第4章 惑星外へ
宇宙ステーションの建設が終了して半年後には、最初の団体旅行客が、さらに3ヵ月後には、ワマラ国名誉会長達が宇宙ステーションを旅行した。
「全体の面積は、テニスコート18面分になります」
雄一、平水、加賀、宮崎それに、スタディン神とクシャトルも同行していた。
「基本的な住居スペースは、ここになります。現在、常時4名の宇宙飛行士と12名の旅行客を収容する事が可能です」
宇宙ステーションは重力装置など開発されていなかったので、ふわふわと体が浮かんだままだった。そのため、筋肉や骨などに含まれる栄養が血液に流れ出て、もろくなり、地上に戻った時に、惑星の重力に耐えられないという事態が発生した。その影響で、宇宙ステーションの中にいる時、3時間は運動する事を義務付けられていた。
「ここまで、進化をとげたか…」
「そうです。あの時、あなたが決断をしなければ、ワマラ国が、宇宙で最も進んだ生命体であると言う証明にはならなかったでしょう。敵が、もしも攻めてきたとして、それは、諦めの精神と言う最も強い物を持っています。それがあるからこそ、何も捨て去る物がない、今の状態だからこそ、ここまでこれたんです」
そして、人類統合会社は、ワマラ国以外の全ての領土を実質的支配していたが、独裁があまりにも長引いたため、さらに、社長が最前面に出て共に働くと言うことがなかったため、神格化された社長に対する畏怖の念が世界を逼迫し、結果として、荒廃が進みだした。それは、ゆっくりとだが、確実なものだった。その結果、人類統合会社は崩壊しつつあった。




