第一章 4
楽しみにしている方はいないと思いますがw
遅くなって申し訳ありません!
デッセージ部に正式に入部した僕は、部長のはからい?で自動的にスターチームに所属した。幸い母がインターハイ出場者であることは誰にも気づかれていない。名前が音しかないのだから当然なんだけど。
「新入部員も3人入ったところで!今年の大会の予定について説明します。」部活が始まる前の全体ミーティングで部長が話し始めた。
「6月には総合美術大会があります。その後すぐ7月には全国デッセージ選手権県予選があります!そこで3年生は引退となります。だから全力を出しきろう。目標は高くインターハイ優勝!そのあとのことはまた8月ごろに新部長に発表してもらいます。」
新部長は置いといてとりあえず僕らが目指すものはインターハイ優勝のようだ。
「ゆうしょう…」
ももかは高い目標を突きつけられ呆然としている。なんだかんだで入った部活だったから自分がそれだけの力があるか心配なんだろうな。
「さてと!今日からはまず総美のための練習をしていくよ!各チームで別れて初めてねー。」
スターチームでは連想ゲームが始まった。言うまでもなく連想する力を鍛えるためだ。
今日のお題は電車だ。
電車に関連するものというと改札機や踏切などが一般的だろうか。でもすぐ出てくるようなものでは被ってしまうかもしれない、答える人はももかだし…それなら…
「レール」
と僕は答えた。
「パンタグラフ」
「ホーム」
「電気」
と他の人のヒントも出揃った。
ももかが答えられれば成功なんだけど……
「プ●レール!」
と盛大に外してくれた。
「なんでプ●レールなの?」
と聞くと、
「レールって言えばあの青いのでーパンタグラフって何かわからなくてーホームってのは駅のやつでしょ?電気は電池入ってるからかなーと思って!正解でしょ?」
「不正解だよ、正解は電車。」
ゆうさくくんは予想通りという顔で言った。
「まあこれから、このチームのみんなと心を通じ会えるようにすればいいから。」
「はい!」
とももかは元気いっぱいだけど
本当に大丈夫だろうか。今日は言葉だけの連想だけど次からは絵での連想ゲームだ。答える役ならまだいいけど、描く役もいずれやるだろうし…どうせやるなら勝ちたいしな。あまりこの手は使いたくなかったけど、しょうがないかなー。
部長が
「下校時間なので今日の部活はここまで!今週は土日部活休みだから各自しっかり休むなり遊ぶなりしてねー!」
と声をかけ、今日の部活は終わった。
帰り道…
僕はももかにある提案をした。