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12話 空気を吸って毒を吐く・・・うん魔物かな?

前回のあらすじ

姫様、戦闘訓練の施設に寄り着替える。

姫様転移で混乱。冒険者ギルドなんてない田舎にいく。

姫様は寄り合い所でギルド登録をするのだった。(今ここ)

「当寄り合い所では色々なお仕事を斡旋しており、その仲介料を頂いて成り立っています」


まぁ、お仕事を紹介してくれるのだからある程度の収入があるのは分かる。

ただ、思う事も・・・


「座っているだけでお金がもらえるなんてぼろい商売ですね?」


「ってーー!思ってもそう言う事と言わない!!」


隣のメイドが暴言を吐く。

全く人気のない閑散としたこの寄り合い所である。

一日の大半をお茶でもすすって過ごしてそうな気がしますけどね?


だからって言う必要ないでしょう!


その事で座っている受付の人の笑っている口がひくついていてちょっと怖い。

この世界の人はそれぞれにちゃんとした生活があるのだ。

リアルな・・・いやどちらかと言えば切実な感じがしてます。


「気を取り直しまして、ようこそ。寄り合い所へ。

 先程登録は終わっていますのでコチラが共通ギルドカードになります。

 それでは、簡単にご説明しますね」


そう言うと、パンフレットみたいなものを提示しながら『冒険者』『商業』『鍛冶』など、

様々なギルドがありそれぞれにこの共通ギルドカードが使われる。

各ギルド毎にランクが与えられそれに応じた権利や義務が発生するらしい。

例えば冒険者ギルドであれば受けられるクエストにランク制限があったり、

商業ギルドでは消費税みたいに売り上げ金から納税が在ったり。


「丁寧に教えてもらえるんですね?」


「そうですねぇ。まぁ今は姫様しか来てませんからね。

 それに片田舎の寄り合い所はそこまで忙しくないので、

 皆さんに丁寧にご説明できていますよ」


にこやかに笑いながら受付のおねぇさんは言う。

確かに片田舎なのだろうけれど。

でもひょっとして明日にはその他大勢の新規さんがやってくるのでは?

それと、私が『姫』だって事は周知の事実のようだ。

顔だけで分かったらしい。会った事もないので何故分かったのか解らないけれど。

こういう職業の人は一目でも見れば覚えられるのかもしれない。私には無理だけどね?

そして明日からのプレイヤーのみなさんの顔も覚えるのだろう。


そこで・・・ふと思った事がある。


「あれ? 大丈夫なのかな?」


カウンター席に座る私の後ろに控えているユークの方へと振り向き聞いてみる。

もちろん明日からの公開による影響を。

そう、ドームの収容人数5分の1くらいの人数がこんな村に現れたら・・・・。

村人の人数なんて数百人なのに1万人なんてが来たら・・・村蹂躙されるんでは?


「姫様、さすがにすべての人が同時にと言う事はありません。

 が、一応そう言った対策も取られてます。

 明日からくる『渡り人』は王国に点在する村々に小分けされて配置されますので・・

 精々押し寄せても2,30人だと思いますよ?」


それを聞いた受付のおねぇさんが驚くように声を上げた。


「え? 2,30人が押し寄せる?」


「ん?あれ?ひょっとして聞いてなかったとかなの?」


この話を聞いて受付のおねーさんが驚いている事に驚いてしまった。

もう明日なのに連絡が来てないとか駄目じゃない?


「そのような事は無いはずですが・・・」


ちらりとユークが受付のおねぇさんを見る。

すると、何か焦ったように通達の資料に目を通し始めていた。


「ギルド通信で事前に各ギルド及び寄り合い所には通達がいっています。

 まぁ、明日来るわけでは無いですが、今週には来るでしょう。

 それと、姫様。

 忘れているのかもしれませんが6倍速ですのであちらで1日あれば

 こちら6日分の時間がありますからね?」


あ、忘れてた。

そう考えると意外と時間がある?のかな?


「まぁそれはそうと。依頼を受けるんじゃないの?」


「この役に立たない受付嬢があまりにゴミだったのですっかり道がそれましたね」


ちらりとユークが受付嬢をみやる。


「そんな言い方ヒドイ!」


そして泣く受付嬢。

ちょっとカオスな状況だとおもう。

まぁ実際、通達来ていて関係ないとか思って放っておいたら上役がチェックしにきた感じですかね。

運が悪かった感じですね・・・うん、ナムゥー。

ただ、マンガとかテレビドラマとかで見る腰かけOL?的にはこんなもんだと思ってしまうんだけど?


「まぁこんなだから地方に左遷されたんでしょうけどね?

 さてそれよりも依頼ですね」


「うう、左遷って・・・きっと王都に返り咲くんだからぁ!」


受付の椅子をガタンと鳴らし、走って行く受付嬢。

あー、なんていうかユーク辛辣過ぎない?

