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第290掌 今更キャラ変更出来るのかなぁ?



 大人な落ち着いた雰囲気を醸し出しながら穏やかな表情でこちらを見ているアメーシャ。


「ハイエルフ・・・ね」


 俺はこれまでのアメーシャの発言を思い出した。


 確かに、ここまでで自分のことを話している時はぼやかした部分はあったにせよ、嘘は吐いていない。ハイエルフという主語が抜け落ちていただけだ。


「それで、どうするの?言っておくけど、さっき襲ったのは私じゃないからね?」


「それは分かってる」


 そもそもそれならブレスレットを見た瞬間、動揺したりしないだろう。


「しかし、よく無事だったわね?怪我もないみたいだし」


 怪我は回復魔法で王子を送っている時に治した。王子がもはや何も言うまいって表情していたけど。


 しかし、どうやらアメーシャもブレスレットを見られてしまったことまでは知らないようだな。仕方ない。当事者だし教えてやるか。


「ブレスレットを見られてしまったんだよ。それで動揺して逃げた」


「そう。ブレスレットを見られてしま――――ってえええええええええええええええっ!???!?!」


 おおぅ。どデカいリアクションですね。


「さっきまでの大人な雰囲気はどこにいった?」


「そんなことはどうでもいいのよ!それよりも!見られたの⁉よりにもよってハイエルフの刺客に⁉」


「ああ。ついでに王子にも見られた」


「はあああああっ!!??!??!!」


 わあ。女の子とは思えないほどの叫び。アメーシャの一番近くにいた俺の鼓膜はなかなかのダメージを受ける。


「うるさっ」


「「うるさっ」じゃないわよ!あれを見られることの意味を理解してる⁉」


「してるしてる」


 アメーシャから聞いた話と、王子から聞いた話、それに俺の疑似神眼スキルでブレスレットを視たことによって得られた情報。


 これらのことから導き出される結論はただ一つ。


「これ、俺がハイエルフの里に行ったらトラブルしかないよね?」


里に入った瞬間に攻撃とかされるんじゃないだろうか?そんな心配が脳裏をよぎるくらいには面倒なことが重なっている。


「まあまあ。複数の火竜と戦って簡単に勝てちゃうような孝希君なら大丈夫ですよ、きっと」


 ミッキー先生。その「きっと」の部分が完全には大丈夫と思っていないことを如実に表していると俺は思うのですが、間違っているでしょうか?


「そうそう。それにアメーシャさんがハイエルフなら里までの案内もしてもらえるんじゃないかしら。わざわざ新しい王のところに行って場所をどうにかして調べるより遙かに楽だと思うわよ」


 樹里の言うことは確かにもっともだ。それにミッキー先生と樹里の二人としてはここで俺が里に行かないということになることだけは避けたいと考えているのだろう。自分達の実力だけではハイエルフにはひっくり返っても勝てないのは分かっているということだ。まあ、それは分をわきまえているので、以前の俺の仲間になりたいと言って来た時よりはマシになっているんだろうけど。


「タカキさん、どうしますか?」


「カリーナさんはどうしたらいいと思う?」


「私の意見を言ってもいいんですか?」


「いや、仲間なんだから普通にいいよ・・・」


 隙を突いてネガティブになるね、君は。


「わ、私は行った方がいいと思います」


「ふむ。してその心は?」


「心・・・ですか?」


「ああ。気にしないで。それよりどうして行った方がいいと思うの?」


 こっちの世界では落語とかそういう系統はないんだな。いや、異世界に落語とかがあったら驚きだけども。


「タカキさんの同郷の方々のことを度外視して言わせていただきますと、ここでハイエルフの里に行かなくても、結局はブレスレットのことがバレています。その状態でハイエルフの里を放置するのはいい選択ではないと思うんです」


「確かにそうだ」


 ブレスレットを持っていることはもうバレている。それなのにのほほんと旅を続けていたらその最中に何をされるか分かったもんじゃない。俺だけならまだいい。他の仲間や樹里達クラスメイト達にまで手を出されたら堪ったもんじゃない。


「後顧の憂いは絶ったほうがいいか」


 俺はそう呟いて決心した。


「よし。カリーナさんの言う通りだな。ハイエルフの里には行こう」


「はい!」

「ふぅ。良かった」

「このまま私達だけじゃどうしようもないですもんね」


 カリーナさんの返事に隠れて何か言っている二人。まあ、おおよそどんな感じなのかは分かるけどな。


「話は纏まった?」


 俺達が話をしている間に気を取り直したのか、アメーシャはさっきの大人な雰囲気に戻っていた。


「ああ。里にはこのまま行くよ。案内してくれ」


「分かったわ。どんな形にしろ、騙していたことになるし、あなたには迷惑を掛けているからね」


 キャラの変更でも行っているのかは定かではないが、そこにツッコミは入れないでいてあげよう。飽きたら元に戻るだろうし。


「そうと決まったら行くか。いつまでもここにいたらまたさっきの襲撃者みたいなのがやってくるかもしれないし」


「確かに。孝希君の言う通りですね。今度は確実に孝希君を捕らえるか、殺しに来ると私も思います。ここには長居しないほうがいいと思います」


 ミッキー先生も賛成してくれたところでちゃちゃっと準備して行きますか。




読んでくれて感謝です。

感想・評価・ブックマークをしてくれると嬉しいです。

よろしくお願いします!


首都編はこれでおしまいになります。

このまま続けてハイエルフの里編に入っていきます。

本当は数日お休みを頂きたいなぁ・・・なんて考えていたんです。つい数日前までは。

でも、やらかしてしまって先にお休みを消化してしまったのでどうしようもないですよね。

そんなわけで次回から新編突入です。

お楽しみ!

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