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運命と私  作者: 田中らら
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憂鬱な朝

また朝が来た。


まだ外は暗く重い空気が流れている。

冬の朝は憂鬱。

布団から出るだけでも大変。

いつもと同じ朝。

いつもと変わらない私。


ただ季節と時代だけが変わっていく。

私は重い体を起こして、

布団から出て、

石油ストーブを点火する。


石油ストーブ独特の匂いが部屋の中に広がる。

私はストーブの前で膝を抱えて、

膝に顎をのせて座り、ストーブの火を見ていた。


薄暗い部屋に煌々と光るオレンジ色の火を見ていると

悲しい気持ちになるのはなぜだろう?


時計を見ると5時55分だった。

5が並んでいるのをみたら、

なぜか少し嬉しくなった。


私は顔を洗って、

冷たいインナーをストーブの前に置いた。

テレビを付けてカーテンを開けた。


朝日が少し顔を出している、

空がオレンジに染まっている、

まるで夕日のようだった。


私はゆっくり朝ご飯を食べて、

会社に行く支度をする。

「会社行きたくないな・・・」

独り言が虚しく部屋に響く。


コートを着て外に出ると、

冷たい風が顔にあたり、

刺されるような痛みだったけど、

今の私はそんなことも気にならない。


つづく

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