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目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜  作者: 楠ノ木雫
第十一章 冬が来る

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111/115

◇111 誕生日パーティー


 今日は朝から大忙し。早朝にマリア達に起こされてしまい、お風呂に3回も入って、マッサージされてと何時間も解放されず。いや、半分寝てたかも。


 え、どうしてマリア達にそんな事されてたかって? それはですね……



「やっぱりさぁ、マリア達って変身魔法とか使えるのね」


「そんな事ございませんよ。お嬢様が美人なだけです」


「……そうなの?」


「そうですとも、私達も磨きがいがあって嬉しいです。なんてったって今日は……お嬢様のお誕生日パーティーの日なのですから!」



 そうです、今日は私の誕生日パーティーの日なんです。実は今日の準備、結構頑張ったんですよ。お母様が、ぜ~んぶ私に任せて♡ って言われた所に待ったをかけたんですよ。待て待て待て、その顔は何か嫌な予感がするぞ、ってね。


 でも、結局ドレスと招待状しか手伝わせてもらえなかった。私の好きなラミラスのお花で作ったレターセットと、あと切手も用意して。切手もですか、と思ったんだけどお母様が絶対って言ってきて。



「お嬢様、最後のティアラですよ」


「はーい」



 これはお母様とお父様からの誕生日プレゼント。ピアスはお兄様から頂いたものだ。とは言っても、きっとお兄様はお母様あたりからの助言を頂いて選んだんだろうなぁ、とバレバレである。


 この二つはきっと今日のドレスに合わせて用意してくれたものだと思う。だってほら、ピッタリだもん。



「誕生日かぁ、こっちに来て初めての誕生日だ」


「明日で17歳でしたね」


「うん」



 そう、今日じゃなくて明日なんです。当日はお母様達とゆっくり過ごす事になっているから、誕生日パーティーは前日という事になった。


 そんな時、コンコン、とドアがノックされた。お母様達かな? と思ったけれどタクミだった。入っていいか? と聞こえてきたのでOKを出した。



「誕生日おめでとう」


「あはは、明日だけどありがとう」


「分かってます~、一応だよ、一応」



 とは言っても、きっと今日何百回も言われるんだろうなぁ。耳にタコが出来るかも。


 あ、因みにですね、今日は立食パーティーなんですけどデザートとかは【なかむら】の方々が作ってくださいました。今ナナミちゃん達頑張ってるんじゃないかな。


 あ、じゃあどうしてこの人がこんな所にいるのかって? 参加してないからです。俺は当日忙しいからお前らやれ、と言ってしまったのです。何となぁく、裕孝さんに似ていたような。だから頑張って、皆さん。



「へぇ、お姫様じゃん」


「お母様達からのプレゼントなんだ~!」



 タクミの前でくるっと一回り。このドレスも綺麗でしょ。リアさんが作ってくれたんだけど、渾身の一着よ! と言っていた。うん、やっぱりリアさんは天才ね。こんなに素敵なドレスを生み出しちゃうなんて凄い。



「なるほど、見せびらかしたいのに見せたくないとはこういう事か」


「は?」


「いや、自慢したいのは山々なんだけどさ、野郎共にジロジロ見られるのは嫌だなって思っただけ」


「私はご令嬢達に自慢したいけど? この人は私のですよ~って。ドヤ顔しちゃうかも」



 今日の装いも似合い過ぎてカッコいい。やっぱりイケメンは何でも似合いますな。普通、パーティーとかではパートナー同士同じ色の装いをする。勿論私とタクミもお揃いだ。だからいつも嬉しいんだよね。



「……どしたの、黙っちゃって」


「アヤメちゃんからそんな可愛いセリフが出るとは思わなかったわ、不意打ちくらった」


「はぁ?」



 馬鹿な事言ってないでさっさと行くよ、と彼の手を引っ張ってその場を後にした。お母様達待たせちゃ悪いしね。


 言わずもがな、お母様達美男美女は今日も美しかった。いや、似合い過ぎだって。私あの中に入っていいのかって思っちゃうくらい。



「ティアラ、とっても似合ってるわ~♡ 言ったでしょ? アヤメちゃんには青が似合うって」


「確かに、これにして良かったよ」



 私もこれ結構気に入ってます。もうパーティーの度に毎回毎回付けていこうかしらって思うくらい。子供っぽくない、大人っぽいティアラって感じかな。キラキラした宝石がちりばめられていてとっても素敵。


