいなくて、

私は1年で仕事を辞めた。


私は仕事から逃げたのだ。


そして私は少人数であまり若い子が働いていない仕事を探して、

今の会社にたどり着いたのだ。


簡単に言えば情報処理の仕事で、

簡単なパソコン操作が出来れば、

誰でも出来る仕事だった、

従業員は20人ほどで、

お給料は下がったけど、

私の気持ちは上がっていた。


住んでるアパートからも30分の距離で、

綺麗で落ち着いた会社だった。


「おはようございます。」


遅刻ぎりぎりで出社して来たのは、

先輩の江藤だった。


「江藤くんおはよう。

もう少し早く出社してもらえたらいいね。」


社長がそう言うと私以外のみんなが笑った。


しかし私だけは冷めていた。


なぜか?


江藤は私の元彼なのだ。


大きな声では言えないが私たちは不倫をしていたのだ。


つづき

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