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第435掌 眷属との戦い ガゼル編 その1

また寝落ちをやらかしてしまった。

どうして木曜はやらかしてしまうんだ・・・。

まじですみません・・・。



 転移により俺はガゼルと共にリリアス達に用意してもらった、街から離れた結界の中へとやって来た。結界の中にはガゼルと俺しかいない。リリアス達には結界の外で待機してもらっている。物理を主力として戦う相手に集団で戦うっていうのは結構やりづらいものなのだ。精々全員で離れて魔法を放つくらいしか出来ない。誰か一人でも接近戦に持ち込まれたら他の奴が何も出来なくなってしまうからな。


 そんなわけでここには俺とガゼルのみだ。リリアス、アメリア、ダンガ、オルティには結界の四方で守りを固めてもらっている。この結界、作用するのは攻撃や衝撃だけで、入り込もうとしたら簡単には入れてしまうからな。


 え?それじゃあ戦闘中に簡単に結界の外に出て行ってしまうだろうって?大丈夫。そのためにもリリアス達には四方を守ってもらっているのだ。外からの脱出を防ぐために物理的に抜け出せないよう別の結界を発動させている。これもクロノとオルティの結界なんだけどね。


 これのおかげでリリアス達はその場から全く動けない。まあ、街から離れているからって誰もいないなんてことはないからな。立ち入らないように門番的な役割もになってもらう。


 と、説明はこれくらいにしてと。


 転移した俺はすぐさま転移先にも煙幕を張る。あたかも転移前の会場からついてきて、漏れ出てしまったかのように。


 そしてその隙に急いで俺はお着替え。仲間に俺が女装なんてしているとは思われたくないので。


「さて。ここなら思う存分に戦うことが出来る。そっちも戦いやすくはなったんじゃないか?」


「フンっ。そんなことはもうどうでもいい。ただお前を壊すだけだ」


「おー怖い怖い。それなら俺も壊されないために全力で抵抗しますか」


 付与魔法で自分自身の能力を底上げしていく。魔法もいつでも展開出来るようにして、小物(投擲用武器など)を装備する。


「さて。それじゃ第二ラウンド開始だ」


 俺はガゼルに向かって駆け出す。


「まずはこれでも喰らえ!」


 俺のお得意、『聖焔の暴雷風』である。付与魔法で強化済みであるこの魔法、すでに小規模な天変地異が如くな破壊力を有している。


「――――ラァアアッッッ!!!!」


 そんな俺の初撃はガゼルの放ったアッパーカットで打ち消されてしまった。


「うそん・・・」


「オラァッッ!!!」


 そして驚く俺に追撃とばかりに膨大な数の拳撃と飛ばしてくる。まさに一面が全て拳。まるで雨のように降り注ぐ。いや、正確には拳撃の銃弾の雨である。その速度、威力、数に逃げ場なし。


「流石にシャレにならないっ!」


 すぐさま俺は前方に魔力の障壁を張る。しかし、一枚では耐え切れない。壊れる寸前に再度展開するという行為を続けていく。そうしてその暴力の雨は数十秒間だけ続いた。


「ま、マジで半端ないな。これでまだ神力ってやつを発動している気配がないってんだから本当にヤバい。プリマ姫のことを悪く言ったからこんなことになってはいるけど、やっぱり最初の眷属がプリマ姫でよかった・・・」


 最初の敵がテラコスやガゼルなら、下手したら死んでいただろう。っていうか、仲間は確実に殺されていただろう。


「まだ言うかッ!」


 轟音と共に放たれるビーム。・・・え?ビーム?


「うっそぉっ⁉」


 俺はその場から転移をしてそのビームを回避する。


「何がどうなったらビームなんて拳から出るんだよ⁉」


 反撃に背後に転移して水氷魔法でデッカイ氷を真上に作り出してガゼルに叩き込む。


「ドラァッ!」


 しかし、拳を上に突き出してそれは粉砕されてしまう。


「ならこれならどうだ!」


 周囲をスピア系の魔法で囲い、一斉掃射する。そしてその掃射後に俺は駆け出し、殴って魔法を相殺しているガゼルの懐に潜り込む。


「セィヤッ!!!」


 そして力を込めて思いっきり殴り飛ばす。


「グォッ⁉」


 流石に殴り飛ばされてしまうとは思っていなかったのか、ガゼルは少し驚きながら着地して体勢を立て直そうとする。


 その隙を突いて俺はさらに魔法を展開。超特大の属性魔法弾を全属性でお見舞いしてやる。


「グゥッ」


 動揺の隙を突いたからか、少しダメージが通ったようだ。っていうか、ここまでの攻撃であまりにダメージが無さ過ぎる。物理的に強いせいか、防御力も桁外れだ。


「やってくれるッ!」


 ガゼルは拳をねじるようにして離れている俺へと突き出す。まさに正拳突き。しかし、その拳撃は今までどの拳撃よりも速く、そして鋭く俺へと放たれる。それを俺は避け切れず、横っ腹に被弾してしまう。


「がふっ」


 体を貫通する拳撃。鋭かったからか、鈍器で殴られたような痛みではなく、刺されたような痛みが俺を襲う。


「お返しだ!」


 さらに連撃でガゼルは蹴りにより、風魔法で作り出した風の斬撃のようなものを作り出して俺に放ってくる。


「さ、流石に喰らわねぇよ!」


 その場から体を動かすのは流石にきつかったので、転移して避ける。


 そして転移先で回復魔法を使い、傷口を治していく。


「物理な衝撃波の変化も思いのままって、どんな達人だよ・・・」


 毒づきながら俺はガゼルを見つめた。




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