第39掌 再び出会う (必然)
休日で、特に用事もなかったので二話目の投稿をします!
アメリアと出会ってから一週間が経った。
結局、あれからアメリアとは会うこともなく、俺もリリアスとダンガと一緒に依頼をこなしていった。そのおかげというのか、それぞれまあまあレベルが上がった。
タカキ・ヤガミ 男
種族 ヒューマン?
レベル 96
HP:2301/2301(+100)
MP:2312/2312(+100)
STR:2911(+100)
DEF:2562(+100)
INT:2222(+100)
AGI:3005(+100)
MND:7900(+100)
固有:全掌握(下位の把握を偽装として表示できます)
スキル:オール・ブースト
疑似神眼
高速移動
棍術
投擲
短剣術
硬化
浸透
MP操作
二刀流
剣術
戦闘術
孤軍奮闘
詐術
隠密行動
暗殺術
威圧
隠蔽
魔法:水魔法
植物魔法
風魔法
火魔法
加護:地球神の祝福
リリアス 女
種族 ヒューマン
レベル 26
HP:197/197
MP:418/418
STR:89
DEF:127
INT:334
AGI:80
MND:505
固有:なし
スキル:走破 レベル4
読破 レベル6
棒術 レベル5
魔法:召喚魔法 レベル2
ダンガ・ソーム 男
種族 ドワーフ(ヒューマン混血)
レベル 67
HP:566/566
MP:600/600
STR:715(+50)
DEF:709(+50)
INT:589
AGI:521
MND:498
固有:金属自在
スキル:鍛冶 レベル7
槌術 レベル8
戦闘術 レベル5
採掘 レベル6
魔法:火魔法 レベル7
土魔法 レベル7
加護:火精霊の加護
土精霊の加護
なんか、リリアスとダンガのステータス、上がり方がすごいよね。実際に自分で見てもらったらものすごい驚いていたし。
恐らく、俺のスキルであるオール・ブーストが力を発揮しているんだろうとは予想出来る。他に心当たりないし。本当にオールなんだな、このスキル。
まあ、それは一旦置いておこう。
この一週間、今回のステータスを見れば分かるように、リリアスを重点的に鍛えた。いい塩梅に強いモンスターがいたからな。流石に俺とダンガのいい塩梅のモンスターはいないけど。っていうか、いても困るんだけど。
召喚魔法はどうやら契約を結んだ相手しか召喚できないらしい。っていうか恐らくだが、召喚魔法って時空系の魔法の下位互換だよな。距離とか関係なく自分のところに召喚するんだから。
あと、レベルについても依頼を受けている途中、暇なときに二人に聞いた。
レベルは最大で10まであるらしく、レベル9までいく者はいるらしいが、何故かそれ以上上がらないらしい。となると、条件があるのだろう。まあ、俺は全掌握のおかげで手に入れた瞬間からレベル10ってことは確定だろう。相変わらず、いろいろな方面で無茶苦茶なスキルだ。
レベルは一つあげるのに時間が掛かるらしく、リリアスの読破がレベル6まで上がっていることを教えると二人ともびっくりしていた。どんだけ読み込んでたの・・・リリアス。まあ、村だと鑑定なんて出来ないだろうし、そもそもあんまり必要なさそうだったからな。
一週間ずっと依頼をこなしていたから今日は休日にした。パワーレベリングしたようなもんだからな。しっかり休ませておかないと。ダンガも久しぶりのレベルアップだって言うし。
そんなこんなでリリアスとダンガは今日は部屋で体をゆっくり休めるようなので俺は外に散歩に出た。実はあれからアメリアのことが気になっていたのだ。把握能力を使ったので、アメリアのいる場所が実は大体なら分かる。流石にリリアスみたいにガッチリ把握はしていない。ぼんやりとだ。
どうやら外にいるらしい。屋敷からは出ているようだ。せっかくだから様子を見に行こう。
・・・・・・なんか、ストーカーみたいだな、俺。
・・・
アメリアのいるだろう場所に来てみた。まだ、完全にこの街の立地が分かったわけではないが、どうやらアメリアは公園にいるらしい。見渡してみると公園の中央の噴水近くのベンチに座っていた。それに相変わらずのすごい荷物だ。
「お~い!アメリア~」
俺はアメリアに駆け寄る。
「?」
自分の名前を呼ばれて顔を上げるアメリア。
「よっ!アメリア」
「タカキさん」
「こんなところでどうしたんだ?」
「いえ、時間が余ったので休憩してたんです。私、お屋敷では休憩がありませんから」
サラッと重たいこと混ぜてきたな。返しに困るぜ。
「今日も重そうだな、それ」
「はい」
「じゃあ、今日も一緒に運ぼう」
「えっ?悪いですよ、そんな」
「アメリアと話したいんだよ」
「そ、そうですか・・・」
顔が真っ赤だ。多分、今まで褒められたことがあまりないんだな。
「そういえば、タカキさんこそ、どうしたんですか?」
「ん?今日か?」
「はい」
「一週間ぶっ続けで依頼を受けたからな。流石に休まないとと思って休日にしたんだ」
「へぇ~。タカキさんって冒険者なんですか」
「ああ。これでもまあまあの高級冒険者なんだぞ?」
「ふふっ。そうなんですか?」
「お!ようやく笑ってくれた」
一週間前に会ってから今まで一回も笑わなかったからな。やっぱり笑顔が一番だ。
「!」
アメリアはまた顔を真っ赤にしている。
「は、恥ずかしいので見ないでください」
そう言って顔を手で隠す。可愛いな、おい。
「タ、タカキさんはどうして私にこんなに構ってくれるんですか?私にそんな価値ないと思うんですけど・・・」
照れ隠しに言ったんだと思うが、内容がネガティブだ!
「んー。アメリアが気になったからかな?」
樹里のことと似ていることもあるが、それを差し引いても気になる。俺は不憫な女の子が好きなんだろうか?リリアスもそんな感じだったし。いや、可愛いからだな、アメリアが。
「そ、そそそうなんですか・・・」
「どうかしたか?」
めっちゃ動揺してるけど。
「い、いえ。なんでもないです。そろそろ行きますね」
「お?そうか。じゃあ、行こうか」
そう言って俺はアメリアの荷物を持てるだけ持つ。
「い、いいんですか?」
「さっき言ったろ?一緒に運ぶって」
「あ、ありがとうございます」
アメリアは嬉しそうにお礼を言った。
読んでくれて感謝です。




