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第298掌 依頼内容確認と役割分担

またやらかした・・・。

祝日なのにいつものノリで月曜日に更新しちゃいました・・・。

もしも読んでいない方は一話前からどうぞ。

申し訳ないですけど、今回の祝日分の休みを後で頂きたく思います。

まだ決めてないですけど、来週のどこかだと思います。

休む日の前にきちんと事前報告しますので。

マジで申し訳ありませんです、はい。



 リアの紹介から数時間。ミクスが依頼を貰って帰って来た。しかし、ミクスには他に用事があるのだとかですでにこの場にはいない。まあ、俺達もいきなり今から依頼を片付けていくつもりはない。だって、外はすでに夜だし。


 あれだけ意気込んでいたのに結局今日は行かないのかよ、とか考えないように!こういうのは迅速なのもそうだけど、堅実に、確実に達成していくことも大切なんだから。


「これが依頼第一弾か」


 現在、俺達はミクスが持って来た依頼が書かれた紙を見ながら内容を吟味していた。


 ①外の世界にしかない珍しい物が欲しい。食べ物、道具何でもいいから持って来てほしい。


 ②森に害虫の魔物が現れた。討伐求む。


 ③常備していた薬草の在庫が切れました。私の代わりに取ってきて欲しい。


 ④隣の家の夫婦が喧嘩して毎日毎日夜に騒がしいです。おかげで眠れません。どうにかして仲直りさせて!


 ⑤里の食事に飽きて来ました。何か刺激的な料理を食べてみたいです。


「なんか、ちょいちょいしょうもない内容があるな・・・」


「仕方ないじゃない。そもそも閉鎖された世界であるハイエルフの里で何か大事件が起こるなんて凄い確率よ?解決されてない問題とか、突発的な問題くらいしかないわ」


 ですよね。


 そもそも長寿のエルフのさらにその上を行く長寿。それがハイエルフ。そんな凄まじい存在しか住んでいない里。そりゃそれ以外の問題は出てこないわな。よしんば出て来ていてもいきなり俺達に依頼してきたりはしないだろう。


 後はこの里にとってすごく大事な何かが絡んだ依頼。そういうのも依頼してきたりはしてないだろう。今日来たばかりのヒューマン種に何かを任せようと考えてくれただけでもありがたいと思わないと。


「それで、これをどういう風に役割分担するの?」


 アメーシャが俺に聞いてくる。


 ここで俺に聞いてくるのは、仕切っているのが俺っていうのもあるだろうけど、全員の基本的な実力を知っているのは俺の身であるからだ。疑似神眼スキルでステータスを視ることが出来るからね。ちなみに次のここにいる全員の実力を把握しているのはカリーナさんだ。その次がリア。


「まず絶対俺がどうにかしなくちゃいけないのが①だ」


「どうして?」


「里から出て何か珍しい物を探して帰って来なくちゃいけないんだぞ?俺以外が行ったらどれだけ時間が掛かると思ってるんだ?」


「確かに。今回この里に入ったのだってあなたのズルでだものね。そのせいで私以外はまだ正式な手順すらも知らないし」


「そうそう。そういうわけで俺以外に早期解決出来る人材はいないってわけだ」


「色んな意味で不本意だけどそうね。同意するわ」


 アメーシャは「不服です」と言いたげな表情を隠しもせずに俺を睨んでくる。・・・いや、ズルしたことは悪いと思っているよ?時間に余裕があるならその手順ってのも見てみたかったし。


「そういうわけで①は俺ね」


「他は?」


 樹里は自分の担当する依頼が気になるのか、依頼の書かれた紙をチラチラ見ながら俺を見てくる。


「②は俺とカリーナさんで行く。これは俺が帰って来てからな」


 順番的には①の次が②ってことだ。


「討伐依頼だから実力のある人が行くのは仕方ないことね」


 安全面でもな。基本的には俺がフォロー出来るだろうから大丈夫だろうけど、もしも不測の事態になった時に少しでも安全になるようにも俺とカリーナさんの二人編成にしたのだ。


「③はリアと樹里とミッキー先生に頼む」


「やっと私達ね。正直怪しかったけど・・・」

「もしかしたら出番がないのかと思いましたよ」


 樹里もミッキー先生も酷いことを言う。ちゃんと全員に割り振るさ。


「俺とかカリーナさんはこういう依頼をやったことがあんまりないからな。少しでも慣れている人の方がいいだろうという判断だ」


「それ、逆に言えばあなた達、討伐依頼とかばっかりしてきたってことでしょ・・・。よくそれでここまでやって来れたわね」


「むしろ討伐依頼とかばっかりやって生きているからここまで強いんじゃないの?」


「・・・むぅ」


 アメーシャのツッコミに黙るしかない樹里。


「そ、それじゃあ続けて。④はミッキー先生とカリーナさんで。理由はミッキー先生は教師だってことで倫理とかそういう正論で相手を説き伏せれそうだし、カリーナさんはシスターでもあったからな。この組み合わせが一番そういう喧嘩の仲裁に強い」


「確かに。カリーナがシスターだったってのは姿を見れば分かるし。タカキがミッキーのことを先生って呼んでるから教師なんでしょう。見た目ですでに説得力があるわ」


 アメーシャがうんうんと何度も頷きながら納得する。


「ちょっと待ってください!私の名前はミッキーじゃありませんよ!」


「え?だってタカキがそう呼んでたし、キリも先生としか呼ばないからてっきり・・・」


「あだ名です!ニックネームです!愛称なんですぅ!本当の名前は皆川喜美っていう名前なんですぅ!」


 涙目で訴えるミッキー先生。


「そ、そう。それはごめんなさい、キミ」


 なんか、字面だけ見ると「君」って言ってるみたいだ。


「分かればよろしい」


「あー、びっくりした。普段大人しそうな人の方が起こった時怖いのね」


 そうだね。


「それで⑤だけど、これは三人に任せるよ。俺は味見役ってことで。ここで試作するならアメーシャも入れていいぞ。もちろん、味見役で」


「ちょっと!さっきからずっと思ってたけど、私の出番がないじゃない!」


「当たり前だろ。姿を知られていない世界樹の巫女がそんな簡単に信仰しているハイエルフの前に立つな」


「そ、それはそうだけど・・・。そうなると私暇じゃない!」


「・・・手が空いている時には誰かがアメーシャの相手をするようにするから」


「私は子供か!」


 似たようなもんじゃん。そう思ったけど、言葉にしなかった俺を褒めて欲しい。


 そんなこんなでグダグダで会議は終了するのだった。


 明日に備えて皆寝ましょう。




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