虐めと助け人
周りの人が近づくと凛は麗夜を庇いながら後ろ下がっていき壁まで追い詰められた。
ばん!と凛と麗夜は蹴り飛ばされ衝突した。
くはぁと血を吐き出した。
「おい、使用人のくせに邪魔すんじゃねーよ」
そう言って凛の首を掴み投げ出した、顔から直撃して血の跡が絵を描くよう伸びていった。
次はお前。
反抗したかったけど何もできなかった、逆に何もできなさすぎて心の中で自嘲し始めるくらいだった。
ぱんぱんと静かな修行場で勢いよく響いた。
顔を見ると真っ赤になり腫れていた。
「次は足だ」
足を折ろうとする時
「何をしているの!」
そこには麗夜のお母さん夏江星海がいた。
気絶してる凛と夏江の弟子に囲まれている麗夜を見て青筋が見えるくらいに膨れ上がっていた。
「こうやって身内と争うために修行させているのか?」
いつも優しく清楚なお母さんが自分のために怒ってくれてるとなんだが嬉しかった。
「いつもこんな感じなの?」
うん、と答えると
次の瞬間ものすごい圧を感じた。
星海の体から赤いオーラのようなものが出現し静かに言った。
「全員その場に跪け…」
そう言うと麗夜の周りにいる夏江家の弟子全員がその場に跪いた。
ゆっくりと麗夜に近づいていく、「ごめんね必要な時に居なくて」
顔を見るとさっきとは違い涙目だけどいつもの優しいお母さんの顔だった。
「凛を連れてお母さんの部屋まで行きましょう」
そんな優しい声でも帰る前に、「あんた達少し反省としてそのままでいろ」と冷たい声で言った。
くっそ……と陵は憎たらしい目で麗夜達を見ていた。
ご読みいただきありがとうございます。ストーリーはこれから始まるので続いて読んでいただけなら幸いです。ちょっと短いと思いますが次から増やして行きます。 更新日はランダムなので気づいたらまた見に来てください。