第5章 突然の崩壊、宇宙文明の襲来
それは、突然現れた。
「スタディン神とクシャトル神、いるならすぐに出て来い!」
「誰だろう?」
二人は、雄一達の家にお邪魔していた。スタディン神が出ると、彼らは知っているような顔だった。
「ホムンクルス神の手先か…」
「ここまで来るとは、彼は元気か?」
「うるさい!こっちは、ホムンクルス神からの直々の指令によって、お前達二人をつれてくるように言われているんだ!」
その時、雄一達が、スタディン神を守るように立ちはだかった。しかし、スタディン神が言った。
「彼らは、オメトル神族だ。君達が相手になるような人ではない」
一番奥にいた、宮崎がいった。
「ホムンクルス神?オメトル神族?なんだよそりゃ」
「ホムンクルス神と言うのは、神々の中の神と呼ばれる、最初に生まれたと言われている神だ。彼は、オメトル、自分とクシャトルが出てきた空間、最初に生まれた宇宙の名前だ、そんなところからこちらに来た。そこを統治している人々は、オメトル神族の末裔だ。彼らは、神々の粛清と呼ばれる大虐殺の時、ホムンクルス神側に立ち、戦ったのだ。それ以後、オメトルはホムンクルス神が統治する、神々の墓場と呼ばれるようになったのだ」
「そんなところに連れ戻せ、そう言われているんだな」
「ああ、その通りだ」
「じゃあ、まず、この、俺達を殺せ」
「ちょっと、雄一…」
加賀が言った。彼らは、ため息をついて言った。
「じゃあ、こうするか…」
それから、右手を軽く振った。周りの時間は止まった。しかし、4人の時間は流れ続けていた。
「俺達に、時間停止魔法なんて効かない。そもそも、止まっているんだから」
そして、彼らの顔を見た。オメトル神族の人は言った。
「君達にも、来てもらう必要性があるようだ。さあ、来るんだ」
右手を動かすと、勝手に足が動き出した。スタディン神とクシャトル神は、微動だにしていなかった。
「君達は、神になれる。そのような存在は、早期に摘んでおくべきだからな。さあ、あの船の中に入るんだ」
新幹線の先頭車両に、尾翼をつけたような形をした船が、1隻、止まっていた。
「あれは…なんだ…」
「重力子移動船、簡単に言うと、宇宙同士を相互通行するための船だ。さあ、乗りたまえ」
そして、彼らは、次の社長に、書置きを遺して、この宇宙から去って行った。
ワマラ社は、人類統合会社が廃業してからと言うもの、この宇宙中で活躍を始めていた。それこそ、新たなる惑星開発、新境地への飛行実現、神々の存在の確認、さらには、新たなる魔法完全体の発見もしていた。ただ、これまでと違っていたのは、雪野雄一、平水智弘、加賀彩夏、宮崎幸琥、スタディン、クシャトルの6名が、どこかへ消えたと言う事だった。