なんて思ってたら隣に座って傍観していたもう一人の受付嬢がやってくる。


「本当に申し訳ありません。この後は私が引き継がせていただきますね。

 まずは、常時依頼ですがーーーー」


何事も無かったように続ける受付嬢さんB。

そして常時依頼と言われるいつでも受ける事が出来る依頼の説明である。

ここはあまり変わる事が無いらしく、掲示板に張られていたりする。


「それでですね。初心者の救済処置がありまして常時討伐依頼を兼ねてベテランのサポートが付きます。

 もちろん、有料ですが」


あ、お金かかるのよね。まぁお仕事だもんね。


「では、今回はそのサポート着きでお願いします」


「へ?」


思わず変な声が出た。

ユークと一緒に行くと思っていたのでちょっと意外だった。

変な声を上げた私に「どうかしましたか?」と聞かれる。


「ん、ただ、二人で行くんじゃ無かったんだ?って思ったのよ。

 ユークさん強そうだし?

 その~、常時討伐依頼のホーンラビットとかゴブリンとかなら弱そうだし、

 いけるのかなぁって思って?」


ユークに思わず「さん」付けしてしまう。

だってなんか強そうなんだもん。


「・・・・・・・・・まさか。私ただのメイドですので」


「んんー?なんで間が空いたのかな?

 い、いや、ここは気にせずにいたほうがよさそう!

 そ、それよりサポートの人がついてくれるって話よね?」


ちょっと、これ以上突っ込むとなんかまずそうなので話を逸らす。

と言うより元に戻してみる。


「はい。そうですね。数名のサポート要員がこの寄り合い所にも常駐しています。

 今日はミネイさんとキーリッシュさんというDランクの方がいらっしゃいますよ。

 今日は今の所まだサポート依頼の受付が無かったので受ける事が可能ですね」


「では、実力を見たいのでお二人とも呼んできていただけますか?」


ユークがサポート役の二人の人物を呼ぶように言うと受付嬢の人が奥の控室へと向かって行った。

少ししてイケメンの男と美女がやってくる。

ただ・・・イケメンの方はなんだか弱そうに見えるし優男感が半端ないのである。

女性の方はちょっと特殊性癖がありそうな感じだ。


「やぁ、君たちが呼んでくれたのかい?ボクはキーリッシュ。ちょっとしたレイピア使いさ」


キラッっと歯を光らせるイケメン。うん、信用できない。

いや、モンスターを倒すのに顔は関係ないだろうけども。


「うさんくさいですね」


「バッサリ言ったーーー!言わなくていいのに!」


なんてヤツだ。ユーク。そこに痺れないし憧れもないけれど。

これはカレシとか絶対できないタイプだなぁとおもうよ?うん。

おかげでキーリッシュさんは鳩が豆鉄砲でも貰ったみたいになってるしね。


「アタイもこいつはうさんくさいと思っていたが、

 Dランクに面と向かって言う奴はあんまいねーぞ?

 あんたスゲーな!」


「そうですか?

 貴女みたいに性癖モロ出しのビキニアーマーの人に言われても嬉しくはありませんね」


また言った。

この人は思った事を口に出さないと気が済まないのだろうか?

そして私以外に辛辣過ぎないだろうか?

あ、それとあの装備はビキニアーマーっていうのかぁ、なるほど。


「ふっ、いいね。その刺すような毒舌がたまらないぜ!

 それと言っておくが、この装備はなぁ、ただのビキニだ!

 アーマーの部分は無いので紙装備だ!

 布だがなぁ!」


「言ってる意味が分かんない!」


冒険者が布装備でって危なすぎない?


「ふっ、あなた・・・なかなかやりますねぇ。気に入りました」


「ユーク?! 今のどこに気に入る要素があるのよ?」


この人達の会話が何処でされているのかさっぱりわからない。

で、なんで目と目で通じ合っているの?

「やるな」「お前もな」的な展開に発展してるし。


「では、今日はミネイさんにお願いしましょう。

 姫様よろしいですね?」


「はぁどうでもいいよもう」


「まさか、あの股間がレイピアとか言っていた粗末な男が良かったとでも?」


「何を言っているのかワカリマセン!」


そんな事一言も言ってないよ。

レイピアが得意って言ってただけでしょ?

どう変換するとそうなるのよ!


「それに、そ、それってセクハラじゃないの?」


「いいえ、私は腰の部分にある貧相なレイピアを持った男と言っただけですよ?

 姫様は一体何を勘違いされているのですか?

 それに先に申し上げたようにそう言った言葉には抑制が掛かりますので。

 姫様に対してセクハラなんてありえませんね」


どの口が言うのか!

だけど、反論すれば倍くらいは返ってきそうなのでおとなしくする事にした。

というか何か言えば私がまた変な事言ったと言われそうだし。


「もう、いいから。じゃぁ早速常時依頼をこなしに行きましょうか!」


うん、ヤケクソ気味に言ってみた。

さっさと仕事をしようよ!

評価、ブックマークありがとうございます。


おもしろそうなタイトル付けるのが結構難しいですね。

悩みまくりです><

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