 あ、そろそろ時間かな。


 私達は招待客の方々への挨拶に向かったのだった。




「お誕生日、おめでとうございます。アドマンス嬢」


「今日の装いもとっても素敵ですわ」



 思った通り、今日はこの祝いの言葉を一体どれだけ聞く事になるんだろう。



「当日に直接お祝いの言葉を伝えられず残念です。それで、当日は?」


「皆さんありがとうございます。当日は家族でゆっくり過ごす事になっています」


「毎日お忙しくされていますからね、素敵な一日になりますね」


「あら、でも婚約者のナカムラ殿にもお会いするのでしょう?」


「夜、ナカムラ家の方々を招いてパーティーを開く予定です」


「まぁ!」


「これから家族になられるお家の方々ですからね、こんな素敵な日を一緒に祝うのは当然ですね」



 隣の人、いつものようなニコニコ顔してるけど、一体心の中では何を思っているのだろうか。


 当日はお母様達と別邸で過ごすね、と報告した時、タクミは普通に、分かったって言ってくれた。でも夜パーティーを開くから別にいっかって思ってはいるんだけど……誕生日とかって、婚約者優先? いや、違う?



「やはり、今回は欠席のようですね」


「え?」


「ほら、王妃殿下ですよ」



 あ、そう言えば。一応今回の招待状は王族の皆さんにも送ったのよね。王様も、王太子殿下も、クララ様も来たんだけど、王妃殿下だけは体調不良で来なかった。まぁ王様に謹慎処分を受けちゃったからそうなるだろうけどさ。


 でも期間はどれくらいなんだろう?



「聞いたところによると、だいぶ前から体調不良が続いているのだとか。何か重い病気にかかられてるのではと心配なのですが……」


「でも私、ご病気ではないと耳にしました。体調に関しては良好らしいのですが、何か王室から出られない理由があるという事ですよね?」


「あらまぁ、あの王妃様が? そうねぇ、色々と思い当たる点がいくつかありますし」



 え、思い当たる点があるの? あ、まぁクララ様をよく思ってなかった事もあるし……他にも何かあったのか。王妃様、怖いな。


 でもまぁ、これで懲りてくれるといいんだけどね。



「ご招待いただきありがとうございます、アヤメ嬢」


「あ、フェレール団長!」



 今回は公爵令嬢の誕生日とあって沢山の貴族の方々が招待された。勿論高位貴族の方々もです。だから侯爵であるフェレール団長もご招待いたしましたよ。



「初めまして、タクミ・ナカムラと申します」


「ご丁寧にどうも、オダリス・フェレールだ。いやぁ、アヤメちゃん。いい男捕まえたな」


「あ、分かります?」


「分かる分かる、だって有名だもん。元帥に毎日ボコボコにされても逃げ出さないやつって」


「……」



 タクミさん、顔。顔に出てますよ。笑顔だけど目が笑ってませんって。一体それを誰が言ったんだって。


 でも有名になるって事は、それだけタクミが頑張ってるって事でしょ? じゃあ、普通の人だったら逃げ出す人もいるって事? お父様、一体どんな指導をしているんだろう。



「大事な大事なアヤメちゃんの結婚の許可を貰えた勇者とも言われてるからな。よく貰えたな?」


「ま、まぁ、危なくはありましたが……」


「あ、やっぱり?」



 ゆ、勇者ですか……うん、言われてもおかしくないかもしれない。もしあの場にお母様がいなければ、許してもらえなかったと思う。そう思うと、やっぱりお母様は強いんだな。

 


「最近元帥の様子が面白くてな~。それはもう落ち込んでるってもんじゃないさ。あ、顔には出さないけどな? しかも陛下にお会いしたくないらしくてな、最近軍事報告は全部俺が代わって差し上げてるんだよ」



 へぇ、フェレール団長は分かるんだ。顔に出てないと普通分からないのに。


 それより、あの、お父様? お仕事、大丈夫ですか? そんなに嫌だったんですか。まぁあの時王様にあったら何か言ってしまいそうって言ってたし。大事になる前に仕事を辞めたいって言ってたのを止めたじゃん。


 まさかフェレール団長にお願いしていたとは。



「あ、そうそう。アルも王妃様方の話題を出すと怖い顔するんだ。面白いぞ~」


「え”っ……」



 お、お兄様……?


 というより、フェレール団長。なんか楽しんじゃってませんか? まぁ、そういう性格っぽいけど。



「まぁとりあえず、おめでとう」


「あ、ありがとうございます」



 ……今度、お父様とお兄様のお仕事の様子をもっと聞いてみようかな。なんかすごい話が聞けそうかも。


 フェレール団長の他にも、カリナやプリシラ嬢、セリア嬢やリアさん、レストリス侯爵などいろんな方からお祝いの言葉を頂いた。


 当日、誕生日プレゼントを贈りますね、という言葉も沢山貰ったから、明日はちょっと覚悟を決めようとも思ってしまった。



 もしよろしければブクマ、評価、ご感想などなどよろしくお願いします。特にご感想やレビューなどがあればとても嬉しいです。励みになります!

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