ルストのわくわくロボ講座
Twitterに上げて終わるつもりでしたがインベントリアに上げろや!と言われたので……
「ルストの、なぜなに戦術機講座〜」
「あ、何? え、撮影? なんで?」
「……モルド、私は思った」
「うん」
「……ロボの素晴らしさはただ語るだけでは伝わらない」
「うん」
「……語る事と、説く事は似て否なるもの」
「うん?」
「……戦術機の運用において、一歩先をゆくからこそ私には後進にいろはを説く責務がある。私はこの動画をライブラリに提出することも辞さない」
「えぇ……?」
「そしてあわよくば全員ネフホロ2を購入させる」
「あ、そこ本音なんだ」
「……というわけで、今回紹介するのは戦術機の基礎編……そう、強襲戦略における戦術機カスタムについて」
「ねぇ待ってルスト。最初から二回転くらい捻った応用編だよそれは」
「……それは違う。シャンフロというゲームをやっている以上、近・中・遠距離の概念は基本として皆持っている」
「言われてみれば確かに」
「……なのでこの動画では武装の有効距離とかそんなものは飛ばして、運用のいろはから始める」
「あれ、もしかして僕自然な流れで参加することになってない!? あの、強制かなぁ!?」
「……時にモルド、「強襲」とはなにを根幹とすると思う?」
「あ、本当にこのままやるんだ……ええと、奇襲じゃなくて強襲だよね? だったら短時間でのダメージ効率かなぁ」
「……35点」
「辛口!」
「……間違ってはないけど本質じゃない。この動画はレクチャー動画なので本質から始めないと」
「ちなみに答えは?」
「……「雑」であること」
「え、なんで?」
「……強襲とはつまり、相手の不意を突いた上で相手が対応する前に決着させること」
「そうだね」
「……確かに短時間でのダメージ効率は重要。だけど精密な動きで確実にウィークポイントを突いて、なんて事は出来ない」
(ルストできるじゃん)
「……重要なのは、雑に強いこと。雑に速くて、雑に硬くて、雑に強い。最低限の動きで最大限の戦果を上げること」
「うーん、マシンガンで弾幕を張るとか?」
「……愚か」
「バカ、とかじゃなくて愚か、で罵られるって中々ないよ」
「……と、いうわけで今回私がお勧めする強襲カスタムはこちら」
「もしかして通販番組か何か参考にした? って、うーわ丁寧にホログラムで……」
「……ん、「勇魚」全面協力」
『ご要望とあらばー!』
「ははは……わ、なにこれ」
「……今回は、ボールメン素体で行く」
「キューブメンじゃないの?」
「……キューブメンの基礎防御性能は前衛向けだけど、速さを両立させようとすると利点を削る事になる」
「……その点、ボールメンは基礎機動力が高いので強襲カスタムに限ってはこちらの方がベター」
「………ねぇルスト?」
「……何」
「僕の視界がいきなりバグったんじゃなければ、このボールメン……」
「……ん」
「装甲全部剥ぎ取って代わりに全身に盾を貼り付けてるように見えるんだけど」
「……モルド、私は黄梁一粋の設計中に気づいた」
「うん」
「……盾の方が装甲より軽い」
「あー…………つまり、最低限の装甲をさらに盾の貼り付けに換装してコストと重量を削減した?」
「……正解」
「なにその「服買うお金がもったいないから全身にハンカチ貼り付けました」みたいな」
「……ぶっちゃけると、強襲は襲ってから去るまでノンストップでやるべきだと思っている」
「それ強襲っていうか爆撃と同じ理論だよね?」
「……そう、そもそも強襲して決着まで持っていく必要はない。仕留められれば御の字、相手に修復の手間を取らせる損傷を与えられれば及第点」
「……であれば一発二発の攻撃を受け止められる程度の装甲を確保すれば、あとは全部機動力に回してしまえばいい」
「……極論、中身が当たったら一撃で死ぬ場所だけ守って他はフレーム剥き出しでもいいと思う」
「それはあまりにも人を選びすぎているよルスト……それにしても、ホバー脚はどうなの?」
「……シャンフロは、急勾配だったり足場が不安定なエリアが少ない。多分フルダイブだからこそなんだろうけど」
「言われてみれば確かに」
「……むしろ、下手に飛ぶ方がやりづらい」
「新大陸とかはそうだね、樹海とか木に突っ込んじゃうし」
「……何より、戦術機は厳密にはロボじゃなくてパワードアーマー。ホバー脚なら走る必要がないし多少の地形ディスアドバンテージを無視できる」
「……次に武装。私の一押しは火炎放射器とショットガン」
「あの、これどっちかというと強襲の種類が悪質寄り………」
「……雑なエイムで雑に当たる、そして威力はハンドガンを遥かに超える。特に燃焼系は火傷も狙えるのでとても良い」
「ねぇこれ無抵抗な村を襲う悪漢とかのカスタムじゃないかなぁ!?」
「……統率された集団であるなら全員対ガス装備をつけた上で毒ガスをばら撒くのもあり」
「悪質なテロリスト!!」
「……強襲型においては武装の数は最低限でいい、もし仮に正面衝突しなければならない場面になったとしても常に撤退の可能性を考慮すべき」
「ああ、これ強襲じゃなくて強襲なんだ」
「……他におすすめがあるとすれば、腰か肩にグレネードランチャーをつけて乱射するとか」
「フレンドリーファイア酷そう」
「……逆に地雷を撒き散らすとか」
「後続の味方が踏まない? 人道を失ってない?」
「……モルド、うるさい」
「いやだってこれ想定が完全に「強襲した後もなるべく苦しむ」方向性だよ!!?」
「……じゃあ、モルドならどうするの?」
「え? うーん……背中に迫撃砲を背負う、とか?」
「……モルドは安全圏から攻撃するのが好き過ぎる」
「いや好きってわけでは……」
「……ん、まぁいい。このカスタムでは近接戦闘は考慮してない」
「なんで?」
「……ショットガン接射すればいい?」
「エグめに相手が吹き飛ぶよそれ」
「……そもそも剣を振り回すより火炎放射器で近づいた方がよっぽど凶悪」
「………ちなみに、さ」
「……何」
「もし仮にルストがこのカスタムに襲われたらどうするの?」
「……100メートル地点から加速して飛び蹴りする。盾装甲を叩き割った上でフレームごと粉砕する攻撃力と火炎放射器のダメージを最低限にできる速度があれば攻略は容易。あとシンプルに弾幕を張ればそのうち死ぬ」
「じゃあ逆にルストがこのカスタムを使って今の対策を取られたら?」
「……避ける。もしくは対応された時点で逃げる」
「もし逃げられなかったら?」
「……私なら負けない、ので」
「相変わらず自信家だなぁ」
「……というわけで、今回はここまで。次回は「凸砂構築」について」
「早速ニッチなところに切り込むね」
「録画……終了」
凸砂編は特に書く予定はありません




