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第222掌 次へと思いを馳せる

これは・・・。

本当に次か、その次ぐらいで終われそうですね!(*´▽`*)

頑張って仕上げます!



 アリエス教国で色々とあり、ついにこの国から出発する日がやって来た。


「なんだかんだで最後は騒がしかったな」


 ダンガがしみじみと言葉を漏らす。


「ああ。そうだな」


 俺は昨日のことを思い出しながらその言葉に答えた。


 昨日、あれから孤児院に行って子供達と最後に遊んだり、孤児院で必要なものを自前で出来る限りは揃えたり、出来ていなかった孤児院の建物自体の改装。出来る限りのことをしておいた。


 ただ、子ども達に明日帰ると言ってから凄まじい勢いで遊ぼうやら戦いを教えてやら、俺達に抱き着いて離れない子どもやら凄いことになった。特に今まで面倒を見てくれていたカリーナさんが俺達と一緒に行っちゃうと聞いて彼女の子ども達からの人気はハンパないことになっていた。子どもに埋もれて見えなくなっているぐらいに子どもに群がって来られていたからな。


 まあ、短期間で接した時間も少ないのによくここまで懐かれたものだと不思議に思いながらも悪い気はしなかった。でも、それが子ども達が寝る夜のギリギリの時間まで続くとは思わないじゃないか。


 そしてようやく解放されたと一息ついたら今度はリヒト達は孤児院を訪れてきた。そこからは大人だけの時間だとどんちゃん騒ぎの始まり。俺は地球では未成年だし、リリアスやアメリアもそこら辺の飲み会は慣れていないので途中までは一緒に騒いだけど、そこからはダンガとカリーナさんに任せて寝た。


 朝起きたらダンガが二日酔いにうなされていたから、俺達が寝てからさらに騒いで飲んだのだろう。回復魔法は掛けないぞと言った時のダンガは絶望に打ちひしがれていたけど、飲み過ぎたことを反省しなさい。


 そんなこんなで現在、俺達は見送りに来たミスティさんとリヒト、孤児院の先生やリヒトの後ろに隠れるようにしているニーヤと一緒に街の門まで来ていた。


「それじゃ、俺達は行くよ」


「ああ。世話になった」


 リヒトは俺に握手を求めてくる。俺はそれに応えながら笑う。


「まあ、もしも何かあったら言ってくれ。連絡方法はこの紙に書いておいたから」


 そう言って俺はオークスの俺達の拠点の住所とハフナーさんとアルナスさんの連絡先を書いた紙を手渡す。


「ああ。ありがとう。もしもの時には頼らせてもらうよ」


 俺とリヒトが会話をしている横でカリーナさんとミスティさんも別れの挨拶をしていた。


「カリーナ。元気でね」


「はい。ミスティさんも・・・」


「自虐的になるのも控えてよ?あんまり酷いようならタカキ達に知らせてもらって叱りに行っちゃうんだから」


「・・・はい」


 今にも泣きそうになりながらもしっかりと頷くカリーナさん。今のところ、ネガティブ発言は出ていないし、自分でも気をつけているのだろう。いい傾向だ。


 その後も全員に挨拶をしていった。ニーヤだけは俺に冷たかったけど、最初の出会いがちょっと悪かったから仕方ないな。


「それじゃ、また会おう」


 そして俺達はアリエス教国を出たのだった。


 勿論、出たといっても歩いてオークスまで帰るわけではない。


「さて。ここら辺でいいかな?」


 アリエス教国の街を出てから以前、この国に来た時に着地した森へと入り、誰にも見られないようにしてから俺はその言葉を言った。


「ああ。ここなら誰にも見られないだろう」


「そうですね。私も連日続いた大会のせいで学園に行けてませんし、早く帰りたいです!」


「あの子達、しっかり仕事しているかしら?」


 ダンガ、リリアス、アメリアがオークスでのことを思いながら早く帰ろうと俺を促してくる。その光景を見て、カリーナさんはキョトンとしているだけだ。まあ、移動方法はまだ教えていなかったからね。その反応は仕方ない。


「カリーナさん。これから移動しますので、俺達の手を離さないでくださいね」


「は、はいっ」


 まあ、いきなり目の前の光景が変わるより、何かしらのアクションがあってから変わった方が精神的にもいいからな。


 それじゃ、久しぶりに時空魔法で移動しますか。


 そして俺達はオークスの屋敷、その庭に転移した。場所的にも部外者には見えない所に転移したから情報漏洩とか、そこら辺は気にしなくてもOK。


「えっ⁉何⁉何が起こったの⁉」


 いきなりのことに驚くカリーナさん。


「これが俺達のメインの移動手段ですよ。詳しくは今度、時間のある時にでもじっくりしますので、こういうことが出来るってことだけ知っておいてください」


「は、はぁ・・・」


 あまりのことにそれだけしか言えないカリーナさん。


「それじゃ、案内します。ここが俺達の拠点、オークスにある屋敷です」


 そう言って俺は屋敷の中へとカリーナさんを誘った。


 まずは使用人達の紹介。それから屋敷とこの街の案内。後はハフナーさん達にカリーナさんのことを紹介してと。


 結構色々とすることがあるけど、まあ、すぐに終わるだろう。今日は昨日のどんちゃん騒ぎの疲れも癒すって意味でものんびりしますかね。


 明日には俺の考えた旅行案を皆に伝えて、一緒にプランを立てたり、休暇を取って楽しもう。


 あー。楽しみだなー!




読んでくれて感謝です。

感想・評価・ブックマークをしてくれると嬉しいです。

よろしくお願いします!


それと、四月からの予定と言いますか、何と言いますか・・・。

ハッキリとは分かっていないので何とも言えないのですが、流石にここまでのようなペースでの更新は難しくなってくるかと思います。

理由は作者自体、新生活のようなものが始まるからです。

ただ、いきなり平日投稿だったのに一週間毎の投稿―――とかにはしません!

どうなるかは不明ですが、更新頻度を減らすにしても、徐々に徐々にといった感じにしていきます。

具体的には今までの平日投稿から、5日ある平日の内、1日休みを増やすとか。

そうして自分にあった更新ペースを見つけたら、そのペースを固定して・・・って感じになると思います。

その時にはまたご報告しますので、よろしくお願いします!

あ、まだ更新ペースは変えませんのでご安心を!

変わるとしても四月からなので!

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