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第拾伍話 継承者

継承者について語ること数十分。話終わると、秘書は「そうですか…」とだけ言い、溜息をついた。


「何となくの全貌は石嶌様もご存知でした。ですがそこまで複雑とは…」


そう言うと、石嶌は秘書を止めるような仕草をして、「ありがとう」と言った。


「………失礼。………俺が話す。」


途切れ途切れで話し始めた。本人が話すのはありがたかったが、聞き取りにくかった。


「石嶌さん。こちらもひとつ聞いていいですか?」

「………ああ、どうした。」

「作戦は僕が()()()()強いことが前提て組まれています。だから、強くなりたいんです。栄光じゃ…無理なので。」

「なんか悲しいな…そりゃ理由があるんだけど…」


栄光が悲しんでいるのは無視していると、石嶌は少し考え言った。


「………特訓なら………いいけど、気づかれないように。」

「はい!」


作戦実行ギリギリまで、栄光に特訓してもらう予定だったが、作戦の弊害になる可能性があるので、ちょうど良かった。


「………じゃあ今日からはじめる?」

「そうしましょう。栄光は、()()さんと話してて。」

「雑だなー…う()()()ックー。」

「………ずっとこれなの?」

「はい。こいつずっと言ってます。」


そんな事を話してから、外に出た。


「ここ、地下室だったんですね。」

「………掘った。」


そうして、一ヶ月ほど特訓すると、緋色は栄光に匹敵するほど強くなっていた。


「………結構強い。………頑張ったね。」


とは言え、緋色はもうボロボロだったので、イーターズには直ぐに気づかれたので、ダスボを倒すためと言った。


「………作戦、頑張って。」

「はい。絶対成功させます。」


こうして緋色の作戦に向けての準備は完了した。

来月の二月十三日。作戦実行の当日となる。あとはイーターズの準備が必要になってくる。


「石嶌さんの特訓を無駄にはしない。」


第拾伍話 【終】

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