第一章 5
今回は間をあけずに投稿できました。拙い文章ですがよろしくお願いします!
翌日の土曜日、僕はショッピングモールに来ている。なぜかというのはまたおいおい話そう……もちろんボッチで来ているわけではなくて、ももかも一緒だ。
「今日はね!そこの店とそこのアイスやさんとそこの……」
ももか、思いっきりはしゃいでるよ。久しぶりに出かけることになったから無理もないけど。
「はいはい全部行ってたら1時からの予定にまにあわないからもうちょっと絞ってね。」
「えー、でも予定って何かちゃんと聞いてないんだよー。そんなので減らせって言われたって。」
下唇をかんでなぜか悔しそうな顔をして言う。
「でも、はーちゃんが言うことだから私のことを考えてくれてるんだろうし…。」
とても信頼してくれていて心がじわっと温かくなる。
「しょうがないな1時30分までだぞ?」
こう健気だと甘くしちゃうなー。
「いいの!?じゃあこことここも!」
間にあうかわからないって言ってるのに増やしてくるとは。ももかっぽいかな!
ショッピングを終えた僕らは僕のうちへ向かっていた。
「お腹空いてきたねー。」
食い意地の張っているももかはお腹を凹まして言う。
「何も1時30分まで昼を食べずに買い物しなくても良かったじゃん。」
ももかの買い物に昼休憩という概念はないようで、お腹がへってしかたがない。
「いやー、夢中になっちゃってー。でも気になってるお店はあったしちょうどいいよ!」
どうせファストフードだろうとおもっていたけど、気になっているお店というのが、最近できたおしゃれなカフェだとは。
「いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞ。」
ももかが窓際の席に直行していくのでついていく。
「私はこれ!」
「僕は若鶏のグリルプレートでお願いします。」
注文はすぐに決められた。値段には目がくらんだけど…
料理がくるなり写真を撮ってる。何をしているか聞いたら秘密と言われた。気になる。
「おいしいね!」
「そうだね。また一緒に来ようか。」
ももかが嬉しそうに食べてるのを見ていたらそんなことはすぐ忘れてしまった。
「お腹いっぱーい。」
僕は昨日土日僕の予定に付き合ってくれない?とももかに提案した。そうしたらももかが半日は私に付き合ってよ!といったので買い物に行っていたというわけ。だから、これからの予定は僕の番。
「じゃあ一緒にうちに行こうか。」
「えっ!?いや、まだそれは早いよー。」
体をくねくねさせながら頬を赤らめている。
うん、何か勘違いをしているようだね。ももかのことだからどうせ話を聞かないと思ってそれ以上は言わなかった。
僕の家につくと、母さんが腕を組んで待つ構えていた。
「はるき、お願い1時からって言ってたよね?」
ゴゴゴゴゴという効果音が聞こえてきそう…怖い…でも
「あれ?2時からにしてくださいって連絡したよね。」
「え?あ、ごめんなさい、見てなかったわ。」
母さんは多少の天然を含んでいる
「怖がらせてごめんねももかちゃん。」
「いえ、ちょっとびっくりしましたけど。怖くはなかったです。」
「で?はるき、お願いってなんなのか聞いてないんだけど。」
「母さん、いや先生!僕とももかにデッセージを教えてください!」