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産廃水滸伝 ~産廃Gメン伝説~ 4 やくざ社長  作者: 石渡正佳
ファイル4 やくざ社長
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暴力団の由来

 ヤクザは暴力団とほぼ同義に使われているが、暴力団ではない。いちおう出自によって博徒、愚連隊、的屋(まとや、てきや)の区別があるとされている。広い意味では暴走族、右翼、同和、在日、外国マフィア、カルト宗教なども加わる。さらに広くは風俗業界、芸能界、プロスポーツなどもヤクザと関連の深い産業である。

 博徒は文字通り賭博場開帳を生業とするヤクザで、ヤクザの本流とも言える。賭博だけでは生活できないから、荷役などを生業とし、縄張りを守るために暴力が日常化した。愚連隊は不良少年グループのことで、暴走族、外国人マイノリティ集団もその派生である。ヤクザの三つの区分のうちで、もっとも大きな勢力である。的屋は縁日の露天商である。香具師やし、三寸、神農しんのうなど、さまざまな呼び方がある。的屋は暴力団ではないので、ヤクザではないという人もいる。暴走族は愚連隊を引き継ぎ、ヤクザ予備軍として一大勢力になっている。バイクで集団暴走している不良少年グループというイメージがあるが、芸能界、プロスポーツ界、風俗業界を事実上支配している。右翼はもともと政治結社であるが、任侠右翼と呼ばれるヤクザの傀儡が増えた。街宣車で街頭演説をしているイメージが強いが、街宣活動は報酬をもらう右翼の生業である。同和はもともと部落解放運動団体のことだが、ヤクザとしての同和は似非同和とも呼ばれて別物であり、任侠右翼とほぼ同じである。在日は民団(在日本大韓民国民団)、総連(在日本朝鮮人総連合会)が二大勢力である。大日本帝国が朝鮮半島を併合したために、朝鮮人は日本人になったが、戦後、サンフランシスコ講和条約の発効に伴い、日本が独立を回復したとき、旧朝鮮国籍の人(その子供を含む)に日本国籍が与えられなかったことを出自とする。平和条約国籍離脱者と言われる。国籍剥脱と言われることも多いが、国籍離脱は韓国側の要請だったという説もある。いずれにせよ本人に国籍選択の自由がなかったので、被差別意識が生まれた。特別永住者として日本に在留し、日本風の名前(通名)で日常生活や法手続きができる。帰化は容易であるが、あえて帰化しない人が多い。廃棄物処理業者、スクラップ業者、遊技施設(パチンコ屋)、焼肉屋は、在日が多い業界の代表である。在日はヤクザではないが、暴力団に在日系の構成員が多いのは事実である。日本で活動する外国マフィアとしては中国系の蛇頭が有名で、不法入国を取り仕切っている。カルト宗教は、かつてのオウム真理教が最も有名である。韓国系の統一教会も大きな勢力を維持している。ヤクザ、在日、宗教(とくに創価学会)は、それぞれ多数の系列企業を有し、巨大な経済勢力となっている。この三つにゴールドマンサックスを代表とするアメリカの投資銀行を加えれば、日本経済の支配システムをほぼ語り尽くすことができる。日本の金融機関、メディア、大企業のかなりの割合が、この四つの系列のいずれかに属するといっても過言ではない。

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