第▲▲▲話
明永に切り刻まれた緋色は暴れながら周りの建物を燃やしていった。
「くそ…このままだと一般市民全員、一酸化炭素中毒になるぞ…!」
「一旦引きましたがー、どうでしょうかー?」
「効果はあるみたいだね、明永くん。…近藤さん、俺行きます。」
「駄目だ。お前は近距離型だ。近づいたら燃やされるぞ。」
「それでいいです。緋色くんたちの為に死ぬなら本望。」
数秒見つめ合い、近藤が「いけ」とだけ言うと「ありがとうございます!」と言い緋色の元に飛んで行った。
「果子さん!今だ!BGMで海をイメージしてくれ!」
「了解。」
「自壊放出 BGM『海』!」
能力を使用すると、広範囲が海になり、建物などと共に、緋色も沈んだ。
「図体のでかさが仇となったな。緋色くん。そして…」
放電し続ける雷之拳を海に突っ込んだ。
「俺の拳は感電する。」
『っがあああ!』
感電した緋色は水を飲みながら声にならない叫び声を上げた。
それを遠くで見ていた頼光は部下に語り掛けていた。
「なあ、菊野。思っだんだげどよ、織田緋色ば本当にダスボを殺じたのが?」
「現場に残った血が証拠になっています。理由はどうあれ…」
「俺ば思うんだ。全部思い込みで、緋色は凶暴化じでいるだげなんじゃねえがっで。だっでよ…」
「だってよ?」
「ざっぎがら一方的な攻撃だげじゃねえが。一人ずつ狙えば緋色ば直ぐに勝でる。でもぞうじないっでごどはあれば…集団リンチと何が違うんだ?仲間だ、友情だ、なんざほざいているが、あれは加害者の見る幻影だ。実際に一人の被害者からすれば数の暴力でしかない。」
部下の治療でクローン体の再生が成功したので、また頼光は向かった。
「悪いが俺は行くぞ。刀を奪い戻しに行かねえとな。」
一方緋色側では火が渡り、町中が火の海になっていた。幸い市民は避難に成功したが、自壊者達はやけどを負い、脱出ギリギリだった。
「おい!明永!俺の刀を返せ!」
「んー?頼光さんー。はい、どうぞー。」
ポイッと投げた刀を拾い、直ぐ様緋色に向かっていった。
「核は恐らく心臓部、だがそうすれば緋色の肉体を取り戻せなく…嫌、今はそれよりも安全を優先…深さは恐らく3m、横縦およそ5mブツブツブツ…」
集中力が最大になった瞬間、緋色の腕を刈り取ってから、心臓部を狙った。
「…今ッ!」
尖った刃は肉を貫き核を破壊した。と思われた。だが実際には肉に触れた瞬間、刀は折れた。
「な…」
『痛くも痒くもない』
頼光は地面に叩きつけられ潰された。強制脱出により保管所に戻ると数十名が固まって何やら話し合っていた。
「てめぇら何やってる?何かあったのか?」
「頼光さん!見て下さいよ!これ!」
そう言うと部下はボタンを押し、クローン体になった。
「何!?」
「恐らくダスボさんの能力がまだ残ってるんですよ!残火が!」
聞いた瞬間、頼光はボタンを叩き押し、向かった。
一方明永達は完全にやられていた。脱出しようにも体が動かないので脱出出来ないまま、火の中で倒れていた。
「まだ駄目だ!このままだと緋色さんが街に向かう…!止まれ!止まれ!止まれ…!止まれ…」
唯一無事な亮介が緋色に向かって攻撃をするも、何も届かず、終いには巨大な拳で殴り飛ばされた。
そう思った。瞬間、拳は真っ二つに斬れ、亮介には当たらなかった。そのまま腕まで裂けていき、緋色は悶え苦しんでいた。
「………遅れた。………石嶌将太、作戦途中参加だ。」
人類最強が遂に集まったのだ。
第▲▲▲話 【終】
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