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49 コネと人脈

「ブリジット!?」


「オーッホッホ驚いて?驚愕して?」


ブリジットの勝ち誇った顔…いや、顔色はすごく悪い。

洋服も汚れていてヨレヨレだ。


「フン。貴方達、荷物入れにあんなにお土産を詰め込むなんて、しかもあの御者、最後足で押して詰め込むなんて酷いですわ!ワタクシがどんな辛い思いをしたか…うっぷ。」


あー荷物入れに入ってたんだ…。


『こいつゲロの匂いする~!』


・・・。


「…とにかくお風呂借りて、お部屋で休もう?」


「ちょ、ちょっとまってワカ!!その子と一緒って事?」


アルマスが慌てて話を遮る。


「せっっかく二人っきりになれると思ってたのに?また邪魔なんて…!嫌だっ…!」


「オーッホッホ!ワタクシとワカの仲を裂こうだなんて、とんだロリコンですわ!変態ですわ!」


ブリジットは私の後ろから高笑いをする。


「ななな…!教会から迎えに来てもらおう!今すぐ文を出すからっ!!」


「…コホン。お客様、揉め事なら外でお願いいたします…。」


ブリジットも弱っているしと納得してもらい、ひとまずアルマスと別の部屋で泊まることになった。


「あと、お客様。」


部屋に上がる前に、宿屋の人から注意があった。


「この頃、街の治安が少し悪くて…。なるべく夜は外に出ず、食事は宿でお取り下さい。」


「ん?この王都で治安が悪くなってるの?」


「ええ。この頃特に余所者が多くなっておりまして…。」


そうか‥とアルマスは考えてから

夜になる前に少し街の状況を調べてくると行って外に出てしまった。


「ブリジット、君とは後でゆっくり話をさせてもらう。ワカをしばらくだけ頼んだよ。ほんの少しだけだからね!」


「さっさと行くんですのねーだ!!…うぷっ。」


『きったね~えんがちょ~』


とりあえず、倒れる前に彼女の介抱をしないと。



---



「で、どうして来ちゃったの?本気で恋人探しとか?」


「はぁ。脱走も今回が一番酷い目に合いましたわ。」


お風呂上がりですっかり匂いも取れ、美しい金髪ヘアを乾かしながらブリジットと部屋で話をする。


時刻はもう夕方。

3階の角部屋の窓から、街の風景が赤く染まっていく景色が美しく見える。

建物が多くてあまり遠くまで見渡せないけれど、舗装された道を人々が行き交う賑やかな街だ。

なんとなくガタイのいい男性や、剣を持った傭兵風の人が多いように思える。


「教会の人達や歌巫女の仲間が心配するでしょ?大事な仕事もあるだろうし…?」


ブリジットは頭をゴシゴシ拭きながらワカ用の着替えのパジャマを無理に着る。

ワンピースだけど体のラインが出て色っぽくなってしまった。丈もミニスカ丈だ。

これは上着を着ないと外に出たら危ないな。ダメダメ、目に毒だ。


「うふふ♡ 脱走はいつものことですもの。ここは教会が手配した宿ですし、そのうちすぐ迎えが来ますわ。」


「じゃあどうして脱走したの?」


ブリジットは髪の毛を束にして指でくるくるっと巻いて縦ロールを作っていく。

そうやっていつも作ってるんだ…。


「アナタこそ、これからどうするんですの?」


えっ、とそれは…。

ブリジットにも王都に親戚がいるって言ってたっけ。


「ワタクシに手伝えることは無くて?あの男にも言いにくい事もあるでしょ?

 アナタ、嘘が下手だもの。…その、心配して…。」


ブリジットは横を向きながら、髪をくるくるさせている。


心配してここまで着いてきてくれたの?

あんなキツイ目にあってまで…?。

なんか、じーんときた。


でも、さすがにお城に侵入したいとか、城の宝を取るとかそういう話は出来ないよね。

アルマスを危険な目に合わすことも出来ないし、勿論ブリジットも。

ポンコツの私とプーで、それをどうするかなんだよね。


・・・。


「あのね、ブリジットはお城にコネとかある?

 …お城に入りたいって言ったら入れる?」


プーが驚いた顔でこっちを見た。

いや、もしかして念の為に、試しにいっぺん聞いてみようかなとか思っただけで…。


「デリーン城に?入れますわよ?城内に教会も舞台もありますもの。」


えっ。

プーと顔を見合わせる。


これは、魔法とか使って忍者みたいに忍び込まなくても、

やっかいな惚れ薬とか使って兵士を操ったりしなくても、

漫画や小説のように七転八倒しなくても、

あっさり解決案件なんじゃない??


「もしかして、お姫様に、指輪を持っているお姫様にも会える…とか?」


まさか、まさかね?一応、念の為聞くだけ。


ブリジットは、ふむむと首をかしげる。


「第一王女のリノン姫の事?彼女とは友人ですわ?」


ええーっ。


思わずプーと手を取り合う。

これは、チャンスだ!


「あの、手伝って欲しいこと、めちゃめちゃあるんだけど!!!」


テンションが上がった私を見て、ブリジットはきょとんとする。


魔法とか、そーいうのよりよっぽど役に立つ、

それはコネだよね!ほんとそう!!


それからすぐに、アルマスが食事を誘いにドアを叩いたから、

後でゆっくり計画しようね!!としっかり約束をした。


コネと人脈って、すごいっ。


50話くらいで幕間休憩いれようかなと思ったけど、

人物が増えてないから60話くらいになるかなって感じで思ってます。

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