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第417掌 ようやく出番なスキル効果?

すみません!

お待たせしました!

ようやく忙しさも収まってきたので投稿します!

まだ「もう大丈夫」とは言えないですが、出来る限り今までの投稿日時を守っていきたいと思います。



「皆様、休憩時間は終わりになります。再度、舞台にお集まり下さい」


 俺がリラックスのために可能な限り寛いでいると、運営からそんなことを言われた。


「しかし、あなたのリラックス方法って独特ね」


 俺が移動を開始すると隣に並んできたファイン(偽)がそんなことを言ってきた。


「え?どこが?」


 今ある情報だけではただただ俺が変なことをしているとしか思われない。しかし、俺がやっていたのはただのストレッチだ。


「ずっとクネクネしているじゃない?見ていて珍妙というか、奇妙というか」


「俺の故郷ではこれが基本なんだよ。体を動かす前にする運動としてはな。それよりもう集合場所に着くぞ」


 ついに始まるわけだ。今までの予選とは違ってまさに大会って感じがする。予選は完全に個人で自分を見てもらうだけのことに執心してきたからな。


「皆様、ついに始まります!お覚悟はよろしいですか⁉」


 運営、というか司会の人がそう宣言してくる。


『『『『『おぉ―――――――っっ!!!』』』』』


 選手達が大きな声で喝采を挙げる。


「えぇ?このテンション、ついて行けないわ~~」


 俺は周りのテンションの高さにヒいてしまっている。


「さあ!この熱が下がらない間にジャンジャン進行していきましょう!」


 そんな周りに取り残されてしまっている俺を差し置いて司会はドンドン先へと進めていく。


「まずは第一グループ。名前を言っていきますので皆様お静かに。―――ゴホンっ。それでは―――」


 そして第一グループの中に入っている者の名前を言っていく。


「俺の名前はなかったな」


「私もなかったわ」


 俺とファイン(偽)はそう短い会話をする。


「続きまして、第二グループ」


 次の第三グループも参加者の名前を聞くも、俺の名前もファイン(偽)の名前も呼ばれてはいない。いい加減に焦れてきそうになった時、ついに名前を呼ばれた。


「第四グループ。―――――。――――。ノーマ・マーベル」


「おっ。ようやく俺の名前が発表されたな」


 第四位に入選しているだけあって、周囲のざわめきも通常の他の出場者が発表されたときより大きい。


「―――――。以上で第四グループの組み分けは終わりになります。続きまして、第五グループ」


「あらら。私の名前は呼ばれなかったわね」


 ニヤニヤしながら俺に話しかけてくるファイン(偽)。


「いいんだよ。俺はお前を倒して自分も負けて、フェードアウトするのがベストだと考えていたけど、普通に考えてお前が勝手にやられて、それを見てから俺も負ける。これが一番いい流れだと思い直したんだよ・・・」


「最初とは違う、他のアイディアを思い浮かんだってわけね」


「ああ。一つのグループの中のやつらにどうにかして目立たないようにして勝つことも負けることは出来るんだろう。しかし、それだと内容は分からないけど、一回お前と戦うというリスクを負わなくてはならない」


 でも、新たに俺が考えた方法はそのリスクも背負わなくてもいい。


「簡単に言えば、他力本願なんだけどな」


 中身というか、仕組みは簡単。ただ単に勝手に他の選手によって負けてもらうだけ。それだけで俺は注目を浴びなくて済む。


「でも、先にあなたが試合することになるからどっちにしろ、勝たなきゃいけないんじゃない?私が負けるとは限らないんだから」


「うっ・・・」


 そう。俺が先のグループに呼ばれてしまった以上はこのオカマが勝ち上がってしまう可能性を考えなければならない。つまりは決勝戦に出なければならないことが確定してしまったのだ。


「こうなった以上は一番いいのは、お前が本選で負けて俺も決勝戦の最初で負ける。これに限るな」


 これが一番無難な感じになってしまった。本来はもっと早くフェードアウトするつもりだったのに。


「でも、なんだかんだで最後まで行きそうよね、あなた」


「やめろ!怖いこと言うんじゃない!」


 っていうか、こういう時の運だけは本当に悪いんだから!自分の思い通りにならないことが何度あったか・・・。


 そして第五グループにではファイン(偽)の名前が挙がった。


「私は第五グループね」


「どうかお前のところに強力な相手がいますように」


「そんな本気で祈らないでよ」


 まあ、俺の場合は神に祈ったところで俺の願いを叶えてくれるわけもない。何せあの馬鹿神だからな。むしろ面白がって決勝の最後まで行かせそうだ。今は忙しいってことで多分見てないことが唯一に救いかもしれない。


「続きまして、第六グループ」


「ん?」


 そこで俺は気づいた。


「どうしたの?」


「いや・・・。どうにも異様な気配を感じて・・・」


「異様な気配?」


「ああ」


 というよりは俺の疑似神眼スキルが勝手に反応したような気がした。


「これはまさか・・・」


 地球神の言っていた疑似神眼スキルの索敵効果ってやつか。


「あなた、凄い怖い顔しているわよ?」


「あ、ああ。すまんすまん」


 今まで反応なんてしたことがなかったから気にならなかったけど。多分、プリマ姫の時はすでに俺が神の眷属だと分かっていたから反応がなかった?テラコスの時は封印されていたから?


 理由は分からないが、これが索敵だってことは脳が勝手に理解してくれる。


 多分、この大会に参加している。もしくは観戦している。


「可能性が高いのは前者だろうな・・・」


 これは本当に優勝も視野に入れないといけなくなってきたかも・・・。




読んでくれて感謝です。

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