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第400掌 オカマが暴走した結果

祝400話!



「そうそう。私、あなたに聞きたいことがあったの」


「ん?なんだよ?」


 ファイン(偽)の変態性を確認してしまった俺はこの国の王に同情しながらティータイムを継続。優雅にティータイムを楽しんでいるとそうファイン(偽)が切り出してきた。


「あなた、この国最大の大会には出ないの?」


「ああ。なんかそんなのがあるらしいな」


 生徒達の会話を盗み聞きした際にそんな話題が出ていたのを思い出した。ついでに生徒の会話を盗み聞く自分の姿も思い出して切なくなった。


「私、その大会にも参加しようと思っているんだけど、あなたはどうするのかな~なんて思っちゃってね」


「なんで俺のことを気にするんだ?」


「だって一緒にペアを組んで大会に参加した仲じゃない。それに、優勝出来たのは間違いなくあなたのおかげなんだし」


 まあ、普通はあんな奇抜なアイディアを出さないだろうな。地球での知識があったからこそのアイディアだ。こっちの世界の人が自力であんなアイディアを出したらそっちの方が驚く。


「うーん。どうしようかな?どっちでもいいんだけど・・・。でも、あれって自分の美が一番だって証明する大会なんだろ?特にそんな部分ないからな~」


「何言ってんのよ。あるじゃない。あなたにも」


「は?そんなもん、どこに?」


「あの一瞬の変身。人の心を掴む演出と仕草、笑顔。どれを取っても優勝出来る可能性があるわ」


「おい・・・。お前は何を言っている・・・。まさかあの女装のことを言っているんじゃないだろうな?」


「そんなの当たり前でしょ!そこ以外に私、あなたのこと知らないもの。でも、あれだけ知っていれば十分だわ!」


「でも、それって事前申請しなくちゃいけないんじゃないのか?確か、開催三日前じゃないか?」


 あの後、生徒達の雑談の内容の中に開催日時と参加申請の日取りもあった。「参加する?しちゃう?」なんて話をして盛り上がっている途中に大会について調べた子が事前申請で無理だと告げたのを聞いた。


「あーあー。それなら仕方ないんじゃないかなー?いやー、ちょっとどんな大会なのか気になったから残念だけど、しょうがないよなー。俺は観戦するだけで今回は参加を見送らせてもらおうかなー」


 なんてことを棒読みで話す。


「そうね。でも、安心して。そう言うと思って勝手ながら事前に申請しておいたわ」


「は?」


 うん?幻聴かな?なんか凄い認めがたいことを言いやがった気がしますですよ?

 

「私と一緒に参加した大会も嫌がっていたけど、強引にいったら参加してくれたからね。今回も強引にしちゃえって思って。えへっ」


 頭をコツンとするファイン(偽)。男のお前がそんなアニメとかゲームで昔よくあった可愛らしい仕草しても全く可愛くないんだよ!


「何をやらかしてくれてんだよ!」


「事前申請用紙に自分の持っている美に関する項目があったからそこはバッチリ大会で優勝するレベルの女装のことを書き連ねてあげたわ!」


「本当に何やってくれてんだよ!それに申請って本人じゃないといけないんじゃないのか?」


 普通、他人の大会参加申請なんて許しちゃダメだろ!学校の委員会の他薦じゃないんだよ!


「美って言うのは自分のことじゃ知らない、分からないなんて言う人が多いからね。そういう埋もれている原石を掘り起こすっていう意味でも他薦は許可されているのよ」


「自分が知らないうちに参加していたなんてビックリどころの話じゃないだろ」


「それなら大丈夫よ。前日に通達されるようになるから」


「どうやって?」


「掲示板を色んな場所に作ってそこに参加者の名前と推薦者の名前を張り出すの。見ていない人のためにも住所とか仕事場を事前申請時に記入する部分があるの。それで大会運営の人達が見てない人の場所に通達に行くの」


 多分魔法の効果で見てない人のある程度の特定が出来るのだろう。しかし。


「プライベートなんてあったもんじゃないな。でも、俺はお前に宿の場所なんて教えてないぞ?」


「そこは権力よ。私自身が直接通達しに行くからって押し切ったの」


「本当に勘弁してくれよ!しかし、俺はお前に本当の名前も言ってないはずなんだが・・・」


「そんなの城の騎士とか兵士に聞いたに決まってるじゃない」


 確かに王にはサラッと名前を呼ばれたような気がするな。多分俺の身辺調査をしたんだろう。そしてその情報を持った関係者から王子の権力を利かせて俺の名前を知ったと。


「ちょっと待て。よくよく考えたらお前のせいで俺はもしかしてまた大会で女装をしないといけないのか?」


「ええ。そうね」


 何をサラッと言っちゃってくれてんだ!


「しかも、前回の大会とは比較にならない程の規模の大会に?」


「その通りよ」


「お前、調べたんなら分かるよな?俺、ギルドのパーティーメンバーと活動している国の学園の生徒を引率しながらこの国に来ているんだ。そんな皆が恐らく観戦するだろう大会に俺が女装して出る?お前は俺を社会的に殺したいのか?」


 俺は怒気を隠さないで全面的に表に押し出す。


「お、怒らないでよ。登録は本名だけど、偽名OKだから!皆が聞くのはそっちの名前!」


「本当だろうな?」


「本当本当!」


 仕方ない・・・。もう参加申請しているし。


「詳しい話を聞かせろ」


 トコトン聞くしかない。この大会から無難にフェードアウトするためにも・・・な。




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